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逆汚染は簡単には落ちませんよ?

毎週、clubhouseでクリーニング屋さんたちと話をしています。

どんな話をしているのか、というと洗濯の話。

ふとした事から、普通に行われていると思われていた洗濯がおかしくなっている、ということが分かり、まずそこをなんとかしなければダメだな、とクリーニング屋さんの仲間と一緒にいろんな話をしているんです。


クリーニングと洗濯って微妙な関係で、それこそ少し前まではクリーニングか洗濯か、と2択になるような話でした。

取り合いですよね。

なぜ取り合いになっていたか、といえば区別がついていなかったから。

そして、その区別がつかない理由が洗濯がおかしくなっている事から起因していたんです。


洗っても汚れが落ちない、臭いがする、どんなふうに洗えばいいかわからない。

結果、自分で洗うもの、クリーニングに出すものの区別がつかない、ということになってしまったんですね。


ご相談も受けたりします。



その中で、先日、化学物質過敏症の方からお話を聞く機会がありました。



化学物質過敏症の方の中には、洗剤を使わない方がいます。

自分なりに色々試してやっていると思うんです。

使えないものは仕方ないと思うのですが、時には間違った解釈をしてそれを広めてしまうこともあり、お話を伺っていると難しいなあと感じます。



お湯でほとんどの汚れが落ちますよ、と話す人もいるんですね。

汚れの80%はお湯で落ちる、と。

だからきれいですよ、と話す人がいます。



確かに落ちるんです。

だけど、洗濯は汚れを落とすだけではダメで、なぜ洗剤が必要か、というのもここに理由があります。


洗濯は一定時間、落ちた汚れと洗濯物が同居しています。

すると、落ちた汚れが服に戻るという現象が起こる。

これを防いでいるのが洗剤なんですね。

なので、洗剤を入れて洗わないと、落ちた汚れがまた服に戻り、臭いの原因になったり黒ずんできたりします。



と、この前もお湯で洗えばきれいになる、とおっしゃっていた方に説明したんですよね。

するとこんなふうに言われたんですよ。



でも、それもお湯で落ちるから大丈夫です、と。



いやいや、落ちないですから。

残念ながら、戻った汚れはそんな簡単には落ちないんです。

汚れが戻ることを逆汚染、再汚染、と言います。

逆汚染した服の汚れを落とそうとしてもなかなか落ちないんですよ、だから逆汚染しないように洗剤を入れて防止するのが一番なんですね。



逆汚染した服をきれいにするやり方も存在します。

これも理屈を知らないと出来ません。

それに、きちんと落とし切らないと次はもっと厄介になるので、安易にやるのもお勧めしません。


ね、きちんとした洗濯って大事でしょ?



みなさんがいろんな工夫をされてるのは知ってます。

しかし、その工夫の中には眉唾のものも多数存在しています。


意味がないものからやったらいけないことまで。


そういう意味では、実は洗濯ってシンプルなのが一番きれいになるんですよ。

変にこだわったり、あれやこれややる方がリスクが上がる。


そして、何でもかんでも自分で洗おうとしないこと、これですね。

素材によっては自分で洗わない方がいいものもあります。

自分で洗えるものもかなりシンプルですよ。

変わった素材が入ってる時は無理はしないようにしましょう。

風合いが変わったりしますからね。


お湯だけで洗うの、流行ってるんですかねえ?

やめた方がいいですね。


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