服の誤表示。
先週、clubhouseで話をしていて服の組成表示の話になったんですね。
服には組成表示と洗濯表示がついています。
この表示、付けるのには色々な意味があるんですね。
例えば洗濯表示だと、単純に洗える、洗えない、とか。
僕らクリーニング屋さんだとそこからさらに突っ込んだ解釈をします。
どう言う洗いならできるか?何分までの洗浄に耐えられるか?表示をつける際のテストを考慮して読み取ったりします。
また、組成表示はかなり大事で、洗濯表示だけでは判断せずに必ず組成表示も照らし合わせて見るようにしています。
なぜか?というと、誤表示ってかなり有るんですよ。
だから、両方確認をして、洗えるかどうか?を判断しているんですね。
さてさて、なぜclubhouseで組成表示の話になったか。
組成表示にも誤表示があるんですね。
信じられない事に。
もうね、何を信じていいか?分からなくなります。
明らかにおかしいものってあるんですね。
書いてある繊維名と服の特性が違ったり。
本来伸び縮みしない繊維のはずが伸び縮みする、
これっておかしいんですよ。
確かに新しい繊維もあったりはするんですが、本当に誤表示もある。
誤表示の何が問題か?というと、使えない薬品とかが出てくるんです。
シミがついてて、素材表示を確認して、使えると判断していざ使ってみたら、おかしな反応をした、とか。
色が滲み出てきた、穴が空いた、もうシャレになりません。
そういう事がある、という話から、素材表示にはそもそも誤差と言うのがあってね、という話になり、その誤差の話でひと盛り上がりしたのでした。
みんな、一度は勉強をしているんですが、細かいところになると記憶が曖昧になる。
100%ものは確か5%くらいの誤差は許容範囲だったよね?だから違う繊維が入ってても文句言えない?とかになって。
あまりにも記憶が定かではないので、終わってからまた調べなおしてしまいました。(笑)
確かにウール100%の場合、誤差として認められているんですけど、だからと言って違う繊維が入っているのを許容しているわけでもない。
いわゆる繊維クズやその服の周辺のものに関しての話だったり。
また他の繊維の誤差はもっとシビアで1%以下だったり。
消費者の皆さんにクリーニングや洗濯の話をしているつもりが、こうして自分たちの勉強にもなっていく。
話すって大事です。
洗濯にしろクリーニングにしろ、洗おうとすると服のことを知らなければいけません。
そしてそれは、服がいかに曖昧に作られているか?ということを知るということでもあります。
作ってる方はそんな気は無いのかもしれませんが、洗おうとするとき、メンテナンスをしようとするときにその曖昧さは命取り、それを作る側が知る必要はあると思っています。
自分で洗ってみればいい。
個人のものではなく、お客さんの服を、商売として。
そうすれば服がいかに曖昧か?よく分かります。
きっと、洗えるように作ることの大事さがわかると思いますね。
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