クリーニング屋さんを上手に使えてる人たちの特徴は?
長年クリーニング屋をしていて、いろんな人を見てきました。
クリーニング屋さんを上手に使う人もいれば、あまり上手に使えてない人もいます。
上手に使えてる人とあまり上手でない人、この両者には決定的な違いがあるんです。
それは、伝え方の違い。
上手に使う人ほど、自分のことをクリーニング屋さんによく伝えていると思います。
例えば、どう洗って欲しいとか、どう仕上げて欲しいとか。
自分の好みや望みがあるときに、こうして欲しいなあと言われるんです。
さらに、自分の仕事のことや最近起きた出来事などを話してくれたりします。
これ、一見無関係のように思えるんですけど、真っ裸で生活する人はほぼ居ませんから、みんな服を着て何かしらしている。
すると、仕事や最近の出来事って、汚れとかに関係してくるんですよ。
クリーニング屋さんを上手に使える人たちは、僕らクリーニング屋さんにそういう情報を分けてくれるので、こちらがイメージを膨らましてより細かい対応ができるようになるんです。
片やあまり上手くない人たち。
僕らから見ると情報があまりない人たちなんですよね。
服しか情報源がないので、かなり大変です。
お付き合いが長くなってくるとこちらも数をこなす事で細かい対応をし始めるんですが、やはり早さや精度を考えると、上手な人に比べて損をしています。
さらに、上手でない人たちに多いのが、一方的に決め付ける人がいるんですよね。
こんなのは常識だろう、とか。
普通のことでしょ、とか。
プロのプライドはないのか、みたいな。
おっしゃりたい事は分かるんだけど、超能力者ではないのでやはり限界があります。
いいクリーニングは、お客さんとクリーニング屋さんが協力して出来るものだと思うんですよ。
一方的に拗らせちゃってる人はあまり上手くいってない印象ですね。
クリーニング屋さんとコミュニケーションをとるとですね、だんだんお客さんにカスタマイズしたサービスを自然とするようになっていくんです。
よくあるじゃないですか、定食屋さんにいって、いつもの、と頼むやつ。
あれに近いことができるようになります。
たまに見かけませんか?クリーニング屋さんでも。
カウンターに黙って品物だけ置いていく人がいます。
ああいう人たちは、僕らにたくさん伝えてくれているので、置いていくだけで何をして欲しいのか?だいたいわかるようになっているんですよね。
クリーニング屋さんと上手に付き合えていない人、いませんか?
もし、あんまり思い通りに出来てないなあ、と思ったら、話しかけてみるといいと思います。
徐々に変わっていきますよ。
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