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水をガンガン、洗剤をバンバン!

実はモヤモヤしていまして。

先日のクラブハウスで言われた一言が頭にこびりついているんですよね。

それはこんな言葉でした。



そりゃあ、水をガンガン使って洗剤をバンバン使えば綺麗になるのはわかってるんですよ!




これにずっと引っかかっています。

モヤモヤしているんです。



はっきり書きましょうね。



そんなわきゃねえだろ。

洗濯知ってんのか?



って話で。

大元の話は、なぜ濯ぎを増やせば匂いはなくなるのに洗剤でなんとかしようとするのか?という質問。

これに対して、世の中の流れ的にとか、会社の中の制約で、とかいろんな話をしている中で出た言葉なんですよね。


多分、本当は水をもっと使いたい、洗剤ももっと使いたい、でも出来ないんだから仕方ないだろ!って思ったんでしょうね。



仮にそうだとしても、バンバン、ガンガン使えば落ちるなんてことはない。

逆に落ちなくなることもある。

そんな話をしているから香料をつけたり、抗菌剤を使ったりしないと匂いが消せないんだろ?と思うわけです。


洗濯をわかっていない、というのはまさにこの事。

洗濯ってね、他の汚れを落とすものと少し違うんです。



たとえば、食器洗い。

あれも油汚れなども洗剤で洗い流します。

服にも油汚れがつくから似たようなものだと思うじゃないですか。


あれと洗濯は決定的違うところがあるんですね。


洗濯ってね、洗濯槽に水を溜めて洗うんです。

食器洗いって、スポンジに洗剤をつけて擦った後に水で洗い流しているんです。


これ、全然違うんですよ、やっている事が。


どういう事か?というと、食器洗いは汚れを洗い流せるから落ちた汚れのことは無視していいんです。

でも、洗濯は、落ちた汚れが濯ぎをするまで同じ洗濯槽の中にあります。

洗えば洗うほど、洗濯の水は汚れていく。

その汚れた水でさらに洗濯機は回っているわけですよ。


そう考えると、汚れの受け皿としての水って少ないと困るような気がしませんか?

単純に水が倍になれば汚れの濃度は半分になる。

でも、少なければ濃度は濃くなるわけです。


洗濯をしていると逆汚染、再汚染、という事象が起こります。

落ちた汚れがまた服に再付着するんです。


洗濯の場合はこれを考慮して洗わないといけないんですね。


じゃあ、水をたくさん使えばいいだろう?と思うでしょ?

でも、これまた不具合があって。

水がたくさんあると洗剤が薄まります。

洗剤は水の量に対して一定の濃度が必要で、薄くなると先程の再汚染、逆汚染が起きてしまう。

また、たっぷりの水で洗っていると服が動くのでデリケートな服には力が多く加わることになったり。


この辺、とても微妙。


そもそもね、僕らが言いたかったことって、適正量を使いましょうよ、って話なんですよ。

別にガンガンバンバン使えなんて言ってない。

今の現状が、普通の状態で考えても明らかに少なくて、用をなしていない状態です。

それはダメでしょう?って話で。

適正な使用量にすれば解決するじゃないですか?って話なんです。



だから、洗濯をわかってねえなあ、って話になってしまうんですよ。



クリーニング屋風情の僕ら如きですら、洗うということに関してここまで知っています。

これをメーカーレベルの研究者が現実に沿った研究をしたらもっとすごいものができると思うんですよね。

今の洗濯がおかしいのは、その能力の使い方が間違っているから、おかしいからです。


僕らクリーニング屋にこんなこと言われてちゃダメですよ。

僕らが話を聞いて、さすが研究者、もっと教えてください、と言うくらいじゃないと。


思うんですよねえ、なんでメーカーさんってクリーニング屋さんに来ないんだろう?って。

洗濯とクリーニングは違うとでも思ってるのかなあ?

僕らのやっていることを研究者が解析したらすごい発見とかあると思うんだけどな。

クリーニング屋さん、あまり知られてないことを独自に発見してやっている人とかいますからね。

そういう隠れた技術を研究者が研究をしたら面白いと思うんだけど。


なんかねえ、すごくもったいない。

だから、洗濯学が必要って思ったんですけどね。

洗剤では語れない、洗うという勉強が必要なんだよな。

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