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買ってはいけない服。

服はクリーニングするためにあるものではないのですが。

洗うために服を選ぶって本来はおかしな話なんですよね。

服をなぜ着るのか?という質問の答えに、洗うためというのは絶対入りません。


でも、服を買う時に少しだけ洗うことを考えると、その後の生活が楽になったりします。



クリーニング屋をしていると、服のことがよく分かるようになります。

アパレルさんとは少し違う角度で服を見ているんですね。


洗う視点、メンテナンスする視点から服を見ると、これは買ってはいけない服だな、とかいい服だな、というのが見えてきます。



クリーニング屋は洗ってきれいにするのが仕事ですが、時に服のアドバイスもします。

どうやったらその服が長持ちするか?

洗う頻度のアドバイスや着用中に注意する点などお預かりの時やお返しする時にお伝えすることがあるんですね。


また、こういう製品が売り出されているけど注意して、なんていう話をすることも。


この数年、特にお話をさせてもらってるのが、ポリウレタン加工の服とボンディング加工の服。

どちらもあまり長持ちしない服です。


ポリウレタン加工の服は経年劣化が避けられない服なんですね。

着用してようがしていまいが、関係なく時間の経過とともに劣化をしていきます。

それも数年という短い時間でなってしまうので厄介なんです。

そんなに長持ちしないのなら安ければまだいいんでしょうけど、これがまた結構な値段のする商品だったりするので、買うときの思惑と買った後の寿命に差が出てしまう商品なので注意してくださいね、とお伝えしています。 


もう一つ、ボンディング加工をされた服があります。

こちらは名前を見るとなんとなく想像がつくかもしれませんがボンド、つまり接着されてる服なんですよ。

2枚の生地を貼り合わせて作られています。

こういう作り方をするのは理由があるんですね。

服を薄く作ることができるわけです。

つまり、着膨れしない服を作れる、という事。

昔のようにもこもこした服が好まれなくなり、冬でも着込んでもスマートに見せたいという要望が多くなってきました。

暖かい服を作ろうとするとどうしても暑くして空気の層を作らないといけません。

でも、それだとモコモコ着膨れしてしまう。

そこで考えだされたのが、2枚の生地を貼り合わせて風を通しにくくして暖かくすること。

これによって薄くで暖かいコートなどが出来上がったんです。


と、とてもいい商品のように思えますが、残念ながらこれも長持ちしないんですよね。

ボンディング、つまり接着ですからやはり劣化をしてしまう。

剥がれてしまうと元には戻らないので使い物になりません。

表面の生地はなんともないのに、中の接着剤が剥がれただけでミミズ腫れのような状態になり、着ることができなくなる。


着用できる期間が比較的短いので、なんとなく損をしたような気分になりやすいんですよ。

なので、購入する時には気をつけてくださいね、とお伝えしています。


デメリットが目立ちますが、反面メリットもあるわけです。

メリットとデメリットをきちんと聞いて、納得の上で購入をするのならなんの問題もありません。

問題なのは、全く話を聞いてないで突然の劣化にあってしまう事。

それだけは避けたいですよねえ。


服は洗うためにあるわけではありませんが。

でも、服を着ている間はメンテナンスも必要になります。

服を買う時からメンテナンスは始まっているので、よく選んでみてください。

素材だけでなく、作りもかなり影響しますよ。


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