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2022年3月

匂いがわからなくなってる。

いつ洗えばいいのか?わからない、というお話をよく聞きます。


僕らクリーニング屋さんは、汚れた服と綺麗になった服をいつも見ているので、汚れているのはすぐわかる。

これはもう目の慣れの問題だと思うんです。


ところが、一般の方は、汚れた状態に見慣れてしまい、綺麗になった状態を知らない人もいるので、その違いがよくわからなくなってしまってるんだと思うんですよね。


汚れている状態が普通の状態だ、と思っている方、結構いらっしゃいますよ。


そんなに汚れてませんよね?と汚れた服を差して話すお客さん、結構いますし。

汚れてない、という思い込みで汚れが見えてないんだろうなあ。



昔ならね、汚れの目安の一つに匂いがあったと思うんですよね。

僕は今でも匂いも一つの基準にしています。


汗の匂いがしたら洗いどきだな、とか。



でも、これも今は難しくなっているのかなあ、と思います。


それは、香料や臭い消しを頻繁に使っているから。


本来なら汚れの目安になる臭いを消すようなアイテムが増えていますよね。

そのせいで汚れによる匂いに気付きにくくなっているのではないか、と思うんですよ。



ファブリーズなどの消臭剤、家に帰ってきたら必ず吹きかけるという方、多いですよね?

それが服のお手入れの方法だと思っている人はいると思います。


また、柔軟剤の香料も年々増えています。

匂いで臭いを消すことを、マスキングというんです。

こちらは常に香っていますから本当にわからなくなる。

消すというよりも香料の匂いでクラクラしてしまうケースも出て来るくらい。

そのせいで香害という言葉も生まれましたよね。



汚れの目安になるものが分かりづらくなってしまったのは、ひとつはきちんと洗えていないという問題があるんです。


洗ったはずなのに匂いがする、だから消臭をしなければ、となってしまう。


きちんと洗えてれば、洗い上がりで匂いはしません。

なので、着用してて匂いがしたら洗うサインだな、とわかります。


でも、洗い上がったそばから匂いがしてたら、着用して出てきた匂いなのか、元からなのか、分からなくなってしまう。


なんかね、対策をしてるつもりが汚れているか見分けにくくしてしまうなんて不自然なことをしてるんだろうなあって思うんですよ。



きちんと洗えると、特に服に何かをしなくても良くなります。

柔軟剤もいらないし、香料もいらない。

洗ってそのまま着て、汚れたら匂いがするからすぐわかる。


ね、自然でしょう?


これを何かで強引に抑え込むと、一瞬は楽になるんだけど、不自然な抑え方だから、その後が困るようになるんですよね。



小手先のテクニックで乗り切ってしまうと、後で大きなしっぺ返しを喰らう、これって色んなところで似たようなことが起きていますよね?



仕事でも、生活でも。



だから、小手先ではなく、きちんと根本を大事に丁寧にやっていくのがいいと思います。

いい仕事ほどシンプルですよ。


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洗うタイミングを決めてしまう。

去年もこのくらいの時期だったと思うのですが、制服のクリーニングをされた方が、スーツや他の子の制服をお持ちになるんです。



みなさん、普段の服を頑張って綺麗にしてきていると思います。

自分で洗い、クリーニング屋さんに出して洗い、程よく買い替えて、服に気を遣っているという人は割と多いんじゃないですかね。


洗剤も進化し、洗濯機も進化し、家庭で洗えるものが増え、いつでも洗えて、清潔でいるつもりだ、という人はかなりいると思います。



ねえ、思うんですよ、僕も。

みなさん頑張っているよなあって。

でも、現実はそんなに優しくなくて。

洗っているんだけど、洗えてない人はかなり多いんです。


原因はいろいろありますが、一番は洗濯機かな。

全自動というのに洗えてないのは大問題です。


人間不思議なもので、洗えている、きれいになっている、と思うとそういうふうに見えてきます。

特に洗った後に他の服と見比べるようなことはしませんから、違いもよくわからない。

そうして、目が慣れていってしまうと、汚れた状態でも気付きにくくなります。



そこにですよ。


うちがやった制服のクリーニング。

それを見て、汚れに気づいてしまうんですよね。

今までそんなに汚れていないと思っていた制服が、実はかなり汚れていた、と。

クリーニングから返ってきて見てみたら全然違う、と。


ここで初めて違いに気付くことが出来た人たちがいるんですね。



違いに気付くと、他の服はどうだろう?とつい見てしまう。

すると、そんなに汚れていないと思っていたYシャツや制服、スーツが汚れているとこに気づくんです。



で、改めて当店に持って来られる、と。


今、ここ、ってやつですね。(笑)



多分、汚れも見えていると思うんですよね、普段から。

でも、そんなに汚れていない、という思い込みからジーッと見るようなことはしない。

なので結果的に気づかないという状態になっているんだと思います。


試しに、みなさんの普段着ている服、まじまじと見たことないと思います。

いちど、じっくりと見てみてください。

襟にばかり目がいくと思いますが、お腹の辺り、袖、絶対汚れていますよ。

よく見てみるとシミがあったり、うっすらと汚れていたり。


服はちゃう供養すれば汚れるんです。

着て、半日歩いて来るだけで汚れます。



きたら毎回洗いましょう、とは言いません。

下着ではないのだから、スーツや制服を毎回洗う必要はない。

でも、定期的に洗う必要はある。


この塩梅ですね、大事なのは。


よくわからない、という人は、無いつき洗う日を決めましょう。

スーツは月末に必ずクリーニングに出す、とか。

月が変わったら出す、とか。

5月の連休に入ったら冬物は全部洗う、とか。


そういうふうに決めると楽になると思います。



これが衣替えですよね、多分。

日にちを決めて考えなくてもその時が来たら服を入れ替える事にしてしまう。


自分なりのタイミングを作ってもらうといいかな、と思います。

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流行?変化?

クリーニング屋さんにも流行のようなものがあります。

例えば、今は靴やバッグのクリーニングをおすすめしているお店が増えてきました。

また、リフォームに力を入れているクリーニング屋さんも増えてきています。


他にもクリーニング屋さんならではの流行りがあったんです。



例えば洗剤。

ドライクリーニングにも洗剤は使われているんですが、それにも流行があります。

30年以上前と今は少し傾向が違うんです。

昔は洗浄力の高いものが好まれる傾向にありました。

そして、段々と洗浄力から風合い重視に移行していきます。

今は個人店のこだわりの強いお店は洗浄力を重視しているかなあ。

風合いを重視するのはチェーン店に多いイメージです。



平成に入ってからまた傾向が変わってきます。

それまではドライクリーニング一辺倒だったのが、ウェットクリーニングをお勧めするお店が増えてきました。

ウェットクリーニングって何?と思う方もいると思います。


簡単に言うと、水洗いの難しいものを水洗いする技術、と言いましょうか。

デリケートなものを丁寧に水で洗うのがウェットクリーニング。

本来ならドライクリーニングをするんですが、汚れの具合などを見てウェットクリーニングをするところはそれまでもありました。


それが積極的にウェットクリーニングをお勧めするようになったのが平成になってからかなあ。

いろんな要因が重なったんだと思うんですよね。

家庭でドライマークの洗える洗剤が台頭してきたとか、夏場など高温になってきたとか、スーツの着方が変わってきたとか。

服に直接汗の汚れが大量につくようになってきて、水洗いをする必要性が高まってきたんですよね。


でも、それまでのウェットクリーニングは汗の汚れが良く落ちると言うメリットがある反面、デメリットもあって人によっては好まれなかったんです。


腰が抜けちゃうんですよね。

柔らかくなると言う人もいるし、腰が抜けると言う人もいる。

そんな状態になります。


クリーニング屋さんでプレスをした後は問題がなくても、お客さんが着用して間も無くよれっとして来るとか。

そんな問題がありました。


しかし、これも技術力でカバーされていきます。


洗剤メーカーが色々開発してくれて、今はウェットクリーニングをしても腰の抜けにくい洗剤というのが出来てきました。

これは平成の最後の方ですね。


こうして振り返ってみると、流行もあるし、時代の変化に対応した部分もある。

昔ながらのやり方でいいわけではないのは明白です。


そりゃそうなんですよ、服だって流行があるんだから。

素材も変われば着方も変わる。

さらに気候変動もある。

昔からの衣替えも今にあってないと思うんです。

ひと月くらいずれてると思いませんか?

僕がクリーニング屋さんになった頃って3月の下旬から衣替えが始まりました。

でも、今は年によっては4月も寒かったり。

でも、5月に入ると急に暑くなったり。

昔は梅雨の時期に長袖が欲しいなあってありました。

今は、梅雨はじめじめして暑いので、半袖で十分。


ね、今に合わせて変化させていかないと、生活しづらくなると思うんです。


なんでも新しくと言うのもやり過ぎだと思いますが、きちんと現状を見て、今までのやり方でいいのか、変化させた方がいいのか、見極めた方がいいと思います。


古きを知って新しきを知る、でしたっけ。

両方大事なのかもなあ。

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大事なのウォッシャブルではないと思います。

たまにクリーニング関連のニュースを見ていて、そこについているコメントを読むんです。

クリーニングのニュースで事件性のあるものはほぼありません。

大抵は衣替えの話だったり、洗濯のコツの話だったりします。


そこにつくコメントを読んでいると、あまりいい状況ではないよなあって思うんですよね。

ここまで服に対する意識がおかしくなったのか、ここまで洗うと言うことを理解できない人が増えたのか、そんなふうに思うんです。


クリーニングするのが高くない?買い替えた方が安いでしょ?とか。


ウォッシャブルスーツの方が経済的でしょ?とか。  


まあこんな話がたくさん出て来る訳ですね。 

この話にはいくつかの問題があるんですけど、一つずつ書いて見ますかね。



クリーニングするよりも買い替えた方が安い、と言うお話。

昔からこう言う話をする人は一定数いたんですけどね、確かに今は昔に比べてスーツも安くなってきました。

別に、クリーニングしなくて買い替えてもいいと思います。


買い換えるまで洗わないで着続けるんですか?とは思いますけどね。

その間、汚れていって、シミも付き、ニオイもして。

1年着続けて買い換える?

2年着続けて買い替える?

どちらにしろ書いてても気持ち悪くない?と思ってしまいます。

クリーニングってメンテナンスです。

次に買い換えるまでのメンテナンス。

いつ買い替えてもいいんですけど、流石に無理がある話だと思うんです。


で、これでいいと思える人って、自分が汚れている事に気づいてないんですよね。

気付いてても周りにバレてないと思ってる人。

しっかり周りにバレてますからね。

女性はよく見てますよ、あの人、スーツが汚れてるとかヨレヨレだとか、しわくちゃだとか。



ウォッシャブルスーツの方がいいでしょ、と言うお話もたまにききます。

ウォッシャブルスーツ、確かに便利そうですよね。

帰ってきたらさっとシャワーをかければきれいになる。

きれいに?なりますか???


いろんなことはひとまず置いといで、単純に汚れ落ちの観点から言うと、シャワーで落とせる汚れには限界があります。

ウォッシャブルスーツの素材は主にポリエステルだと思うんですが、その特性を考えて見ても限界がある。

汚れの80%は水で落ちるんだよ!と言う話をたまに聞きますけど、残る汚れが積み重なるんですよねえ。

そして、厄介になる。

つまり、落ちづらくなるんです。

頻繁に洗えることと、清潔なのは別の話です。


さらにもう一つ、疑問があるんです。

それは着心地の面。

スーツ屋さんに行くとウォッシャブルスーツが確かに売っています。

でも、よく見てください、ウォッシャブルスーツの価格帯、どのレベルで売っているのか?


良いスーツにはウォッシャブルはないんです。


スーツの良い悪いの中に、着心地があります。

ポリエステルは便利なんですけど、反面、着心地はウールには勝てない。

さらに高品質のウールの着心地はもっと良いものになります。


スーツの形をしてれば良い、と言う人なら構いませんけど、仕事で常にスーツを着ている人にとって、着心地はかなり重要だと思うんですよね。



洗うと言う視点でだけものを見てると大事なものが見えなくなってしまうと思うんですよ。

スーツ派洗うためにあるんじゃないですから。

まずは、着心地や強度。

それをなるべく維持するために、クリーニングがあります。

クリーニングがもったいない、めんどくさい、という理由で着心地を捨ててはだめですよ。


スーツメーカーもウォッシャブルではなくきちんとスーツの大事なところを伝えれば良いのに。

自宅で洗えるかはそんなに大事な話ではないと思います。

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タイヤ交換中。

おはようございます。

昨日は夜から土砂降りでしたね。

そして、風が強かった。


朝早く起きましてね、その風の中をタイヤ交換をしに群馬まで来ております。


道中かなり揺れました。



流石に今年はもうスタッドレスは必要ないですよね。

田舎の家の状況確認含めてきています。



タイヤ交換を済ませたら春本番だな。

本格的な衣替えが始まりますかね。

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誤算。

世の中には洗うものがたくさんあります。

服も洗いますが、食器も洗うし、浴槽も洗います。

汚れを落とすことを洗うと表現するなら、髪の毛を洗うのも、体を洗うのも、化粧を落とすのもある意味洗っています。



しかし、この洗うと言う行為、意外ときちんと知られてないんですよね。

例えば食器洗い。

油汚れが落ちなくて、と言う話を聞いたりするんです。


僕も結婚当初は洗い物をしてたりしましたけど、フライパンですら油汚れが落ちなかったことはありません。

洗剤の使い方を知っているからです。



先日、clubhouseでほぼ一年かけて洗濯の話をしてきて、その話を聞いた人がこんなことを言ったんですよね。



わたし、洗濯だけでなく、食器洗いや化粧を落とすのも上手になっている、と。


洗剤が汚れを落とす仕組みなどを知ることで、洗うもの全般のクオリティが上がったんです。

別に驚く話でもなく、普通にできちゃうようになるんですよ。


洗濯って洗うものの中では結構繊細で難しいと思うんですよね。

その洗濯を知ることができると、他の洗うものは割と簡単になるんです。


なぜなら、洗う対象のものが割と丈夫なので、汚れのことだけ考えればいいから。



汚れを落とすものにはたくさんの種類があります。

同じように油汚れを落とすからと、洗濯に持ってきて使えないケースってあるんです。

洗濯の場合、洗えて汚れが落ちても服がおかしくなったらダメなので、汚れだけ考えればいいわけではなくて。

だから、他の業界から、同じように汚れを落とすから、と洗濯に持ってきたものは、案外使えないことが多いんですね。



先ほどの話ではないですが、洗濯の汚れを落とし方から他の汚れ落としには簡単に行けるんです。

洗う対象が丈夫だから。



もちろん、服につくのとは段違いに頑固な汚れもありますけどね。

洗濯を理解してたら、たいていの洗うものはいけちゃうと思います。



一年かけて、洗濯の基本を教えてきましたけど、まさかまさかの洗うもの全般のクオリティが上がるとは。

嬉しい誤算ですね。(笑)


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誰が乗ってるの?

ぼく、エレベーターに一番最後に乗るの、嫌なんです。


誰だ、今笑ったやつは。(笑)



僕のことを知ってる人なら、あー、と納得するんです。

なぜなら、体が大きいから、最後に乗るとブザーがなるんだろう?ってすぐ分かるから。


なので、エレベーターに乗る時には、最初に乗ってしまうか、一番最後に回って、みんな乗せてから次の空いてるエレベーターに乗るようにしています。



先日、夜に集配に行ったんですよね。



マンションのお客さんで、2階。

階段で行ってもいいのですが、目の前がエレベーターなので、そのまま乗り込んで二階のボタンを押したんです。



ブー。




最後に乗った方は降りてください。




無情な声が響き渡ります。

最後に乗ったの、僕なんですよね。

最初に乗ったのも、僕なんです。



つまり、そのエレベーター、僕一人しか乗ってないんですよ。

いくら重いと言っても、最大6人まで乗れるエレベーターで僕一人でブザーがなるわけありません。


誤作動かな、と閉まるボタンを押すとまた降りてください、と言います。

困ったな、と繰り返していたら、急に何事もなかったかのようにドアが閉まり、エレベーターが動いたんです。


降りる時も普通。

きっと誤作動だな、と思いました。



お客さんのお宅に伺いまして、品物をお預かりし、持ってきたバックに入れて出てきたんです。

さあ、早く車に戻らなきゃ、とエレベーターの前へ。


ボタンを押して、開いたエレベーターに乗り込んだんですよね。

一回のボタンを押すと、また声がします。



最後に乗った方は降りてください。



そして、今回はこんな言葉も言うんですよ。



定員オーバーです、と。



あれ?僕一人しか乗ってませんけど?

1人乗りじゃないですよね?

あれ?あれ?



軽くパニックです。

一旦冷静になり、また閉まるボタンを押します。



ブー。



定員オーバーです。



最後に乗った方は降りてください。




これを何度も繰り返すんですよ。

あまりに言われ続けるとですね、見えない誰かが乗ってるかのような気がしてくるんですよね。(笑)

誰も乗ってないように見えて、すでにたくさんの何かが乗っていて、そこに僕が乗ったから定員オーバーになってる、のではないか、と。


流石に、夜も遅いですし、どれも人はいないし。

怖いですよ、リアルに。



あ、うん、そ、そうね、そう言うことね。

じを、降りて階段使えばいいんだな。



無駄に独り言話したりしてね。(笑)

しかも、階段もありえないくらい早い速度で降りたりしてね。(笑)



いやー、なんだろう、色んな意味で怖かったです。

誤作動ならいいんだけどなあ。

どうしよう、預かった服を届ける時、ドキドキしちゃうかもしれない。


おばけでないことを願ってます。



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服は洗ったら縮むんです。

いつでしたか、洗濯王子の中村くんの日曜日の動画配信の中で、僕らクリーニング屋さんからすると不思議なコメントが入ったんです。


ちょうどちょうどニットを洗って仕上げをしていた所なんですよ。

そのニットにアイロンをかける前に、洗濯王子が結構力を入れて服を引っ張っているんです。


これ、クリーニング屋さんでは普通の光景。

でも、どうやらその引っ張っている様子に驚いた視聴者の方がいたらしく、そんなに引っ張って傷まないんですか?と質問が来ていました。



なぜ、アイロンで仕上げる前に引っ張るのか?というと、服が縮んでいるから。

そう、洗うと服は縮むんですよ。

なので、洗いっぱなしで服を着ると少し窮屈に感じてしまいます。


これ、意外と知られてなかったんですね。

びっくりすることにこっちが驚いて。

そうか、知らないんだ、と改めて説明をしなきゃと思った次第。


洗って縮まないものもありますが、基本縮むと考えていいです。

縮むというと皆さんすごく怖がるんですが、通常洗って縮むのは切れないほどの縮ではなく誤差の範囲。

だから、恐れる必要はありません。

ウールを洗って縮ませて、子供服になるようなイメージとは少し違います。


さて、なぜ洗ったら服は縮むのか?

これにはいくつか原因があります。

素材や作りに寄って違うのですが、どれが当てはまるか?と考えるよりは、洗ったら少し縮んでいるから、仕上げをして少し伸ばした方がいいな、くらいの考えの方がいいです。


原因の一つに、着用で伸びてしまったものが元に戻った、というのがあります。

完全なオーダーで作った服でもない限り、体には完全にフィットしません。

そして体を動かせば、どこかしら生地が伸びる。

体に合わせて服が伸びるんですね。

で、新しい服ほど、体を動かして伸びてしまった生地は、洗うことで元の形に戻ろうとします。

これを復元力というんです。

本来ならそのサイズが正しいサイズなのですが、人間、楽な方になれると本来元のサイズになっただけなのに縮んだと錯覚をしてしまうんですね。

なので、仕上げの時に、少し伸ばしてあげると着用時と同じ感覚で着れるようになるんです。



また、膨潤収縮といって、繊維が濡れることで膨らみ、目が詰まって縮むという現象が起きる事があります。

濡れて膨らむ、洗ったら必ず濡れますからね、避けようがありません。

なので、やはり乾いたらアイロンで少し伸ばして仕上げをしてあげると着やすくなります。



もうひとつ、少し厄介なケースがあるんです。

それは製造上の欠陥。

本来は、洗っても変化がないように服は作らなければいけないのですが、例えば生地がスカスカで洗ったらすごく縮んでしまったりする事があります。

これ、製品を作った時に洗浄テストをしていたらわかるんですけどね、なんで洗って縮んでしまうような服が出回るんでしょうか???

テスト、してるのかなあ?


なので、こんなケースもあるので、洗ったら少し伸ばしながらアイロンで仕上げてあげると着やすくなります。


よく考えてみたら、服は伸び縮みするのは当たり前なんですよ。

着用してても伸びるし、洗ったら縮む。

乾燥工程で伸びちゃうものもあります。

また、ハンガーにかけてるだけで伸びてしまうものもあります。


すごく不安定。


でも、そうして生地が動いてくれるから着用して動いても平気なんです。

もし動かない生地で服ができていたら、すっごく動きづらいですよ?


洗い方で縮みや変化をなるべく少なくさせることもできます。

不安ならクリーニング屋さんに任せてしまってもいいと思います。

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電気のない生活は厳しいですよねえ。

なんとか昨日の停電は回避されましたね。

今日も朝から警報が出ていましたが、お昼頃には無事に解除。

この差って、みんなが協力して節電したのと、太陽光発電もあるんだろうなあ。

このまま行くと夏場が怖いですね。



今、電気のない生活は考えられないじゃないですか?

僕らクリーニングでさえもそうです。



洗濯機も電気で動かしてるし、乾燥機も電気で動かしている。

アイロン台も、アイロンも。

アイロンなんて大昔は炭で火を起こして、その炭をアイロンに入れてかけていたり。

今それをやれと言われてもなあ、かなり厳しいですよね。


仮に、電気を使わないで洗ったり仕上げたり出来たとします。

でも、結構危ないと思うんですよね。

今のクリーニングの機械っていろんなセンサーがついているんですよ。


静電気センサーとかついてて、それで危なくないように洗っているんです。


ドライクリーニングの手洗いって聞いことないですけど、もし停電して、それでも洗わなきゃいけなくなったら、やろうと思えばドライクリーニングの手洗いってできると思うんですよ。

桶にドライクリーニングの溶剤を入れてね、洗剤を足してね、服を入れて揉み洗いをする。


うん、危ないな。


液体が動くと静電気が発生するんです。

で、それらをセンサーで検知して安全な状態でいつも洗っているんです。

電気が使えなかったらセンサーも使えないから、どんな状態か?把握できなくなっちゃうんですよね。


うん、停電したら無理に洗わないな、やっぱり。

安全第一、これが一番大事ですもんね。

夏に向けて、電気の対策は考えておかないとダメだなあ。

何か対策をしましょう。

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電気が足りないってよ!

午前中から雪に変わりまして、つもりはしないけど結構な降り方をしています。

今日は配達に出ていますが、視界、かなりあやしいですよ。



そんな中、朝からずっと色んなところで電気が足りない、と話をしています。

先日の地震で発電所に問題が出たらしく、そこに今日の寒さが相まって、電気が足りないんだとか。


下手するとブラックアウトをする可能性もあるんだとか。



僕らの使っているクリーニングの機械もコンピュータで制御されていたりします。

急な停電とかやはり嫌なんですよね。

ほぼないとは思いますが、万が一、基盤が壊れたとかなったら仕事できなくなるし。


という事で、今日は早めに仕事をやめることに。

お店は開けています。

でも、最小限の電気しかつけませんよ。



昔の機械はシンプルでした。

その分、壊れなくて長く使えたんです。

今の機械は、色々制御されていて、動きも滑らか、扱う方も楽になりました。

でも、その分、壊れた時の修理代が高くなったり、気をつけなければならないことが増えてきました。


幸い、衣替えをし始めた方もいますが、急ぐ必要もないですからね。

おとなしくしておきましょう。


お店は開いてます、ご来店のお客さんはお気をつけて。

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マネキンが着ている服がしわだらけ。

日曜日に千葉に行ってまして、途中ららぽーとに寄ったんですね。


クリーニング屋さんって服の勉強をします。

新しい素材の情報も集めますし、いま流行っている服をみたりもします。

実際、クリーニングに出るのは翌年とかその先になるんですけど、こうした地道な情報収集が後々洗う時に生きてくるんです。


日曜は割と時間を取れたのでららぽーとのお店を見て回っていました。


広いなあと思いながら人もたくさんいる、お店にも人が入ってる、コロナ禍とはいえ消費は起きているなあと実感。


服を売っているお店がいくつもあるんです。

そこにマネキンがありましてね、多分今イチオシの服が着せられていると思うんですよね。



なんでシワのまま着せてるんだろう?



そう、シワが目立つんですよ。

ダンボールから出して、そのまま着せました!というようなシワ。

クリーニングでも畳んでお返ししますが、そういうシワではないんですよね。


でね、マネキンはカッコつけてるんですよ。(笑)

ポーズ取ってる。

でも、そこに着せている服がシワになってるとサマにならないんですよね。


こういうのって実は割と多くて、最近はインスタでも同じことを感じていたりします。

服が好きで自分でデザインして服を作って、それを自分で着てインスタで紹介している人たちがいるんです。

カッコつけてるんですよ、なのに来ている服に変な皺が入っていてあまりカッコよくない。


で、いつもおもうんです。



ファッションが好きな人なのに、その皺は気にならないのかな?って。



そんなビシッ!としあげて!と言ってるわけではないんですよね。

きちんとたたまれていないような皺は、まっすぐでもないし、斜めだったり変な角度で皺が入ってる。

それも一番目立つど真ん中だったり。


せめて、そのシワをスチーマーとかで取るだけでも違うのになあって思うんですよね。

アパレルさんではそういう指導とかしてないんですかね?

ららぽーとを歩いていろんなお店を見てきましたけど、ほとんどのマネキンがしわくちゃでした。


たまに、おっ!これはシワはないな?という服は元々がシワになりにくい服。

やはりシワがないと見栄えはいいんですよね。


売る時にこの状態で売っているとですね、これがスタンダード?って思ってしまうんですよ。

で、もし、この状態でいいのなら、クリーニング屋さんできちんと仕上げる必要はあるんだろうか?とさえ思ってしまいます。



昔はどうだったのかなあ。

もしご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

今の方がシワのまま展示しているのか、昔からこんな感じだったのか。

知りたいなあ。

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ピーターパン。

今日は千葉に来ております。

朝一で用事を済ませ、そしてこちらで今日は仕入れをする予定なのですが、それまでの時間のつなぎに、一度着てみたかったパン屋さんへ。



ピーターパン、と言います。



すっごい並んでる。(笑)

9時過ぎにお店に着いたのですが既に駐車場は満杯。

そして、すでに買い物を済ませた人たちは外のイートインスペースで食べてる。

美味しいお店に共通しているのは、お店の前にいるだけでいい匂いがする事。


ここもいい匂いしています。



こちらでの買い物済ませたら、今日は千葉で仕入れをしますよ。

1日仕事だな。(笑)



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まだ早い!

気温の乱高下がすごいです。

3月に25度を越すなんて経験したことがあったかな?

そろそろ冬用タイヤを交換しなきゃ、いつしようかな?と思っていたのに、それを遅すぎた!と思わせるような気温でしたね。


なのに、翌日は6度とか。

みなさん、どんな服を着ていいのか?悩んでいることと思います。



クリーニングは季節商売です。

季節が変わるとクリーニングに品物が出始めます 

でもね、みなさん、天気予報なんて見ないんですよ。

体感なんです、衣替えって。


なので、先日のように暖かい日が続くと、服を脱ぎ始めるんですよ。

まだ、寒い日が来るというのに。



先ほども書きましたが、僕らクリーニング屋は季節商売なので、天気予報を気にしています。



いつ暖かくなるかな?

寒くなるかな?

雨は降るのかな?

晴れが続くかな?



これって服に関係するんです。

なので、天気予報には敏感になります。



先日、クリーニング屋の友達と話している時に、やはり今年の陽気の話しになって。

急に暖かくなったけど、まだ寒い日が来るよね?というところで意見は一致。

そして、みんな同じ話をしました。



冬物が出始めているけど、申し訳ないけど持ってきてくれたお客さんにまだ早いですよ、と話してる、と。


そう、まだ早いです、衣替え。



服に去年のクリーニングのタグをつけている人がたまにいます。

それ見るとよくわかんるですよ、去年は4月の半ばにクリーニングに出している。

まだ3月、しかも後半に入ったばかり。


まだ、早いです、クリーニングに出すのは。


もしクリーニングに出すのなら、1枚くらい、冬物は残しておきましょう。

気温差で寒く感じる日がまだきますからね、急に着たい!と思う日が来るかもしれませんから。


それに、冬物のクリーニング、半月ほどずれても大した問題ではありませんから。

必要なくなってからクリーニングしても十分間に合います。


天気予報はチェックしましょうね。

天気予報士の皆さん、衣替え出来る様な陽気になると、ちゃんと教えてくれますから。

天気予報は大事です。

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ネクタイのクリーニング。

制服の無料クリーニングをしていて、子どもたちのネクタイの扱いについて考えていました。


中学生にとってネクタイはあまり使われるアイテムではありません。

でも、イベントがあったりすると必要なので子どもたちなりに管理をしています。


常に制服のポケットに入れておくとか。


机の中に入れておくとか。


カバンの中に常に忍ばせておくとか。



忘れないようにしているんですよね。

でも、このような状況で保管をしていると、必ずネクタイはしわくちゃになります。

そして、案外ネクタイは汚れるんです。


これをですね、自宅でどうにかしようとするとネクタイはおかしくなるんですね。


理由は2つ。



一つは、ネクタイは普通の生地と違い、斜めに生地をとっています。

正方形の対角線で生地を取るというとわかりやすいでしょうか?

普通は四角なら四角のまま生地として使うんですけど、ネクタイはバイアスと言って斜めに生地を取る特徴があるんです。

これが曲者で、伸びたり寄れたりするんですよね。

家庭で洗おうとすると水洗いになります。

水の影響は大きいので、ネクタイが捻じ曲がってしまう可能性があるんです。



もう一つ、ネクタイってペラっとしていそうですが実は立体に仕上がっています。

ネクタイの両脇は潰されておらず、少しふっくらとしているんですよ。

でも、家庭でこの仕上げは無理。  

でも、しわのついたねくちいをなんとかしようとするので、アイロンをベターっとかけて潰してしまうんです。

すると、かみしものようなカッコ悪いネクタイが出来上がってしまいます。


ネクタイはみなさん色々と誤解をしているんです。


まず、あまり汚れてないと思っている。



いやいや、ネクタイはかなり汚れてますよ。

必ず締める時に触るし、着用中も何気に触っています。

すると、ネクタイってどんどん汚れるんです。


そして、ネクタイ、あんな形をしているので簡単に洗えると思っている。

これも間違い。


ネクタイを洗うのは難しいんです。

クリーニングもそれなりにお値段しますからね。



子供のネクタイを通して、大人のネクタイも気になった人もいました。

主人のネクタイ、汚れているのかも?と。


多分、いや必ず汚れてますよ。 

洗うと色も鮮やかになり、見栄えが変わりますからね。



学生服のネクタイ、普段使わないからこそ、きちんとしたお手入れと保管は必要です。

そして、イベントに着る時に制服をクリーニングに出す方は多いですが、学生のネクタイは本当にクリーニングに出ません。

ネクタイもクリーニングに出しましょう。

見栄えが本当に変わりますからね。

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停電にあたふた。

いやー、びっくりしました。

地震もさることながらその後の停電。

揺れる前に停電しましたからね。


地震速報が流れて、そんなに大きくないな?と思っていたら電気が消えて。

それから結構長い時間揺れてました。



この時期こういう長い揺れは、東北震災を思い出します。



何人かの友達から、大丈夫?と連絡も来ました。

お陰で、通信は生きているな、ということが確認取れました。


この令和の時代、停電なんてほとんど経験しないじゃないですか?

してもすぐ復旧してきましたしね。

それが2時間ほど電気がつかなかったわけです。


そういう場面に出くわしてはじめてわかることがでてくる。


まず、情報が何も入らなくなるわけです。

うちだけが停電しているのか、他もなのか、地震の大きさや震源地、被害状況などなど。

全然わからない。


すると人間考えるもんで。


スマホが生きてるならラジコ聴けるんじゃね?



radikoのアプリを起動してみると聴ける。

すると、地震の情報ん流してくれてる。

これで震度など大きさがわかりました。


すると間も無く友達が画像を送ってくれて。

停電している地域の情報が載った画像をスクショしてくれて送ってくれたんです。


これで停電がどんな状況かも把握できました。



さて、まだ部屋は真っ暗です。

こんな時のために買っておいたUSBの電球があります。

セリアで売っててモバイルバッテリーにつなげるだけで明るくなる。

これをつけても少しくらい。

そして、部屋を明るくしてくれたのは、懐中電灯にビニール袋をかけて光を拡散させたやつでした。


部屋全体をほんのり明るくしてくれたんですよね。

これ、震災の時に、こうなるとランタンがわりになります、とやっていたのを覚えてたんですよ。


ただね、少し騒ぎましたけどね、だってビニール袋が有料化されたのでないんですもん。

探してやっと見つけたって感じです。


ぼそっと呟いておきますね。

ビニール袋、有料化反対です。

こういう時、すげー困る。



子どもたちは学校で地震を学んでるので、S波だのP波だの話してました。

学んだことを現実に落とし込むのはいいことだな。

で、しばらくしたら電気つかないし寝る、と。

うちら、また余震きたらどうしようとか、停電からの復旧の様子見てから寝ようとか考えていたのに、子どもたちの方が度胸あるなあ。


令和の時代でも、長時間の停電はあり得るって事ですね。

そして、今の生活は電気を中心に回っているので、停電をした時にどう電源を調達するか?は大事になってきますね。

スマホの充電が残っていたのでよかったですけど、タイミング悪くなかったら?

radikoですら聞けません。


あ、radikoBluetoothのスピーカーで聴いてました。

スマホの音だけでは小さいので、家族が全員聴こうとするとスピーカーは大事。

現状を知ることで安心できますからね。


電気がついてから充電しながら考えましたもんね。

せめてテレビがつけられるようなポータブル電源を準備しといた方がいいかな、とか。


停電くらいですみましたからね、これを機に災害対応を見直そう、という事なんだろうな。


そして、定期的に見直す必要はありますね。

どんどん使いやすく、いいものも出てくるし、最初に買って準備したものは置いてあるだけだと劣化して使えないことあるし。


見直し、大事だなあ。


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プロを舐めちゃダメ。

プロってその仕事の専門職だと思うんですよね。

プロがプロたる所以って、きちんと理屈を学び、多くの経験をしていて、やっていること一つ一つに意味を持って仕事をしていることだと思うんですね。



プロなのにこんなことも知らないの?



という人がたまにいるんですけど、僕は未だかつてプロ以上に知っている人に出会ったことはありません。

よくご存知だなあ、勉強しているなあ、という素人の方はたまにいますが、それでも全般的に網羅しているプロと比べると足りませんよね。



なぜか、洗濯ってこういうの、多いんです。


みなさん、洗濯に妙な自信があるんですよ。

自分はきれいにしてる、ちゃんと洗えてる、何年主婦やってると思ってんの?


そこは十分理解した上であえて言わせてもらうと、それでもちゃんと洗えている人はとても少ないです。

そして、やっている事に理屈が伴っていなかったり、意味がないことをしているケースはとても多い。


たまに僕らが洗濯のアドバイスをする事があるんですが、中には話を聞いてくれない人がいます。

そういう人たちは本当に自信があるみたいなんですよねえ。



先日、とある洗濯の専門家の方がネットの記事に載っていました。

その記事の内容は血の落とし方について。


血の汚れを落としたい、という話はその奥にいろいろな問題を孕んでいます。

なので、説明はいろいろな話をするんですが、それにコメントがついていて。

それがなかなか強烈だったんですよね。



この洗濯のプロの方もご存知ないのかも知れませんが、と強烈な出だし。(笑)

そして、ご自分の血の落とし方を書いてありました。


プロが見たら、それだとシミが残るな、とすぐに分かるんですが、書いてる本人はわかってないんでしょうね。

そして、専門家を差し置いてご存知ないのかも知れませんが、というマウント。(笑)

それが何人も出てくるから驚いちゃいます。


私はこの人よりもたくさんの血の染み抜きをしているから、と。



ねえ、僕ら年間どのくらいの服を洗っていると思ってるんでしょう?

そして、その中で一体どのくらいの染み抜きをしていると思ってるんでしょう?

その中にには当然血もありますし、血を落とす専門の薬剤も持っています。



洗う事に関して専門家の僕らに対して、こういう言い方をする人たちは結構いるんですよね。



いやね、もう少し相手への配慮ってあってもいいんじゃ無いのかなあ、とは思いますよね。

職業として専門でやっている人たちが、そんな低レベルでやっていると思えるってすごいと思うんですよね。



洗濯やクリーニングってそんな簡単じゃないですよ。

もしそこまで自信があるなら、人の服でやってみればいい。

その程度の知識で人の服触ってたら、弁償の山になりますから。

すぐ怖くて洗えなくなります。



どんな仕事でも、本職でやっている人には敵いません。

本気でやっている人たちの仕事は、ものすごく細かいところまで気を遣いながらやってますからね。


人に仕事をリスペクトできないような人はダメですよ。

それは自分の仕事も軽く見られるって事です。



主婦もものすごい大変な仕事じゃ無いですか。

コンビニのバイトだって、大工さんだって、タクシーの運転手さんだって、掃除屋さんだって。

どんな仕事も本気でやってるんだから。

プロ相手にそんなマウント取ってると、誰も相手してくれなくなりますよ?


なら、自分でやればいいじゃん?って。


あまりに失礼な書き込みでつい思ったことを書いちゃいました。

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クリーニングを減らせるのは良いこと?

歳をとるとテレビよりもラジオの方がいいみたいなんですね。

うちのじーさんがしょっちゅうラジオを聴いています。


日曜の朝のことです。



朝起きてベットの中でラジオをつけたんですよ。

すでに耳が遠いので物凄い爆音でラジオをつけるものだから、狭い我が家では隣の居間にいても普通の音量で聞こえる。(笑)


相変わらず大きいなあと思ってたら、なんと服のお手入れの話を急にし始めたんですよね。

テーマはブラッシングの話。


ここでもたまに書きますが、服をブラッシングするのって大事なんです。

シーズン中、そんなに頻繁にクリーニングはしません。

その代わり、ブラシで表面についた埃を取る事で、ブラシで落とせる汚れも落ち、色合いが良くなるんです。

きれいな状態を維持しながら、シーズンを通して着用することができます。


ラジオからもブラシがいかにいいか?というお話をしていました。


その中で急にこんな話をするんですよ。



クリーニングの回数も減るし、いいことずくめです、と。


少し前まではクリーニングの回数が減るって変な話をしているな、と思っていたんですが最近わかってきたんですよ。



洗いすぎなんです、みなさん。


コートなどそんなに頻繁に洗うものではないのに頻繁に洗おうとするからこういう発想になるんですよ。

それに、必要ならクリーニングをしなければいけません。

ブラシで落ちる汚れは決まっているからです。

落ちない汚れがついた時は洗わないといけませんからね。


もう一つ、わかったことがあります。

以前は、クリーニングは高いから勿体無い、そういう発想で言われていると思ってました。

実際そういう方もいらっしゃると思うんですけど、違う人もいるんだな、と。


クリーニングすると傷むからしてはいけない、と思ってる人がいるって知ったんですよね。

そりゃ、こんなふうに思ってたらなるべく洗わないようにしたくなりますよね。



この問題、2つの原因があります。



一つは、クリーニングというものを理解していない、ということ。

どんなふうに洗っているか、とか、クリーニングのメリットとか、クリーニング店の違いとか。

少しでも知っていたら考え方は変わっていると思います。



もう一つ、服を知らないということ。

傷むという事がどういうことか、どんな状態が傷んでいるのか、素材の違いや扱いの違い、などなど日常的に服に触れてはいるけど、全然服のことを知らなくなってしまったんですよ。

特に、洗うことに関する情報は知ってるようで知らない人が本当増えました。


この二つが主な問題です。


どんなに技術が進化しても、服は着用すれば汚れるし洗わないとまた着れない。

服が快適になればなるほど、汚れやすくなってしまうのも変わらない。


服の扱い方を知るってこれから大事になると思います。

もしかしたら、服そのものもなかなか作れないとかあるかもしれないし、洗濯やクリーニングも難しくなる可能性もあるから。

便利になって失ったものはいろいろありますが、便利すぎて何も知らないという状況から抜け出さなきゃダメですね。

ずーっと便利ならいいんだけど、残念ながら便利を享受するためには平和やお金が必要だしなあ。

いま、どっちも危ないですもんね。

うん、勉強しましょう。

服の扱い方を。

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高校の制服は。

今年も無事に制服の無料クリーニングが終わりました。

去年の3倍もの人がお持ちになりました。


綺麗になった制服を是非、体感してもらいたい。

僕らクリーニング屋は洗うことしかできませんから、制服のクリーニングという体験のプレゼントです。



今年は子供たちが制服を持ってきてくれたり、親御さんと制服のお話ができたり、とてもいい体験をさせていただきました。


制服っていつ洗えばいいんですか?とか、子どもならではの汚れがあったり、子どもらしいお手入れをしていたり。


汚れたまま着ていたい子は1人もいないんですよ、やっぱり。

で、誰も制服を扱い方を教えてくれないから、いろんな情報を集めて独自のお手入れを実践しているのだと思います。



こんなに白くなるんですか!


と驚いたお母さんもいました。

やはり、クリーニングはお湯を使うから?と質問されましたけど、それだけじゃないんですよ。

今回、ワイシャツもドライクリーニングしてますからね。

ドライクリーニングをしてから、水洗いをしています。

水洗いと言いつつ、お湯で洗っていますけど。



洗濯って正しい情報がなかなか伝わらないんですよね。

例えば、お湯を使えば綺麗になる、という情報も実はこれだけだと足りなくて。

お湯を使ってはいけないケースもあるんです。


ここがクリーニング屋さんがプロたる所以なんですが、僕らは汚れや服を見て、洗い方を選ぶことができます。


お湯を使うのにも使う理由があり、なぜその洗剤を使うのかにも理由がある。

今回、うちではドライクリーニングもしたと書きました、これにもきちんとした理由があります。

闇雲に洗っているわけでもなく、勘で洗っているわけでもない。

ここが大きな違いなんですよね。


洗濯には家庭で出来ることと、クリーニング屋さんにしかできないことがあります。

そして、今回、一番耳にしたのは、ウォッシャブルというキーワードでした。


洗える制服だから、という言葉を皆さん信じたんですよね。


洗えるってすごく曖昧な表現で、洗濯絵表示ですら、洗えるとしか表記されていません。


ドライクリーニングができる。

水洗いができる。


この二つが併記されていると、どっちの洗い方をしても同じ結果になると思ってしまいます。


でも、実際は水洗いをしたら水洗いをしたような結果に、ドライクリーニングをしたらドライクリーニングをした結果に、各々違う風合いで洗いあがります。


だから本来は、汚れの具合を見たり、どのような仕上がりを目指すかで、できる洗い方の中から選ばないといけないんです。


どっちも出来るから楽な方、ではないんですよね。



中学生は体の成長期なので、そもそも制服を三年着られないケースがあったと思います。

しかし、高校からは体も安定してくるので、制服は確実に3年着る事になります。


制服のメンテナンス、大事ですよ。

ぜひ、定期的にクリーニングをして、3年間、気持ち良く着させてあげてくださいね。


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僕がいちばん楽しんでると思います。(笑)

今日はお休みですが、お仕事をしています。

制服を仕上げなくちゃいけないですからね。


洗い直しを考えなきゃいけないので、今日中に洗って仕上げて、洗い直しは月曜日に。

月曜の夕方にお渡しの約束なのです。



こうして仕上げているとですね、最初は大変だぞ?と思うんですよ。

量の問題ではなく、縮んでるから。


ウォッシャブルの制服だと言われたので洗ってしまう方が多いみたいなんですけどね、裏地が縮んでるんです。

それを元に戻そうと一生懸命仕上げてるので大変。


でも、不思議なもので、5着くらい仕上げているとだんだん楽しくなってくるんですよね。(笑)



昔からクリーニングやさんは自画自賛が過ぎる、と言われています。


仕上げているうちにね、よし、これで綺麗になった、満足満足、みたいな心境になるんですよね。(笑)

さあ次、かかってこい!みたいなね。(笑)


かなり厳しいものもありますが、それも含めて綺麗になっていくのはやはり楽しいんです。


去年も言ったかなあ。

多分ね、僕が一番楽しんでいると思う。

だって、汚れていた制服が綺麗になっていくのを目の当たりにしてるんだもの。


自画自賛の世界ではありますが。

仕事を楽しめるってのはいい事だと思います。(笑)



さて、まだまだ仕事は終わりません。

日付跨ぎますかね。

頑張ります。

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受付、終了しました。

今日で制服の無料クリーニングの受付が終了しました。

宣伝目的ではないので、昨年と同じように、店頭に一枚チラシを貼り、後は知り合いの方に数件LINEでご連絡しただけ。


今年は昨年の3倍以上の方がお持ちになられました。


クリーニングの前にポケット掃除や縫い代に詰まってる埃などを取り除くところからスタート。

これがですねえ、やはりというかかなり凄いんですね。


長く着用されたり、汚れが落ちきらないまま着用されたり、柔らかい生地とかで起こりやすいんですが

当然制服なので、やわらかいは該当しません。

汚れが落ちてない状態で着続けていたものと思われます。



預かるときにお話を伺うと、とにかく制服を脱がないのだ、と言います。

うちの子もそうでしたが、学校から帰ってきても制服のままゴロンゴロン、と。

ともすれば、そのまま寝落ちして翌朝なんてケースもあります。

いくら丈夫な制服といえども、そんな着方をされたら、ねえ。


他にも気づいたことは沢山ありますが、まずはきれいにするところから始めないと。

月曜日はジャージ登校という情報は押さえてあるので、リミットは月曜日の夕方まで。

それまでにきれいにします。


何回洗い直すかなあ。

今回も、すごいぞ。

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平和を願う日。

今年もこの日が来ました。


子どもたちとあの年のこの日の話をする事があります。

三男は全然記憶はなく。

地震の記憶すらないみたいです。


幼稚園児だった長女や次男は高校生になり、小学生だった長男は大学生に。

確実に時は流れていきます。


成長した子どもたちに事あるごとに、災害が起きたらね、これがいいよ、みたいな話をするんですね。


あの時の災害では電話は通じなかった、でも、データ通信の電話は通じてね、もし今後同じような災害があっても通じる可能性はあるよ、みたいな話をしたり。


あれから色んな災害が各地に起きているので、一年を通して、その時に起こりそうな話を色々としてきたと思います。


このブログ、今お店の前に車止めてそこで書いてるんですけどね。


静かなんですよ、車もそんなに多くないし、人もそこまで歩いてない。

あの日もこんな感じだったのかなあと思います。

何にもない、春の手前の日常。


改めて、何もない平和って大事です。


災害も、戦争も、いらないな。



今年はそんなことを噛み締める1日になりました。

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ブレないようにしなきゃ。

最近、なんでこんなにおかしなものがあるんだろう、と思うことが増えてきました。

僕らはクリーニング屋なので、主にクリーニングや洗濯についてそう思うことが多いんですけどね。


例えば、洗濯。


なぜ、すすぎ一回なんて変なものがスタンダードになってるんだろう、とか。


なぜ、あんなに少ない水で無理して洗おうとしてるんだろう、とか。


普通に考えたら、おかしなことをしてるんですよ。

で、おかしな事をしているので、それに対応した変な商品がまた出てくる。


部屋干し臭とかまさにそれですよ。

本来ならきちんとすすげば問題がないのに濯ぎの回数を減らしてるから匂いが発生する。

それをなんとかする為に、抗菌剤配合の洗剤とか香料のたくさん入った柔軟剤とかが売られてる。


濯ぎの回数を増やせば解決しちゃうのに、なんでそんなわかりづらい事をやってるんだか、と。


そんなおかしくなっていった洗濯を変えよう、と洗濯の教科書というものを作っています。

洗濯にまつわる本や情報は今までもたくさん出ていたと思うんですよね。

でも、結局、洗濯がおかしくなるのは変わらなかった。


なぜか?


それはピンポイントの情報だけ提供するから、大元が直らなかったからなんです。

洗濯の難しさって、考えなきゃいけないものがいくつかある事だと思います。


これをやればいい、というのはなく、洗濯物や汚れを考慮して状況に応じた洗濯方法を選ぶ必要がある。

すると、これをするといいですよ、という情報は、条件が変わると使えないことが多い。


よくテレビで洗濯のやり方を教えてくれる番組とかありますが、よく聞いてみてください、話してる人たちは服や色、素材を限定した上で、アドバイスしてますから。

条件を指定する事で、このやり方がいいですよ、と伝えてくれているんです。


で、今作ってる洗濯の教科書はある意味画期的なものなんですね。

自分で考えて洗えるようになる教科書。


やってる人にはなんら目新しいものはない、でも、一度理解するとなんの変哲もない情報が一気に使えてくる。

簡単にいうと応用が効くようになるんです。


応用が効く、自分で考えられるようになる、って実際は結構学ばなければいけません。

覚える事が結構あるんですよね。


すると、こんな事を言われる事があるんです。



もっとわかりやすく、初心者でも入りやすい内容で、と。


そうしてあげたいのは山々なんですけど、何十年もそうしてわかりやすく、ちょっとしたコツを、とやり続けてきて、変わらなかったし、逆にわからなくなって悪くなってきたんです。


わかりやすく、簡単に、とやってきた事が結果的に洗濯をおかしくさせてしまったんですね。

伝えたいのは、情報ではなく、その情報の使い方なんだから。


ここでさらに言われるんですよ。



でも、伝わらないとやってないのと変わらないから、と。



この悪魔の言葉ね。

これに何人の人が騙されてきたんだろう、と思います。

確かにそうなんですよ、伝わらなければやってないのと一緒。

だけど、だからといって伝えたい事を曲げる必要があるのか?という話なんですよね。


こっちの方がいい洗濯機なんだけど、求められているのが節水だからと水の足りない洗濯機を作る。


売れなきゃ意味がないからと。



洗剤も同じです。

今の洗剤で十分落ちるのに、匂い対策をしないと売れないからと余計なものを足していったり。


これも、売れなきゃ意味がないから、という言葉に翻弄された結果ですよね。


こうして世の中がおかしくなっていくんだろうなあと今感じています。



もし、今僕らが、伝わらなきゃ意味がない、読んだ人が興味持ってくれなかったら意味がない、とピンポイントのアドバイス的な教科書にシフトしていったら。


それは今までと何も変わらず、相変わらずきれいになったりならなかったり、普通に洗えたりおかしくなったり、とまるでギャンブルのような洗濯がこの先何十年も続いていくんだと思います。



伝わらなきゃ意味がないんです。



ここは同意します。

だから、僕らがやる事は、大事な部分を守りながら、理解してもらうように我慢張るしかないんですよね。


伝えていくんです、これを。

自然に伝わるのを待つのではなく。


伝わらなきゃ意味がない、という言葉の解釈をどう取るか?

そこなんだろうなあ。


そういえば、以前マンションの販売をしているお客さんがいらしてこんな話をしてましたね。


マンションの販売ですぐ売れるときは値付けを間違えたときだ、と。

いいマンションの売れ方は、頑張って頑張ってようやく完売できるくらいがいい販売の仕方だと。


受け入れやすいのは大事だけど、根本が狂ってはいけませんよね。

ブレないようにしなきゃな。


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制服の汚れはミルフィーユ。

最近、制服を自分で洗濯する人がいます。

以前は制服は休みに入るとクリーニングに出たんですが、最近は自宅で洗う方が増えて、クリーニングにはあまり出なくなりました。



洗える制服、というのもでてますしね。

昨日も書きましたけど、制服自体は丈夫にできているので、よほど変な洗い方をしなければ洗うだけならできると思うんです。


別に仕上げはできないですよ、と言いたいわけではありません。



うち、今制服の無料クリーニングをしているんですね。

で、去年もしたんですよ。

その時に、ある制服は4回洗い直しをしてるんです。



一回クリーニングしたら、表面の汚れが落ちるんですね。

で、そうすると、次の汚れの層が出てくるんですよ。

ともすれば最初の時よりも全体が汚れているように見えます。


2回目、洗うんですよ。

すると、さっきの汚れが落ちて、その下の汚れが浮き出てくるんですね。

この辺になると、集中的に汚れているところが残っているので範囲としては少ない。


3回目、洗ったんですよね。

全体的にスッキリしてこれで大丈夫だろう!と思ったら袖先に直径5センチほどの大きな汚れが。


そして4回目で全てきれいになった、と。



これね、何がいいたいのか、といいますと、この子の制服も洗ってなかったわけではないと思うんですよね。

クリーニングに出していたのかはわかりませんが、自宅でとか洗っていたと思うんです。


でも、汚れは落ちてなかったんですよ。


ここが問題な訳ですよね。

洗濯ができる、といいながら汚れは落ちていない。

去年、無料クリーニングをしたことで分かったことです。



制服って丈夫です。

丈夫なので毎日着ることができちゃうし、多少派手に動いても平気。

だから、汚れも半端ないんです。


汗の汚れだけでなく、食べこぼしもあるし。

そしてそれが何層にも重なっている。



汚れのミルフィーユやー。



なんて笑っていってられる状況でもありません。



こういう汚れを落とそうとすると、薬品を使ったり温度をかけたり、強い洗剤を使ったり、と工夫が必要になります。

家庭でできるか?と言われちゃうと、かなり難しい部類に入ると思うんですよね。


この制服も、定期的にクリーニングしていたら、ここまで大変にはならなかったと思います。

積み重なってしまったから大変になってるってことですよね。



ここでは何度も書いていますが、制服は3年、着続けなければいけません。

そういう意味では、スーツよりもクリーニングをきちんとした方がいいアイテムと言えます。


3年後の卒業式に時に、真っ黒な制服で子どもを送り出したくはないですよね?

かわいい我が子ですもの、出来るならいい状態で送り出してあげたい。


制服の日頃のメンテナンスはとても大事です。

子どものせいじゃないですよ、親がしっかりとみてあげるところだと思います。

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制服のいい所。

昨日から府中八中の卒業生限定の無料クリーニングの受付をしています。


そんななので、制服にまつわる話を少ししてみようかな、と。



最近、ユニクロの服を制服に指定した、というニュースを見ました。

ユニクロらしく、シンプルでそしてリーズナブルな価格。

制服って高いですからね、お母さんたちからはおおむね好評みたいです。


ここに、クリーニング屋から見た制服の話を書いてみますね。



制服ってすごくよく出来てると思うんですよね。

スーツに比べると作りが物凄くしっかりしている。

これは、洗ったり仕上げているとよくわかるんですよ。


生地もしっかりしていますが、何よりも縫製がしっかりしている。

その証拠にスーツはかなり高額なものでないとハンガーにかけてもスーツの形を維持しませんが、制服はどれもハンガーに掛けるだけでしっかりと制服の形をとどめています。


それだけ縫製がしっかりしているという証拠です。


スーツでもいいスーツになるとハンガーに掛けるだけでまるで人が着ているかのような形に落ち着くんです。

でも、そんなスーツは本当に稀なんですよ。

今回新しく出来たユニクロの制服、果たしてその辺はどうなんでしょうか?


これだけ縫製がしっかりしていると、ちょっとやそこらでは制服は破れません。

廊下や校庭で滑り込んだりして生地が破れることはあるかもしれない。

でも、縫い糸が切れてしまうことはあまりないと思います。


中学校の横を通ると、お昼休みに制服でサッカーしてたりします。

あれだけの運動を制服を着てするんです。

もしスーツなら、考えるだけでも恐ろしい。

ユニクロって縫製はしっかりしてるイメージなんです。

サッカーとか耐えらるくらいなのか?クリーニング屋として興味があります。(笑)



これだけ頑丈に作られている制服。

子どもが着る服として高いイメージなんですが、3年着続けることを考えると、実は適正なのかな、と思うんです。

もちろん成長して、着られなくなることもあるので、その際の買い替えの救済措置とかは欲しい所ですが

でも、あれだけ毎日着て、あれだけハードな動きをする、それなのに三年着られる服はなかなか作れないと思うんですよね。

制服屋さんの長年の経験や知識から丈夫に作られていると思うんですよ。


同じ値段のスーツで考えたら。



恐ろしく安いと思います。

今、スーツを10万で買ってもしっかりした作りをするのか?というと別のベクトルに力が働いてしまうので、頑丈なものは買えないと思うんですよね。


糸を細くして着心地をあげたり、風合いを優先したり、と高級感を出そうとするかもしれない。

学生服のように、生活に必要な強度やデザインを兼ね備えるって制服だけだと思うんですよ。


気軽に買い替えられる、と言ってた方もいましたけどね。

でも、買い換える前に少し考えてもらいたいんですよ。



なぜ、その制服を買い替える必要があるのか?



成長したから?

それは仕方がない。



汚れたから?

それ、洗えば綺麗になりますよ!


破れたりほつれたりしたから?

ちゃんと定期的にクリーニングしてましたか?

汚れをそのままにしているといくら学生服でも傷んできます。

三年着るためにきちんとメンテナンスをしていかないと!



しっかり作られている制服です。

それを3年使えるようにするのもダメにしちゃうのも、使う側がしっかりする所ですね。

高い高いと言われがちな制服ですけどね、よく見てみると案外いいものだと思いますよ。

そこを認めてあげてもいいんじゃないかな、と思います。

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今年も制服の無料クリーニングをします。

今年もやろうと思います。

制服の無料クリーニングを。


府中八中の3年生限定になります。

卒業式に向けて、制服のクリーニングをしよう、と。


本日7日から今週土曜日の12日までにお持ちください。

13日の日曜日にお渡しするようになります。


無料でクリーニングするアイテムは以下になります。


制服上下

ワイシャツ

ネクタイ


各一点ずつです。



さて、なぜ無料クリーニングをするのか?も書いておきますね。



昨年、日本各地で制服の無料クリーニングが流行りました。

コロナで大変だったので、クリーニングで子供たちに笑顔を!なんてキャッチコピーを作ってやっているところもありました。


ほぼ同時期にうちでも考えていたんですが、少し違いまして。


うちが無料クリーニングを考えたのは、クリーニングの利用がどんどん減っているからです。

コロナ禍ということを差しひいても、クリーニングそのものの量が減っている。

色々調べていくと、そもそもクリーニングで何が洗えるのか?どんなふうに綺麗になるのか?どのタミイングでクリーニングに出せばいいのか?わからない人が増えている、ということに気づいたんです。


クリーニング業界の総売り上げ、僕が入った頃から激減しています。

僕がこの業界に入った約30年前は業界全体で約一兆円の売り上げがありました。

それが今は全体で2500億くらい。

ファストファッションが流行ったからとか洗剤が良くなったからとか、洗濯機が良くなったからとか、

そういう話をする人がいますが、それでは説明がつかないような減りっぷり。


色んなことが重なってクリーニングを利用するという文化がなくなってしまったんだと思います。


いろいろ考えてみて、中学生の制服をクリーニングしてみたらどうか?と思いつきました。

今、学校の制服もクリーニングに出なくなって、子供たちがクリーニングの体験をそもそもしていない、ということに気づいたんですね。

制服の扱いは、そのまま社会人になっても引き継がれます。

制服を綺麗にクリーニングして着た経験がない子が、大人になってクリーニングをする訳ないな、と思ったんです。


そこで、卒業式に合わせて無料クリーニングをする企画を立てました。



卒業式は中学生活最後の晴れの舞台です。

写真や動画も残る。

その時の制服が汚かったら一生それをみて残念な思いになると思うんですよね。

綺麗にクリーニングされた制服を着てほしい、そう願っています。


今回も府中八中の三年生限定とさせていただきました。

当店は個人店です。

1日で仕上がる量にも限界があります。

そして、普段クリーニングしていない制服をクリーニングするのはかなり大変です。

昨年は4回洗い直しをした制服もありました。

今年も綺麗にするためにどのくらい洗い直しをするのか?分かりません。

そう考えると、府中八中の三年生がぎりぎりうちで出来る限界なんだと思います。


昨年利用された方からはこんなお話も聞きました。



制服をクリーニングしてもらってよかった。

他の子の制服の袖口とかを見てしまって、クリーニングをしなかったらと思うとゾッとした、と。

また、ネクタイのクリーニングははっきりと違いが出た、とか。

色んなお話を聞きました。


本当なら卒業式の前日にクリーニングをしたかったんですが、今年の卒業式は平日で。

いろいろと情報を集めてなんとかしようとしましたが、今週の土曜に締め切って日曜お渡しが最善かな、と判断しました。


子どもたちに笑顔を、なんて大それたことは言いません。

クリーニング屋が出来るのはせいぜい、制服を綺麗にすることくらいです。

でも、このクリーニングの経験が、子どもたちの衣生活に良い影響を与えて、将来社会人になった時に、スーツや普段着など、適切な扱いができるようになってくれたらな、と思います。



ぜひ、ぜひ、ご利用お待ちしております。

府中八中の三年生でお知り合いの方がいましたら、ぜひ教えてあげてください。


よろしくお願いします。




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ETCが使えるのか?

今日は恒例の水汲みに富士山に行ってきたんです。

その帰りの事ですよ。


高速に乗ろうとしたら、インターの料金所で車が停まって入れなくなっている。

そこはETC専用の入り口で、それ以外はすべて閉鎖。

そして、現金のゲートが一つだけ開いているんです。


幸い、後続車が来なかったのでしばらく手前で待っていました。

何かトラブルがあったであろう車の運転手さんが何やらインターフォンで話しているので、それが済めばETCのゲートが使えるだろうと思ったんです。


ところが、全然動く気配がありません。

そして、後ろから車が何台が来て同じように停まり始めました。



これはまずいな、と思ったので、そのまま現金の方のゲートに入り、通行券を取ってそのまま府中の方へ走っていきました。



さて、ここでいくつか問題があります。



それは通行券は持っているけど、この車はETCの車載器を積んでいます。

このまま走ると八王子の料金所のゲートを通過しなければいけません。


ETCのゲートを通れるのか、はたまた一旦止まらされるのか。


また八王子の料金所まではかなり距離があるので走りながら考えます。

頭の中を整理してみました。(笑)



まず、ETCのゲートを通過してないので、この車が高速に乗ったというデータは向こうにはないはず。

ということは、出口でETCのゲートを通過しようとしたら、いるはずのない車が通過することになり、まあ停められるよな、と。


なので、ETCのゲートは通れないだろう、と判断しました。


次に、手元に通行券があるわけです。

これがこの車が高速に乗っているという証拠になります。

という事は、やはり現金で支払うことになるんだろうな、と。

これが一番シンプルですよね。


という事で、八王子の料金所は素直に現金で支払うと決めました。



すると、横に乗っていた嫁さんがスマホで検索をしてくれたんですね。


料金所で通行券とETCのカードを渡して事情を説明したらいいらしいよ、と。



さて、ドキドキの八王子料金所です。



当初の予定通り、ETCのゲートではなく、現金で払うゲートへ。

何やら前の車も揉めています。(笑)

ほとんどの車がETCを乗せてるから、現金のゲートって何かしらあった人たちが多いのかな?と思わせるようなトラブルっぷりです。


5分くらい待ちましたかね、今度は僕らの番。


ETCのゲートが閉鎖されてて通行券とってきました、と通行券とETCカードを渡そうとすると、確認するので待ってくださいね、と。


何も受け取らずに何を確認?と思ったのも束の間、すぐさま確認取れました、ETCカードを使えるようにしますね、と通行券とETCカードを受け取って終了。

これで使えますよ、と。

支払いも済んでいます。


そのまま走って府中国立インターで降りると、車載器から料金の音声が。

本当だ、ちゃんと使えるようになってる。


こんな事は滅多にないと思いますけど、もし、ETCゲートを通れなくて通行券をもらっても大丈夫ですからね、みなさんご安心を。

出口で話せばちゃんと使えるようになります。


よくある事なのかなあ。

もう何年もETC使ってますけど、初めての経験でした。

レアな体験したな。(笑)


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とうとう5Gが来た!

5Gがついにやって来ました。

府中って言っても都下じゃないですか。

いろんなサービスがやってくるのも少し遅い気がするんです。


思えば、ADSLとか光ケーブルとかも立川や八王子が先に始まってるのにまだかなあ、と心待ちにしてたもんです。


うちは集配エリアの広いクリーニング屋です。


今は、八王子から都心の方は世田谷あたりまで。

三鷹市や武蔵野市はよくいってます。

これだけエリアが広いと、5Gをひろうこともあったんですよね。



おー僕のスマホに5Gの表示が!

初めて表示された時はスクショ撮りましたし。(笑)


うちの周辺にはまだ来ないよねえ、と呑気に構えてたら、ある日アイロンかけていたら横に置いてあるスマホに5Gの文字が。


とうとうやってきたんですね。

でも、店の奥に入るとまだ4G。(笑)

まだまだ恩恵にあずかるまでは行かなさそうです。


今日は春一番も吹いたそうで。


今年は梅まつりも行けてないし、この時期の楽しみを満喫しなかったなあ。

せめて桜は満喫しなきゃ。

その頃には5Gも増えてますかねえ。

どんどん便利になっていくなあ。

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ふちゅチケの期限は6日です!

いよいよ、ふちゅチケの期限が迫ってきました。

6日の日曜までです。



みなさん、使い残しは有りませんか?



2月の後半からふちゅチケの事務所から何度かメールが来てましたね。

早く使わなければ!と思いつつ、僕はやっと昨日使い終わりました。


今回、使えるお店があまり多くなかったので、使い切るのに苦労する方が多かったように思います。

今週、当店に来たお客さんには、ふちゅチケ、使い切りました?と皆さんに声をかけました。


期限を忘れてた人がほとんどでしたね。

そして、どこで使えるの?と改めて質問されたり。

まだもう少しコロナは続きそうなので、もし次回、ふちゅチケがあるのなら、以前のようにチケット制の方が利用する方もお店の方も楽なのかなあと思います。

もしくは、システムをもう少し良くしてもらうとか、ね。


何にしろ皆さん、日曜までに使い切ってくださいね。

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この令和の時代に???

この令和の時代にこんな事ってある?と言うお話。



2週間ほど前に、旧に左手の人差し指の付け根が腫れたんですね。

朝起きたらそうなっていたので、寝てる時に変な体勢にでもなったのかな?と騙し騙し仕事をしていたんです。


最初は人差し指だけ曲がりにくい状態で、だんだん曲がらなくなり、数日後には左手がグーに出来なくなり。

過去に猫に引っ掻かれて腫れた事もあるので、猫に引っ掻かれた記憶はないけど、もしかして?と様子見てたんですよ。


ピークを過ぎ、だんだん動くようになってきて、仕事も普通にできるようになってきて。

で、数日前に接骨院にようやく行ってきたんですね。


入って先生に見てもらうと、手首や手のひらの具合を見てくれます。

うーん、でも、骨もずれてるかな?と思ったけど、あっさりと手首の方は見るのをやめちゃった。

なんだなんだ?の思っていたら、まさかまさかの病名が告げられました。




しもやけですね。




はい?

令和の時代ですよ?

そこまで寒いところにいた記憶もないんだけど?と思いつつ説明を受けます。

iPadでしもやけの症状の画像をたくさん見せてもらって、自分の手の状態と比べて、あー、確かにしもやけだ、と。


先生曰く、今年の冬は何人かいたそうです。



数年前にしもやけになる人がいる、と言う話を聞いてて、これだけ文明の栄えた時代にもしもやけってなるんだぞ?なんて周りに話していたんですけど、まさか自分がしもやけになるとは。

そして、しもやけってこんなに腫れるんですね。

全然知らなかった。


自然に治るよ、との事なので、仕事しながら治るのを待つことにします。



ねえ、23区内ではないですけど、府中は一応東京ですよ。

しかも令和ですよ。

それなのにしもやけ。(笑)


貴重な体験をしたなあ。

みなさんも、お気を付けください。

と言っても、そろそろ春ですね。

暖かくなってきたように感じます。

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道路、空いてましたねえ。

さて、日付が変わりました。(笑)

ジーンズの修理をしてもらいまして、ただいま帰る所。

でも、折角ここまで来ているのに真っ直ぐ帰るつもりはございません。

浅草橋まで来たら寄りたいお店があるんですよ。


時間は午前0時半。

この時間にやっているお店なんて、チェーン店かコンビニくらいしかなさそうでしょう?

あるんですよね。


モンシェールというパン屋さんがあります。

正確にはパン屋さんのこうじょうなんですが、ここは24時間営業。

呼び鈴を鳴らすと中から人が出てきて、パンを売ってくれます。(笑)


デニッシュ食パンを買いました。(笑)



さて、あとはまっすぐ帰るだけ、と思うでしょう?

もう一軒だけ、寄りたいところがあるんですね。


とりあえず、府中に向けて車を走らせます。

新宿に出て、甲州街道をひたすら八王子方面へ。

途中、旧甲州街道にチェンジ。


ここがミソです。(笑)



そのまま旧甲州街道を走ると調布駅前に着きます。

ここに、だし道楽の自販機があるんですね。

八王子にできたり三鷹に出来たりしてましたが、調布にも出来たんですよ。


ここでだし道楽を三本ゲット。(笑)


昆布とあごど鰹節の入ったやつをそれぞれ一本ずつ。

よし、これで全部の予定は終了。

あとは帰るだけ。



やはり東京はまんぼうが出ている地域なんですね。

お店も閉まっているし、車もほとんど走っていません。

たまに外を歩いている人もいますけど。


この静かな東京がまた前のように眠らない街に戻るのか。

そんな事を考えてしまいますね。


とあっという間に帰宅。

空いているからあっという間でした。

これでお客さんにも修理したものを渡せるし一安心です。

よかった、よかった。(笑)

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ジーンズの修理に行ってきます。

クリーニング屋さんはいろいろなネットワークを持っています。

1番わかりやすいのが修理屋さん。

今はクリーニング屋さんが自分で修理をするケースもありますが、お抱えの修理屋さんがいたりするんです。


で、今です。



ジーンズの修理のご依頼がありまして、それが普通の修理屋さんでは出来ないやつだったんですね。

で、僕にはものすごい友達が1人いるんですよ。


ジーンズの修理の、リペアならここ!って言うお店があります。



デニム修理のジーンズリペア工房 jeans704



浅草橋にあるんです。

元々はクリーニング屋さんだったんですけどね、今はジーンズ専門の修理屋さんをしています。



少し早めに仕事を切り上げまして、ただいま浅草橋に向かっています。

宅配便で送ってもいいんですけどね、浅草橋なら直接行ったほうが早いし。


お客さんも早く欲しいでしょうからね。


という事で、安全運転で行ってきます。(笑)

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