そんなに伸ばして大丈夫ですか?
服は適正に扱えば割と丈夫です。
そりゃそうです、だって着て動いても平気なんですもん。
多少引っ張られても、太った人が小さい服を着たとしても、アニメのようにビリっ!と破ける事はそうそうありません。
伸縮性もあるし縫製も今の服はよく出来ています。
それこそ、中学生が、制服着たままサッカーをしても割と平気です。
…、たまに破る子もいますけどね。(笑)
でも、割と丈夫な服にも繊細な面があります。
素材によってですが、スレに弱かったり、色が褪せたり、と言ったことも起こります。
でも、これも適正に扱えば最小限に食い止められる。
服は割と丈夫、でも繊細、この認識は多分僕らクリーニング屋さんも消費者の皆さんも同じだと思うんですよね。
そう、同じなんです、でも、少しズレてる。(笑)
なので、消費者からの質問を受けた時に、そこが気になるのかあと思うことがあるんです。
日曜日の朝、洗濯王子こと中村くんはほぼ毎週センタクライブと言うものをしています。
今回はセーターを洗濯したんですよね。
そして、洗った後に仕上げまでしたんです。
これは珍しいと思います。
セーターの仕上げをしている時に、セーターを手で引っ張ったんですよ。
それも割と強めに。
それを見た視聴者の方が、そんなに引っ張って大丈夫ですか?と質問をしたんです。
そうか、引っ張ったらダメだと思ったんだなあ、って。
もしかしたら伸びちゃうとか傷むとか想像したのかもしれませんね。
まあ、平気ですよね。(笑)
というか、仕上げる時には引っ張らなきゃダメなんですよ。
なぜなら、洗ったら少し地が詰まるから。
地が詰まる、うまくない表現ですかね、縮むのとは違うんです、隙間がなくなる、と言うか。
もともと一定の隙間があるんですけど、それが洗う事で隙間が詰まっていくんです。
そのままだと縮んだみたいになって着づらくなるので、伸ばして隙間を作る必要があります。
ニットは編み物なので、少し引っ張ると伸びてくれます。
それを利用しているわけです。
もしこれを伸ばさないで仕上げるとどうなるのか?
着た時に、縮んだ!と思うんですよ。
人によっては軽くパニックになるか、と。
でも、着ていくうちに伸びてくるのでそれもすぐに忘れてしまいますけど。
ニットは編み物だから形が変わりやすいんです。
多少縮んでも着られるのはそのため。
服についてみなさん知らないことがたくさんあると思います。
でも、着たり洗ったりして、変化は体感をしてて。
どうしてそうなるのか、分からないから不安におもう人も多いとおもうんですよね。
その結果が、服はとてもデリケートというイメージなんだろうなあって思います。
服はデリケートだけど割と丈夫。
その理由を正しく知る事は、快適な衣生活を送るのに大事かな、と思います。
これはいろんな業種の人たちが協力しないとダメだと思うんですよね。
例えば、アパレル。
例えば、クリーニング屋さん。
例えば、デパート。
いろんな業種の人たちが伝えていこうとしたら自然と正しい情報が伝わるんじゃないかなあって思いますね。
僕はクリーニングの立場で。
素材の話をたくさんしましょうかね。
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