原理や仕組みを教えてあげるようにしてます。
昨日の洗濯学の話。
ちょっと前からクリーニング屋さんが消費者に染み抜きのやり方を教えたり、洗い方を教えたりしていました。
隠すよりも教えてあげることでクリーニングの信用が上がる、と言うことらしいんですよね。
でも、結果的にクリーニングのことを知ってもらうことはあまりないんですよね。
やり方だけ分かればいいから、という人も結構いたと聞きます。
今、僕らもクラブハウスで洗濯やクリーニングの相談を受けています。
ほとんどが汚れが落ちないけどどうすればいいか?というご相談なんです。
その時は僕が個人的に気を付けていることがありまして。
それは、原理や仕組みをきちんと説明すること。
これは絶対するようにしているんです。
やり方だけ教えて欲しい人もいると思うんですよ、細かいことはどうでもよくて、汚れが落ちればいい、やり方を知りたい、そういう人もいると思います。
でも、あえて説明をするようにしているんです。
理由は答えだけ聞いても応用が効かなくなるから。
真似するって、一見同じ行動をしているようで似て非なる事をしているもんなんですね。
そこに理屈や道理を知ってから真似するとどうなるか?
仕上がりが全然変わるんですよね。
同じ行動も、意味のある行動と意味のわかってない行動では結果に差が出ます。
そして、服を洗う、という事は様々な条件によって左右されるものなので、なぜそうしているのか?どうしてこれをしちゃいけないのか?わからないと、それ以外のものは洗えなくなってしまうんです。
みなさん、ニット製品を洗って縮んだり縮まなかったりしたことがあると思います。
でも、その違いがどうして起こったのか?わからないですよね。
似たような商品でこちらは平気であちらは縮む。
もうちんぷんかんぷんだと思います。
そこに、正しい知識が加わったら?
縮むものと縮まないものの区別がついて、選別して洗うことが出来る様になるんです。
そのためには、理屈や理由を知らなければいけない。
洗い方を教えるだけでは、理由や理屈はわからないんですね。
洗濯学というものがあるのなら。
覚えるものはいくつかあります。
洗剤の知識。
素材の知識。
服の知識。
これらが揃うと洗濯になるんです。
洗剤の知識だけあってもダメ。
素材のことだけ知っててもダメ。
服を知っててもダメ。
それらを総合的に判断するのが洗濯。
だから、各々の専門家を名乗る人たちは、洗うことができないんです。
今のところ、これらを総合的に学んでやっているのはクリーニング屋さんだけ。
だからクリーニング屋さんは洗うことが出来るんですね。
いろんな失敗を他業種から聞きます。
服を扱う人たちが、ドライクリーニングの機械を買って洗ってみたけどきれいにならない、とか。
洗濯学。
服や洗剤に関する知識を活かすための学問。
ますます必要な気がしてきた。
洗濯王子、まとめないかなあ、とここで煽っておきます。(笑)
| 固定リンク | 2
「クリーニング」カテゴリの記事
- 周りのお店を利用しましょう。(2024.11.14)
- 僕のブログの中で一番短い内容です。(笑)(2024.11.16)
- 綿は案外厄介ですよ?(2024.11.15)
コメント