プロを舐めちゃダメ。
プロってその仕事の専門職だと思うんですよね。
プロがプロたる所以って、きちんと理屈を学び、多くの経験をしていて、やっていること一つ一つに意味を持って仕事をしていることだと思うんですね。
プロなのにこんなことも知らないの?
という人がたまにいるんですけど、僕は未だかつてプロ以上に知っている人に出会ったことはありません。
よくご存知だなあ、勉強しているなあ、という素人の方はたまにいますが、それでも全般的に網羅しているプロと比べると足りませんよね。
なぜか、洗濯ってこういうの、多いんです。
みなさん、洗濯に妙な自信があるんですよ。
自分はきれいにしてる、ちゃんと洗えてる、何年主婦やってると思ってんの?
そこは十分理解した上であえて言わせてもらうと、それでもちゃんと洗えている人はとても少ないです。
そして、やっている事に理屈が伴っていなかったり、意味がないことをしているケースはとても多い。
たまに僕らが洗濯のアドバイスをする事があるんですが、中には話を聞いてくれない人がいます。
そういう人たちは本当に自信があるみたいなんですよねえ。
先日、とある洗濯の専門家の方がネットの記事に載っていました。
その記事の内容は血の落とし方について。
血の汚れを落としたい、という話はその奥にいろいろな問題を孕んでいます。
なので、説明はいろいろな話をするんですが、それにコメントがついていて。
それがなかなか強烈だったんですよね。
この洗濯のプロの方もご存知ないのかも知れませんが、と強烈な出だし。(笑)
そして、ご自分の血の落とし方を書いてありました。
プロが見たら、それだとシミが残るな、とすぐに分かるんですが、書いてる本人はわかってないんでしょうね。
そして、専門家を差し置いてご存知ないのかも知れませんが、というマウント。(笑)
それが何人も出てくるから驚いちゃいます。
私はこの人よりもたくさんの血の染み抜きをしているから、と。
ねえ、僕ら年間どのくらいの服を洗っていると思ってるんでしょう?
そして、その中で一体どのくらいの染み抜きをしていると思ってるんでしょう?
その中にには当然血もありますし、血を落とす専門の薬剤も持っています。
洗う事に関して専門家の僕らに対して、こういう言い方をする人たちは結構いるんですよね。
いやね、もう少し相手への配慮ってあってもいいんじゃ無いのかなあ、とは思いますよね。
職業として専門でやっている人たちが、そんな低レベルでやっていると思えるってすごいと思うんですよね。
洗濯やクリーニングってそんな簡単じゃないですよ。
もしそこまで自信があるなら、人の服でやってみればいい。
その程度の知識で人の服触ってたら、弁償の山になりますから。
すぐ怖くて洗えなくなります。
どんな仕事でも、本職でやっている人には敵いません。
本気でやっている人たちの仕事は、ものすごく細かいところまで気を遣いながらやってますからね。
人に仕事をリスペクトできないような人はダメですよ。
それは自分の仕事も軽く見られるって事です。
主婦もものすごい大変な仕事じゃ無いですか。
コンビニのバイトだって、大工さんだって、タクシーの運転手さんだって、掃除屋さんだって。
どんな仕事も本気でやってるんだから。
プロ相手にそんなマウント取ってると、誰も相手してくれなくなりますよ?
なら、自分でやればいいじゃん?って。
あまりに失礼な書き込みでつい思ったことを書いちゃいました。
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