クリーニングか洗濯か、その基準は?
土曜の夜に、クラブハウスでデザイナーの島津さんとお話をさせていただきました。
今回のテーマはデザイナーさんとクリーニング屋さんが本音で明かす服のメンテ方法。
服は着れば必ず汚れます。
そして、その服を長く着るためにはメンテナンスは大事。
ドライクリーニングってどんな風に洗ってるの?という話から色々お話をさせていただきました。
クリーニングって知っているようでよく知らないと思うんです。
なにで洗っているのか?
油で洗って汚れが落ちるのか?
逆に黒くならないのか?
どんなものが洗えるのか?
いろんな質問をされて、こちらもすごく勉強になりました。
僕らにとっては当たり前のドライクリーニングでも、一般の方からすると謎だらけ。
油のイメージも相まって、不安につながっているんだなあと思います。
クリーニングやさんではほぼ全てのアイテムが洗えます。
なにが洗えるんですか?と言われると、全部と答えるんです。(笑)
でも、リアルな話、全部をクリーニングに出すわけではないですよね?
すると、どんなものをクリーニングしたらいいのか?という話になるわけです。
実はここが非常に難しくて、その服をクリーニングしたらいいか自分で洗った方がいいか、という質問の答えは、その服をどう着たいか?で決まってくるんですね。
素材ごとにドライクリーニングした方がいいというのは確かにあります。
でも、それもこれも洗った後の状態が買った時に近くなる、という話の時のことで、もし洗った後の状態にそこまで拘らなければ、家庭でほとんどのものが洗えるんです。
そう、洗えるんですよ、家庭でも。
でも、洗えるだけなんです。
洗えるのと着ることができるのは別の話。
洗えはしたけど、しわくちゃで着ていけない、なんとなく汚れがすっきりしない、これでも洗える、と言えるわけですね。
クリーニングは汚れも落としますし、なるべく買った時の状態を維持する、近づけるように洗います。
そこが家庭での選択との1番の違い。
物ですから普通に使っていれば劣化は避けられないわけですね。
それを出来るだけ丁寧に扱い、劣化を遅らせるか?が大事なんですよ。
こう考えると、クリーニングするか、自分で洗うか、分けるのって結局自分がどう考えるか?になると思いませんか?
ブランド品だからクリーニングって訳じゃないのは分かっていただけると思います。
ブランド品でも、自宅でしか着てないとかだと、誰に見せるわけでもないので洗いざらしで着ていける。
それをクリーニングに出しても全然いいんです。
でも、その服をクリーニングするか、自分で洗うかって服の劣化を抑えたいか、受け入れるか、で決まってくると思うんですよね。
また、仕事に来ていくスーツ。
これも洗おうと思えば自分で洗えます。
でも、ヨレヨレになったり綺麗にならないと困る。
さらに、劣化が早まるのも困る。
すると、必然的にクリーニングを選ぶ人が増えてくると思うんですね。
でも、中には洗えるスーツを買ってさっと洗って着ていきたい人もいるわけです。
洗えるスーツ、便利なんですよね、劣化も少なくて。
でも、その代償は大きくて着心地が普通のウールと全然違います。
そりゃそうです、ポリエステルとウールでは雲泥の差がある。
ウールの吸湿発散性が服の中の快適性を保つのに対し、ポリエステルは吸湿すらしない。
これだけでもどちらが着心地がいいか?わかりますよね。
クリーニング屋をやっていると本当にいろんな服がクリーニングに来るんです。
そこには、高い服だからとかそういう分け方はされてなくて、その服をどう着たいか?が集約されていると思います。
服のお手入れをコストで考え始めたら洗わなくなるんですよ。
もったいないって。
服をお手入れするのって、その服をどう着たいか?になるんです。
どうせ服なんて着てればシワになるからという人もいます。
きちんとクリーニングすれば綺麗な服、整った服を着ることができると知っている人がいます。
ね、考え方の違い。
そして、この差は実はみんなよく見ている。
あの人、いつもスーツがしわくちゃだよね、とか、ワイシャツがしわくちゃだよね、とか。
襟が汚いとかも話が出るみたいですね。
こういうことを言われないように、身だしなみ、という言葉があったのかもしれませんね。
人の目を気にする前に、自分で整えるって事なのかな。
どういう服をクリーニングしたらいいのか?という質問は本当に難問ですね。
行き着くところは、みなさんの服をどう着たいか?という意識の問題。
ファストファッションとかにも繋がっていくんじゃないですかね。
もう一度この話をしてみたいなあ。
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