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元クリーニング屋さんが語る、自分で洗うものとクリーニング屋さんに任せるものは?

クリーニング屋さんを辞めた友達がいます。

その人たちとたまに連絡を取ったりするんですが、やはり話題は洗濯やクリーニングの話になることが多々ありまして。


クリーニング屋さんを辞めた今、どんなふうに服を洗っているのか?気になるじゃないですか?



今までは機械が揃っているからなんでも自分で洗えたわけですね。

染み抜きもできる。水洗いからドライクリーニングまで、全部自分でできたわけです。


ところが、クリーニング屋さんをやめると、機械も撤去してしまうし染み抜き台も撤去してしまいます。

人によってはアイロンを1台くらい残すという人もいますけどね。

でも、もう普通の一般の家庭と同じような洗濯機しか残ってないものみたいです。


あ、ひとつ残ってますか。

技術は残ってますよね。

腕があるので、洗おうと思えばなんでも洗うと思うんですよね。



で、クリーニングどうしてるんですか?と質問をしてみたんです。

すると返ってきたのは、クリーニングする服は着ないもん、という言葉でした。


洗える服しか着てないよ、と。


その時はそうなんですね、と返事をしていたんですが、なんとなく気になったので別の機会にさらに突っ込んで聞いてみたんですよ。

すると、流石元クリーニング屋さん、というような明快な答えが返ってきました。



洗える服、というのは主に綿やポリエステルの素材の服の事だそうで、要は強い繊維で洗濯に耐性が強いものを主に選んできている、との事。


洗濯への耐性が強い、という事は、汚れてもガシガシ洗っても平気、という事。

さらに、アルカリを使っても平気だしアイロンも掛けやすい。


油汚れとかはどうしてるんですか?と聞いてみたらこれまた明快な答えが。

オレンジオイル配合の洗剤使えば大抵落ちるだろ?と。

流石元クリーニング屋さん、どれもこれもきちんと筋が通っています。


それでも気になるからさらに書いてみたんですね。


上着とはどうしてるんですか?と。

すると、やはりポリエステルで出来てるフリースのようなものを主に着てるから洗える、と。

セーターとかは?と聞いたら、それはクリーニングに出す、と言います。


でも、ウールのセーターは洗えるんですよね。

なぜクリーニング屋さんに出すのか?そこも聞いてみました。



これも真っ当なお答えが。



だって、ウールはクリーニング屋さんで洗った方がいいだろう?

綺麗になるし風合いもいいし。

自分で洗えるからってなんでも洗えばいいってわけではないだろう?と。



うーん、これも納得だなあ。

ドライクリーニングを知ってるからこそ、ドライクリーニングの方がいいものもよくご存知で。

自分で洗うものと、クリーニングに出すものとの区別がきちんとついています。


最後に、クリーニングに出す時はどこを利用しているんですか?と聞いたら、自分がクリーニング屋さんをしていた時に知り合いだったクリーニング屋さんへ、との事。

そこの仕事をよく知っているので安心して出せる、という事なんでしょうね。


技術はあっても自分で洗うものと洗わないものは区別しています。

さらに、自分手を洗うものはとにかくシンプル。

ここが違うんだなあと思いますね。


去年からクラブハウスでクリーニングや洗濯の相談を受けますが、洗い方を教えてください、というご相談のアイテムがかなり凝っているものが多いんです。


洗おうと思えば洗えるけど、でも、風合いが少し変わるから本当ならクリーニング屋さんの方がいいんだけどね、と思うことが多々あります。


技術力のある元クリーニング屋さんですら、自分で洗わないものをなんとかして洗おうとしてる人が多いんですよね。


そこまで頑張らなくてもいいです。

頑張って洗っても元の状態よりも風合いが変化しちゃうなら、プロに任せた方がいい。


答えはシンプルですね。


クリーニング屋さんはやめた後もクリーニング屋さんなんだなあと思いました。

プロだからこそ、考え方はシンプルです。

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