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2022年4月

なんとなく賑やか。

世の中ではゴールデンウィークが始まってるようです。



今年は全然違いますね。

車が多い。

配達に出ていて、下り方面の車がとても多いです。

歩いてる人も多かったなあ。

少し、コロナ前の感じに戻った気がしました。



でも、決定的に違うのはやはりお祭りの賑やかさがないからですね。

この時期の府中はくらやみまつり一色です。

みんなソワソワしてるし、町中にお祭りの飾りもしてあるし。

それが無いだけでなんとなく違うなあと思ってしまいます。



今年もくらやみまつりは神事のみだそうで。

ただ、屋台は出るらしいので、お祭り気分は味わえそうですね。



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デラックスとかプレミアというコースは何が違うのか?

毎週、木曜の夜。clubhouseでクリーニング屋さんの友達と洗濯ラヂオというのをやっています。

今日はそこで出た話を。



クリーニング屋さんに行くと、デラックスコースとかプレミアコースというコースを薦められることがあります。

それって普通のクリーニングと何が違うのか?という質問が来ました。



デラックスやプレミアというコースに特に決まりがあるわけではありません。

お店ごとに決めているコースです。

例えば当店にはそういうコースはありません。



白洋舎では、カシミヤなどが入っているとデラックスコースでの受付となるらしいです。



デラックスと言われると、何か特別なことをされているような気がします。

普通のクリーニングと何か工程が違うのか?特別な洗剤が使われるのか?少し期待してしまいますよね。


僕の知る限り、いくつか種類があるようです。



ひとつは、仕上げにアイロンかけをするのでデラックスという扱いにしているクリーニング屋さん。

洗い方は特に他と変わらず、仕上げにハンドアイロンでの仕上げをするのでデラックスという名前にしているんです。


という事は、普通のクリーニングではアイロンで仕上げてないんだな、ということがわかりますね。

仕上げ方の差でデラックスかスタンダードかを分けている、ということになります。


他にはドライクリーニングだけでなく水洗いもするのでデラックスと名付けているクリーニング屋さんもあります。

同じように水洗いとドライクリーニング両方することをWクリーニングと名づけているところもありますね。


撥水加工や防虫加工をする事でデラックスと名づけているクリーニング屋さんもあります。

クリーニング屋さんでできる加工をさらにつける事でデラックス感を出しているんですね。


素材の違いでデラックスと名づけているお店もあります。

ここの考え方は少しわかりづらいと思うんですが、そもそもカシミヤやアンゴラ、シルクなどの素材は他とそもそも扱い方が変わります。

デラックスと名づける事で料金の違いをわかりやすくする狙いでつけているクリーニング屋さんもあります。



みんな、何かしら理由があるんですよね。

ここで問題なのは、デラックスやプレミアと名づけているサービスが何をしているか?きちんと伝えてない事だと思うんですよね。


高級感を出し、スタンダードよりもいいサービスをしてくれそうな雰囲気を醸し出すんだけど、具体的に何をするのか?はわからない、という。

ガソリンのレギュラーとハイオクくらい、わからない人にはわからない話になっちゃっているんですよね。


ハイオクとレギュラーはちゃんと違いがあって使い分ける必要があります。

クリーニングのデラックスもきちんと伝わるといいんですけどね。



そもそもなんでデラックスができたのか?というと、クリーニング料金を上げるためなんです。

クリーニングって、今までも品物によって洗い方を変えてきました。

どれもこれも同じように洗えたら苦労はしないんですが、それをしてしまうとおかしくなる服が出てくる。

なので、服に合わせて、洗い方や乾燥の仕方を工夫する必要があるんです。


ここまでは同一料金で中の仕事は分けている状態ですね。


そのうち、クリーニングの仕事も多様化してきたんですよ。大手チェーン店が出てきて、仕事が簡略化していき、その代わりクリーニング代が安くなりました。

安くなるという事は、何かしらの工程が省かれています。

ここで主に省かれたのは仕上げ工程でした。

アイロンを掛けず、あらじわが取れた状態で仕上がったとしてお返しするクリーニング屋さんが増えたんですね。


ここにデラックスという概念が出てきたわけですよ。

アイロンをかけることでワンランク上のクリーニングを、という話です。


なんかおかしくないですか?


元々は同一料金内で、クリーニング屋さんの中で洗い分けていたのに、クリーニング代が安くなることで省かれた工程を元に戻すのにデラックスを名乗るって。


でも、このデラックスという流れは止まらなかったんですよね。

他のクリーニング屋さんも真似をし出して、デラックスというコースが色んなクリーニング屋さんでできることになっていったんですね。


個人店でもデラックスというコースができました。

でも、個人店は普段から丁寧な仕事をしているところが多いので、いまさら差別化をするようなコースってなかなか作れないんですよ。

そこで、先のような独自の解釈のデラックスを作ってメニュー化した、というわけなんですね。


これね、クリーニング屋さんだけ見ていると変な話だなあと思えるんです。

でもね、クリーニング屋さんだけが悪いわけじゃないんですよ。


クリーニング屋さんに持っていった時に、普通に洗ってください、と言ったことある人、いるでしょう?

カシミヤやアンゴラなどや、礼服をクリーニングに出した時に、普通で、と言う人がたまにいます。

これ、僕らからしたらすごく困るんですよね。


なぜなら普通に洗うことができない服だから。



それを普通に洗って、と言われちゃうと困るわけですよ。

本来なら素材ごとに分けて、なるべく元の状態を維持したまま洗い上げたいのに、普通って。

それって他の服と同じように扱えと言うことなのかな?と思うわけですね。


そんな事したらその服がおかしくなるのは目に見えている。

おかしくなったら僕らがお客さんに怒られるわけですよ。

なんて事してくれたんだ!と。


本来なら、洗い方が変わる、コストも変わる、料金も変わる、と言う事なんですが、お客さんの方でなぜ料金が高くなるのか?理解されてないからこんな話をしてくると思うんですよね。


何にも変わらない仕事をしてるのに、足元見て高くふんだくってんだろう?


そう思う人もいるんでしょうねえ。

普通に洗えない服を普通に、と言われてしまうので、デラックスと言うコースをわざわざ作って理解してもらおうとした、と言う側面もあると思うんですよね。



当店でも数年に一度くらい、言われますよ。

なぜ、これとこれが値段が違うんだ?と。



だって品物が違いますもん、としか言いようがない。

お客さんには同じような服に見えても、僕らクリーニング屋さんには同じようには見えない。

同じようにカシミヤを使われていても、繊細なカシミヤもあればさらに繊細なカシミヤもある。

購入する時の値段も違ったはずです。

その値段にも意味がある、と言う事。

服に見合ったクリーニングをしようとすると当然料金も変わるのは普通ではないですかね?


昨日のclubhouseでは、この質問に対してこう答えていました。



そのクリーニング屋さんで普通のと何が違うのか?聞いてみましょう、と。



聞く事で、そのお店の方針がわかるし、どんなふうに気を遣ってクリーニングしてくれるのか、もわかると思います。

ぜひ、聞いてみてほしいなあと思いますね。


クリーニング屋さんがただ洗っているわけではない、と言うことも段々と浸透してきていると思います。

分からないことがあったらぜひクリーニング屋さんで質問してみましょう。

そこから見えるものがあるはずです。




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府中市内でもクリーニング屋さんがやめてる…。

非常に良くない状況になっています。

クリーニング屋さんかね、かなり辞めてるんですよ。


以前、Twitterでクリーニング、廃業と検索するとすごい数出てくると書いたかと思うんですが、やはりどこかネットの世界の話、遠いどこかの話に聞こえてしまってたんでしょうね。



府中市でも相当辞めてるんです、クリーニング屋さん。



市内のクリーニング屋さんはそれなりに知っています。

うちの父の時はお付き合いもかなりありましたしね。

今日、父が帰ってきていきなりこう言うんですよ。


あそこのクリーニング屋、辞めたな、と。



そのクリーニング屋さん、うちの父と兄弟弟子だったんですね。

同じお店で丁稚奉公をしてて。

お互いお店を出して頑張ってきた仲でした。

うちの機械が壊れた時や、お店の立て直しの時などお世話になりましたしね。

僕も何度かお邪魔して洗い場を借りたことがあります。


息子さんは僕より年上でしたが、近い年で。

お店を継いでいたので、まさか辞めるなんて、と言う思いは隠せません。


他にも東府中周辺で割と手広くやっていたクリーニング屋さんも辞めてるし。

多分、てなんととしてはいっていたクリーニング屋さんは他が引き継いだと思うんですけどね。



いや、本当にまずい状況ですよ。

みなさん、服が洗えなくなりますよ。


今まではね、高齢化やら機械が壊れたからとか理由がありましたけど、今回はねえ、僕と近い歳の人が辞めるなんて、相当だと思います。


いいクリーニング屋さんが見つからないどころか、クリーニング屋さんそのものが見つからないなんて事にならないといいけど。

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洗剤の裏面を見たら。

衣替えのこの季節はいろんな洗濯やクリーニングの話がネット上に出てきます。

クリーニング屋さんや洗剤メーカー、洗濯機メーカーや暮らしの達人系など。

どれもこれも最もそうな話をしてますよね。



ついこの前もくらしに関連する業種を紹介してくれるサービスから、洗濯の濯ぎに関する話が出ていました。


適正な濯ぎの回数は?と。



おっ!

この手のやつでも濯ぎの回数をやっと話題に取り上げたか、と。

うちら、去年からずーっと濯ぎの回数や水の量、洗剤の量などに継いて発信をしてきたので、変化し始めたかな?と。


ワクワクしながら続きのページを見てみたら、なんだこりゃ?と言う内容。

一気に気持ちが萎えてしまったんです。


もうね、利用者への情報提供ではなく、単に集客のための餌なんだなあ、だから適当な話をするんだなあとガッカリですよ。


そこにはこう書かれていました。



洗剤の裏面を見ると、正しい濯ぎの回数が載っています。

液体洗剤は大体一回、粉の洗剤は二回、と。

さらに、そこにコメントがついてたんですね。


その回数は適正な回数ではなく、その回数でもすすげますよ、と言う話ではないのですか?と。

それに対しても、これからの編集に活かしていきたいと思います、とのコメント。


もうね、本当にがっかりです。

わからないのに話題にするからいけないのに。



適正な濯ぎの回数は、3回が基本です。

洗うものによっては2回にすることもありますが、基本は3回。

すすぎでは洗剤も濯いでいますが同時に汚れも落としているので、少ないと汚れが残ってしまうんですよ。


洗濯王子の中村くんがテストをしています。

濯ぎ2回の水と3回の水をビーカーにとって比較しているんですが、明らかに水の透明度が違うんですよね。

濁っていると言うことはつまり、汚れが残っている、と言うこと。


今の部屋干し臭の原因は汚れの残りなんですよ。

すすぎ、少ないから匂いが発生しちゃうんです。


ではなぜ、洗剤メーカーは裏面に一回でいいとか書いているのか。



それは、汚れの話ではなく、洗剤がすすぎ切れるか?で考えているから。

そこだけ見ているから一回でいいとかの話になっちゃうんですね。

先ほども書きましたが、すすぎは洗剤だけでなく汚れも落としています。

残念ながら一回では到底綺麗にならないんですよ。


今の洗濯機も標準で二回の濯ぎになっていると思います。


試しに、三回濯ぎに変更してみてください。



洗い上がりが全然違いますから。

白いものは白くなってるし、色物もくすみません。

乾燥した後もにおいはしません。


濯ぎを3回にするだけでそんなに違うの?

うそー?

と思うかもしれません。

でも、一度試してみてください。

結果に驚くと思いますよ。

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ゴールデンウィークのお休みのお知らせです。

暖かくなったとか、まだまだ寒いとか話していたらゴールデンウィークの時期になってしまいました。



今年のゴールデンウィークですが、345の三日間、お休みをいただきます。

それ以外は通常通りの営業となります。


29日は通常通り営業です。

日曜日はお休みになります。



今年のゴールデンウィークはお出かけが増えると予想されています。

例年なら前半が後半の2日くらいお休みをいただいて、残りは仕事をしているんですが、片付けや田舎の大掃除などやることがたくさん。

田舎の草刈りをしてこなきゃいけないんですよね。

日帰りできればいいんですけど、渋滞で怪しい。


という事で、三日間お休みをいただきました。



冬物の服をこの間にぜひ整理してください。

クリーニングのご依頼、お待ちしております。

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分からない時は聞くのが一番です。

土曜日のワクチン接種は、子どもたちも連れて行きました。

子どもたちの摂取には保護者のサインが必要だからです。

どうせ受けるなら一緒に、という事で。



その際に、子どもたちに話すのを忘れていて、身分証明書になるものを持たせなかったんですよ。

僕はお財布に保険証が入っているのでそれで大丈夫なのですが、子どもたちは持ってない。

長男は免許を取得しているから免許証が身分証になる。



はて、困った、子どもたちは受けられないかな?と思っていたら職員の方々が色々としてくださって無事に受けることができたんです。


本人確認しているときに、三男が困っていたんですね。

自分の誕生日の西暦がわからない、と。

こういう時ら大人は素直に分かりません、と話すと思うんです。

でも、まだ経験が浅いですから、わからないなりに本人がなんとかしようとするんですよ。

次男に聞いてみたり。

でも、不安なんですよね。


そこで声かけまして。


大丈夫、わからない時はわからないと言えば、職員さんたちが助けてくれるから。

この人たちはこういう時のためにいるから大丈夫、と。


うなづくお姉さんたち。(笑)



かくして、お姉さんたちのおかげで無事に本人確認が取れて接種してきました。



これと似たような状況って色々あると思うんですよね。

利用した事ないからどうすればいいか?わからなくてこわい、とか、不安、とか。

クリーニングも利用した事ないからどうすればいいか?わからなくて不安とか。


あると思うんですよ。



だいたいそういう時って、自分でちゃんとしなきゃとか理解してなきゃとか、事前に調べておかなきゃとか、そんなふうに考えちゃっていると思うんですよね。


事前に何も考えなくていいんですよ。


なぜなら、そんな時のために店員さん達がいるんだから。

どうすればいいですか?と聞けばいいんです。

わからないと言えば、みなさん親切に教えてくれます。


別に店員さん達も知らないことに対して何も思わないですよ。

それが仕事ですし、なんなら困ってるなら助けたい、くらいに考えますからね。



分からない時は素直に聞く。



これが一番スマートで一番楽な方法です。

クリーニングでもよく言われます。


こんなものクリーニング屋さんに出していいの?とか。

これは洗えるの?とか。


分からない時は遠慮なく聞きましょう。

知らないのは悪いことじゃありませんよ。

そのためにプロがいるんですから、分からない時は頼ってください。


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副反応?んん?

昨日の晩は特に何もありませんでしたが、今朝になってからそれぞれ副反応が出ています。


今回、特にひどかったのは三男。

かなり熱出していましたねえ。

割と平気そうだったのが次男。

でも熱を測るとそれなりにあったらしいです。

長女もそれなりに出たみたい。

長男も。


で、僕だけ何にもないんですよね。(笑)


打ってからしばらくして左腕に違和感はありましたが、それだけ。

打ったところが腫れていますけどそれだけ。



この差は、やはり歳の差なのか。

認めたくありませんねえ。



夜になってから僕も少し発熱がありました。

それでも37.3度とかですよ。

それと平熱を行ったり来たり。



聞いてた副反応よりもかなり軽く済んじゃいましたね。

それなりに準備をしていたのに。

アイス買ったりゼリー買ったり。

子どもたちが食べたからいいかな。



ワクチン3回目も無事に乗り越えました。

これで明日からまた仕事できます。(笑)

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ただいま待機中。

3回目のワクチンを打ちました。

ただいま、経過観察のため待機中です。


相変わらず、あっさりといつ打ったか?わからない感じで打ち終わりました。

3回目、副反応がどう出るのか?興味津々です。



今回僕はファイザーを打ちました。

子どもたちの接種もあったので、多摩センターの東京都の接種会場に予約を入れたんです。



ガラガラですよ?



午前中早い時間は多いと話していましたが、それにしても少ない。

会場の近くに来れば同じようにワクチンを打つ人がいるだろう、その人についていけば会場まで辿り着くだろう、と思っていたら誰もいないので一瞬焦りましたからね。


会場の前に係の方がいてくれて親切に案内してくれましたけど。



これでまた安心して仕事ができますね。

とりあえず、今日は家に帰ったら大人しくしてます。

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ゼロから学ぶ洗濯講座、いかがですか?

今日は宣伝をさせてください。

と言ってもうちの話ではなく。


58日に、洗濯王子とクリーニング屋さんたちが洗濯講座を開きます。



その名も、



ゼロから学ぶ洗濯講座。



ほぼ毎日している洗濯。

なんとなく知っている洗濯。

割と自信のある洗濯。

だけど、よく考えて見たら洗濯をきちんと学んだことは無いな、という人は多いと思います。


今回は、洗濯王子こと中村くんとクリーニング師のみんなで洗濯をゼロから学ぼう、という企画です。


会場は伊勢原市のコインランドリーを併設したクリーニング屋さん。

ここのコインランドリー、とても面白いんですよ。

家庭用の洗濯機がずらりと並んでいる。

しかもあのミーレまで。


家庭の洗濯とドライクリーニングの比較もあるようです。

ご興味のある方は是非ご参加を。


リンクを貼っておきます。

詳細は下記からご覧ください。


https://sentaku-yuichi.shop/items/626108c5c9883d1feec995be

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仕分けをしていて見えたもの。

日曜日に洗濯の教科書に載せる写真の撮影で、伊那にあるセンタクアトリエに行ってきました。


主な撮影は服の仕分けについて。



洗濯王子にひと家族分の洗濯物を借りてきてもらい、それをクリーニング屋さんみんなで仕分けをします。



これは家庭で洗える、これはクリーニングが必要、となぜその洗い方をする必要があるのか?をみんなで話し合いながら仕分けていきます。


クリーニング屋さんが仕分けの時に主に考えているのは、服に変化が起きるかどうか。



洗った後に、著しい変化が起きるものは洗濯は難しいと判断します。

縮むとか色が出る、とかですね。

あと、風合いが変化するものも洗濯はできないと判断するんです。


おおよそ分けると、3つに分かれることがわかります。



一つは洗濯で洗えるもの。


もう一つはクリーニングの必要があるもの。



そしてもう一つ。

洗濯でもクリーニングでもどちらでもいいもの。



この3つに分かれたんですね。

洗濯でもクリーニングでもどちらでもいい物、この部分の服は正直迷いました。

クリーニングの方がいいんだけど、着用の仕方や着用のシーンを考えるとクリーニングに出すほどでもない、と思う人もいるかもしれない、でも、風合いを考えるとクリーニングした方が圧倒的にいい状態で着ることが出来る。


なので、最後の判断はユーザーに委ねることにしたんですね。



全部仕分け終わった後に、僕ともう一人の友達のクリーニング屋さんがあることに気付いたんですよ。



クリーニングするものと、どちらでもいいもの、両方を足すと昔クリーニングに出てきた服の量なんですね。

昔はひと家族分というと、こんな感じでクリーニングに出ていたなあ、と。

そして、どちらでもいいものを引くと、今のクリーニング屋さんに出る量にぴたりと当てはまるんです。


この30年でこの部分がなくなったんだなあ、としみじみ話していました。


でも、その場にいた他のクリーニング屋さんはあまりピンときていません。


なぜかというと、これだけ出ていた時期を知らないから。

その後にクリーニング屋さんになっているので既に減り始めた時代しか知らないんですよね。


みんなで色々と話しましたけど、やはり思うのは服が安くなったことは関係しているだろうな、という事。

どちらでもいい服って、みんな安い服なんですよね。

だから、大事にしないんですよ。

でも、安いからと言って雑に洗えるわけではない。

風合いを維持じしようとしたらクリーニングが必要なんです。


でも、安いというだけで、雑に洗ってもいいと思ってしまう、さらに洗剤や洗濯機が進化してる、と思っているのが拍車をかけているんだろうなあ、と思うんですよね。



昔なら当たり前のようにクリーニングをしていたんです。

そして、長く着用していました。

今は、環境の配慮したり、サスティナブルな生活を、と言いながら実際はどうなっているんでしょう?


ちゃんとお手入れしていればまだまだ使えるものを雑に扱ってダメにしているんじゃないでしょうか?

そんな事が見えてくるような仕分けになりました。



カメラマンと帰りに話をしていて。



お話はいつも聞いていたけど、こうして実際にクリーニング屋さんから説明を受けて仕分けをみると、知らないことが多いことに気づく、と。

今日は来てよかった、と言ってくれまして。


こりゃ、仕分けの仕方の講座とかしないといけないかなあ、と今考えています。

仕分けの仕方、知りたい人いますかね?

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会社関係のクリーニングが断られる理由は?

冬物がクリーニングに出始めたよ!という明るい話題が入ってきます。

去年がかなり酷かったので、今年はどうだ?とクリーニング屋さんはみんなドキドキしていたと思うんですね。

寒暖の差があって地域差が出てしまいますが、クリーニングに品物が集まり出したのはいい事だと思います。


しかし、いいニュースばかりではなくて。



クリーニング屋さんの一番忙しい繁忙期を前に、廃業をされるクリーニング屋さんが後を立ちません。

クリーニング屋さんに辞められると困る人たちがいるんですよ。


例えば、会社とか。


制服や白衣、作業着など、社員の服をクリーニング屋さんに定期的に集荷してもらっている会社はたくさんあります。

うちでも会社関係はいくつか回っています。


当然会社なので、規模の大小はあれどそれ相応の品物の量になるわけです。



例えば、今まで来ていたクリーニング屋さんが辞めてしまったから、これからは自分たちでクリーニング屋さんに持って行こう!とはなかなかならない、いや出来ないんですよ。

なぜなら、すごい量だから。

僕らでさえ回収に行くときには、結構大きなバッグを持っていきます。

目の前にクリーニング屋さんがあればいいですけど、そんな都合よくないですからね。

それに、出しに行ってまた取りに行く。

これを仕事の合間にするのって地味だけど時間の取られる嫌な作業です。

こう言うところはクリーニング屋さんに任せたほうが効率がいいんですよね。


じゃあ、他のクリーニング屋さんに来てもらおう!と思うでしょ?


でも、今度はやってくれるクリーニング屋さんが見つからないんですよ。



白衣や作業着、制服って手間がかかるんです。

ほとんどが手仕上げになってしまうので。

しかもそこそこの量から大量になってくると、処理能力を超えてしまうことがあるんです。

納期だってそんなに長くもらえるわけではない。

そうなると、たくさん出してもらえるからと言っても安易に受けられなくなってしまうんですよね。


でも、今までのクリーニング屋さんはやってくれてたよ?


それはですねえ、その品物を受けれるように、仕事をカスタマイズしてるからなんですよね。

段取りを変えてるんですよ。

だから、対応できてたってことなんですよね。


どこのクリーニング屋さんも、今来ている仕事に合わせて段取りをしています。

そこに新たにたくさんの品物が入ってくるとなると、段取りを変えなくてはならない。

ともすれば休みもなくやらなきゃいけなくなったり、配達の順番を変えたりと、他のお客さんにも影響が出てしまう。


受けたくてもうちでは受けられない、と言うことが起きてしまうんですよね。



小さいクリーニング屋さんがその会社の専用のように仕事を受けていることもありますからね。

これから、会社関係でクリーニング屋さんを探すことが増えてくるかもしれません。


ここでもクリーニング難民が出そうだなあ。


クリーニング屋さんもね、家族経営だったり1人で切り盛りしていたりするので段々とたくさんの品物があずかれなくなると思うんですよね。

かと言ってチェーン店の仕事では納得いかなかったり、と。

難しい時代に入りますよ、これから。

今のうちに自分のうちのクリーニング屋さんを押さえておいたほうがいいと思います。

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世界一周。

世界一周ってすごい大変そうだなあ、お金かかりそうだなあって思います。

ものすごい富豪の人がやる遊びで、普通の人はできない、そんなふうに思っていました。


日曜に長野の伊那にあるセンタクアトリエに洗濯の教科書の撮影で行っていました。

その時、写真を撮ってくれたカメラマンの方。

世界一周をしてるんですよ。

あまりにもあっさりというので、驚いちゃいまして。

下世話な話をついしてしまったんですよ」。



お金かかるでしょう?と。



すると、いろいろと教えてくれました。

案外世界一周は安いんだ、と。

カメラマンの方が行った時は、世界一周をするツアーみたいなのがあって50万くらいで行けるんだ、と。

でも、実はこれでも高い方だとおっしゃいます。


日本では飛行機は高いイメージだけど、ヨーロッパに行くと実はそんなに高くない、と。

時期にもよるけど数千円で乗ることも可能だ、というんですね。

それだけLCCが多いということらしいです。



世界一周の体験はただそれだけではありません。

たくさんの人とも接するのでそんなお話もたくさん聞かせてくれました。



最後は、なんとかなっちゃいますよ!という強い言葉を。(笑)



これ、昔似たような話を聞いたことがあるんですよね。

うちの周辺には外国語学校があって、昔は日本語を学びにきた外国の方が結構いらっしゃいました。

その時にこんな話をしていたんですよね。


どんな国でもいい人と悪い人はいる、と。



カメラマンの方も、親切な方もたくさんいるといいますし、かと思えば悪い奴もいた、と。

泊まるところない?じゃあうちに来いよ!なんで映画のワンシーンのような体験もしたらしいです。


日本ですら全部回っていませんけど、海外も面白そうですよね。

コロナが収まれば、また気軽に海外に行けるようになるのかな。

それまでは頑張らないといけないなあ。

でも、なんとなく先は見えてきたように思いますね。

対策もわかってきたし。

来年の今頃は普通の生活に戻ってるかもしれませんね。

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いい関係。

日曜日にセンタクアトリエにクリーニング屋さんの仲間が集まりました。

目的は洗濯の教科書に使う写真撮影。


洗濯の教科書、とはいえ、実はみんな手弁当でやってきています。

中には、前日に、明日何するの?と聞いてくる人も。



17日にセンタクアトリエに来れます?

みんなで集まって話し合いながら写真撮りたいんですけど?



こんな風に連絡したような気がするんですよね、僕。

で、その時の返事って、わかった、の一言。


僕らがあまりにも簡単に集まるので、それをみてる人たちからこう言われるんですね。


いい関係ですよねえ。



確かに側から見たらそう見えるのかもしれない。

そして、特に説明もなく、来てよ、の一言で集まる関係って羨ましく思う人もいると思うんですよ。



みんな、繋がりが強いんですね、って思うかもしれません。



もちろん、僕らのみんな仲がいいと思います。

仕事の付き合いですが、遊んだりもしますしね。

なんでこんな風に集まれるか?と言うと、協力しなきゃって気持ちがあるからだと思います。


みんな、何かしら手伝ってもらってるんですよね。

僕もものすごく助けられてる。


うちの方でイベントやる時に、遠方から集まってくれたり。

逆もそうなんです、誰かが何かやると聞いたら、手伝いに行きます。

下手したら、呼ばれなくても行きますよ。(笑)

行って必要なかったら遊んでくればいいし。


こんな風な積み重ねが今の関係になっていってるんですよね。



日曜も不思議な集まりでした。



交通費も自腹、日当も出るわけでもない、洗濯の教科書を手伝っても自分のお店の売り上げに貢献するわけでもない、でも、朝早くから集まって、そしてお土産交換から始まる。(笑)


不思議でしょ?

集まったらまずやるのはお土産を渡すことなんですよ。(笑)


手弁当だけでなく、お土産まで持ってくる。(笑)



本当に側から見たら不思議な関係に見えるだろうなあ。



あ、こうも言われたな。


仲良しですよね、って。(笑)


 

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使いやすいアイロン、使いにくいアイロン。

今日はセンタクアトリエで洗濯の教科書で使う写真の撮影会をしていました。

センタクアトリエ、洗濯王子のおうちですね。(笑)



8時につきまして、そのままセンタクライブというのをやり、商品撮影をしていたんです。


センタクライブ、YouTubeに録音残っているかもしれません。

ご興味のある方は是非。(笑)



撮影している間に、センタクアトリエにあるアイロンたちを触っていました。

ここにあるのは家庭用のアイロンばかり。

つまり、普段僕らは触らないアイロンです。


王子が使いやすい、というティファールのアイロンを持ったんですね。


うーん、使いづらいなあ。


普段使っているアイロンのような滑りがないんですね。

こんなもんなのかなあ、と思って王子に、これ使いにくい、と話したら、嘘っ!使いやすいですよ?との事。

こっちの方が使いにくいです、と渡されたアイロンを握って動かしてみると、あれ?こちらの方が動かしやすい。


どうやら、王子と僕では違ったようです。(笑)



他の友達も握り比べてましたけど、みんなティファールの方が使いやすい、と。

ティファール、アイロンの底が真っ平らなんですよねえ。

よく観察していると、みんなが握っている所と僕の握っているところが少し違うんです。

もしかしたら、そこが使いやすさに違いかな?と思いました。


でも、みんなとここだけは共通していたところがあって。

それは、みんなアイロンが丸すぎる、と。

業務用のアイロンは、船形なんですけど、お尻の方はきちんと真っ直ぐに角があるんです。

真っ直ぐなところがないと、場所によっては綺麗にアイロンかけられないんですよね。

家庭用はみんなカーブしてるから。

ここも大きな違いでした。


撮影はなんとか終わりました。

あとは、内容を作り込んでをいくだけ。

より分かりやすく、よりリアルに、とやっていくと、どんどん時間が経っていきます。

まだまだこれから大変になりそうです。

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副反応、出たみたいです。

昨日の夕方、嫁さんがワクチン3回目を打ってきました。

今回はモデルナ。


ファイザー、ファイザー、モデルナ、です。



3回目のワクチン、結構多くの方が副反応が出ていると聞いています。

ファイザーもモデルナ、も。

1回目2回目はほぼ副反応は出なかったので、あまり気にせず予約が取れたら打ちましたが、3回目はかなりの人が副反応が出る、それも翌日仕事に影響する、と聞いているので打つタイミングがなかなか測れないでいたんです。


日曜に僕が出かけるので、その日は買い物などは行かないということで急遽、府中のプラッツで行われている接種会場に予約を入れたのでした。


見事に副反応が出ましたね。



嫁さん曰く、確かに熱は出ているとは思っていたけど、ここまで上がっているとは思わなかった、38.5度。

体感的には37度台だそうです。


ただ、ものすごくだるく、とてもじゃないけど仕事はできそうにない、と。

モデルナだからなのか3回目だからなのか。

今日はひっそりと僕一人で仕事をしていました。



お客さんからも3回目の副反応のお話は聞いてたんですけどねえ。

全く何にもないという人から、2日くらい熱が出た人、1週間寝込んでしまった人、本当に色々。

でも、多くの人が副反応が出たのは間違いありません。


僕も出るかなあ。


僕は来週、受ける予定。

子どもたちも一緒に受けるのでファイザーになりそう。

予約はガラガラです。


みんな、副反応が出るかも、と仕事に影響のないところで受けたいんだろうなあ。

病気ではないですからね、副反応は出ても治りますから。


明日はお休みなので、いくらでもゴロゴロしててもらいましょう。

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ちゃんと洗えば硬くはならないです。

衣替えをしていくと、必ずニット製品を洗うことが増えると思います。



しまう前に洗う、これとても大事。



なぜなら、ニット製品の多くはウールなので虫に食われやすいから。

虫はウールやシルクを好みます。

逆に好まないのは化学繊維。

ポリエステルやアクリルなどは虫食いの被害は出ません。

過去に、化学繊維の虫食いの被害が報告されていますが、物凄く汚れた状態で保管されていたらしいです。



虫食いの被害に遭いやすいのは素材だけではありません。

汚れがついていると虫に食われやすくなります。


みなさんも味のついた食べ物の方がいいでしょう?

虫も同じです。



しまう前にクリーニングに出す人もいれば、ご自分で洗濯する人もいると思うんです。

自分で洗濯する人の中に、ニットは柔軟剤を使わなければいけないと思っている人がいらっしゃるようなんですね。


柔軟剤を使わないと硬くなる、そう思っている人がいる。


これね、勘違いです。

柔軟剤を使わないと硬くなる、と言うのは洗濯で間違いをしているので硬くしちゃっているんですよ。


洗濯事故、と言うやつですね。



きちんと洗えてれば、水で洗うと逆に柔らかくなるんですよ。

僕らはコシが抜ける、と言いますけど。


普通に洗えてれば、柔軟剤を使わなくても硬くはなりません。

特にウールは顕著で、洗い方を間違えると硬くなります。

ここに柔軟剤を使うと、すべっとした感触になるので柔らかくなったと錯覚をするんですね。


また、洗剤を間違えてもウールの表面が硬くなったように感じることがあります。

ウールは中性洗剤で洗うんですが、アルカリの入った洗剤で洗ってしまうとダメなんです。



みんなね、柔軟剤を使いすぎるんだよなあって思います。

クリーニング屋さんはそんなに柔軟剤使いませんからね。

柔軟剤を使わなければいけないのは、何かおかしいからです。


洗い方がおかしいのか、洗剤の選び方がおかしいのか、そもそも服がおかしいのか。


何かがおかしいから、柔軟剤という化粧をしなければいけなくなる。

せっかく家で洗っても、洗濯を失敗してたらそう遠くないうちにその服は着たくなくなってしまいますよね。


今やニット製品は自分で洗うものになりつつありますが、家庭で洗う人が増えているとの同時に、洗濯の失敗も増えているんですよ。

気づく人は稀で、ほとんどが気づかないで着ている。


昔は当たり前のようにクリーニングに出していましたけど、洗剤が進化したとか洗濯機が進化したとか、そう思う人が増えて失敗も増えている。



進化したなら失敗はしないはずなんですけどね。



一体どこが進化したんでしょうか?


とクリーニング屋である僕は思うわけです。

みなさん、しまう前はクリーニングの方がいいですよ。

いや、ニット製品はクリーニングの方がいい。

そんなに頻繁に洗わなくてもいいものなんですから。

洗う時はクリーニングをお勧めします。

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クリーニング、無いと困るでしょ?

クリーニングってね、絶対必要なんです。

お風呂と同じようなもので、洗わないでずっと服を着ているわけには行かないんですよね。

例えば旅行に行っても必ず服は洗わないといけない。

クリーニングとまでは行かなくても洗濯は生活していれば必要なんですよね。



生活をしていると必ず必要なものなので僕らもそのつもりで仕事をしています。


例えば、一般家庭ではなく、企業相手のクリーニングがあるんです。

仕事をしていれば必ず服は汚れます。

例えば制服、白衣、作業着。

仕事をしていると汚れるので洗わないでいるわけには行かない。

必ずクリーニングが必要なんですよね。


で、僕らもそれを知っているのでなるべく仕事に影響が出ないように、サポートする感覚でクリーニングをしています。



建築現場の作業所にクリーニングを取りに行くことがあります。

こういう仕事は、一つの建築が終わるまでずっとクリーニングの集配に行くんです。


そろそろ終わりに近づく頃、事務所も縮小し人員もどんどん減っていきます。

建物が建つ頃に、こんな事を言われたんですね。


もうクリーニングは要らないよ。



え?大丈夫ですか?


と素直に思いました。

というのも、建築現場って建物が建った後も一月くらい近くの部屋を借りて色々とやっているんです。

細かい仕事が残るんでしょうね。

12人くらいですが、残ってしばらく残務処理をしている。

そこにクリーニングが必要ではないのかな?と思ったんですね。


12人なら近くにクリーニング持って行けばいい、と思うでしょ?

でもね、仕事の合間にクリーニングに出しに行くってかなりの手間なんですよ。

僕らみたいに、決まった日に取りにきてくれて、クリーニングしたものを置いて行ってくれるサービスはかなり重宝するんです。


だってね、脱いだらあとは気にしなくていいじゃないですか?

服の清潔さを気にしてるほど仕事に余裕はないんですよ、みなさん。


あと少しだから大丈夫、というので、不安でしたが今までのお礼を言って後にしました。



その数日後。



クリーニング屋さん、取りに来て、と。



あー、やっぱりなあ、と思ったんです。

で、お伺いした時にお話をを聞いたら、クリーニングなくても少しだから大丈夫だろう、と思ってたらしいんです。

でも、いざ仕事をしているとクリーニング出来ないから非常に困る、と。


クリーニング屋さんからすると集配のコストは同じようにかかるけど、品物の数は少ないので正直儲かる話ではないんです。

でも、必要なんですよね、クリーニングが。

今までお世話になってきているから、最後までサポートさせてもらうつもりでいつもいます。


クリーニングってトイレやお風呂と一緒なんですよ。

なくても過ごせるかなあ、と思っているんだけど、いざなくなるととても困る。

普通に使えている時はあまり便利だと思わないそんなものなんです。


震災の時でさえ、クリーニングは大事でしたからね。

避難所を回っているクリーニング屋さん、結構いましたよ。



クリーニングって本当に日常のものだよなぁっで思います。


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寒い!

ねえ、寒いんですよ。

昨日まで気温が26度とか夏日だったのに、急に13度。

この気温差はやられちゃいますよねえ。



衣替えをそろそろしようかな?と思ってる方がクリーニングにお持ちになる時に、1着くらい残しておきましょう、と話すのはこのためなんですね。

暖かい日が続き、下手すれば暑くて半袖でも良さそうな陽気になったとしても、やはり寒い日はこうしてくるわけで。

流石に真冬用のコートやダウンは要りませんが、羽織るものが必要な日はこうして来ます。


ほんの数日なんですけどね。

完全に切り替えるのはやはり早いんでしょう。



今は、春から夏への切り替えも早いと思うんですよね。

春が短く、暑い日が長い。

こういうのすごく難しいと思うんですよね。


昔なら、厚手のコートから始まり、ニット類、スーツ類、と外側から順番にクリーニングに集まったんです。

そして、最後は毛布や布団類のクリーニングで衣替えは完全に終わり。


こうして順番に出していくことで、急に冷え込んでもなんとかなったんだと思います。


今は春が極端に短いですからねえ。

そして急に暑くなるから残しておくとクリーニングに出し忘れる、という。


Facebookがですね、過去の投稿を教えてくれるんです。

すると、この時期、暑いと書き込んでるんですよ。(笑)

でも、数日のうちに寒い日も来てる。


やはり、4月は完全な衣替えは難しいですね。

みなさん、天気予報だけこまめにチェックしておいてくださいね。

天気予報、優秀ですよ。

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落ちなかった理由を考える。

僕らから見て、消費者の人たちの洗濯ってとても不思議なんですよ。

理屈の合わないことをしているんですね。



プロではないので、ある程度仕方のない部分はあると思います。

でも、洗濯ってそんなに複雑なことはしないですから、普通にしていればあまりおかしな事はしないと思うんです。

でもなぜか、変なことをしている人はたくさんいます。



なぜそんな風になるんだろう?と考えていたら、一つ気づいたことがあるんですね。



多分、みなさん、落ちると言うものに飛びついているからだと思うんです。



汚れがついた、これをどう落とすのか?でまず洗濯しますよね。

洗っても汚れが落ちないと、調べると思うんです。


汚れの落とし方、とかで検索をして。


で、そこで表示された落ちたと言う情報、体験談を見て、試してみてると思うんです。


汚れの落とし方ってきちんとした理由があります。


料理で塩味をつけたい時に砂糖入れないでしょう?

塩を足すじゃないですか。

こんな風に洗濯も、汚れに合わせたやり方をして僕らは汚れを落としているんです。


洗剤で落ちる汚れに漂白剤を使って身落ちないし、逆も然りで、漂白剤で落ちる汚れに洗剤をいくら使ってもきれいになりません。


適材適所に洗剤や漂白剤を使う必要があるんですが、落ちると言う情報だけ見て色々と試していくらからおかしなことをしているんだろうなぁって気付いたんです。



リアルな洗濯の現場では、汚れがなんなんのか?普通はわからないんですよ。

醤油なのか油なのか他のものなのか。

わからない中で汚れを落としていかないといけないわけですね。


すると、みなさんがやる事は、今やった洗い方でなぜ落ちなかったのか?考える事なんです。


洗剤を使って普通に洗って落ちなかったのなら、洗剤では落ちない汚れという事。

多少なりとも薄くなっているのなら洗剤が効いているという事。

効いているならもう一度同じように洗えばさらに薄くなるはずです。

全く変わらないなら、洗剤で洗い直してもまた落ちませんよね。

なら、別のやり方を考えないといけない、という風になる。



落とし方を探す前に、なぜ今の洗い方で落ちなかったのか?まずそこを考えないといけないんですね。


でも、多くの人は落とし方を探して試しているので、理に適ってないやり方をどんどん試すことになる。

中には生地に影響を与えるものやダメージを与えてしまうこともある。



落とし方ばかり探してもダメです。

なぜ、落ちなかったのか?もセットで考えないと。


気持ちはわかるんですけどねえ、落とし方ばかり見ているといつまで経ってもきれいになりませんから。

ワンランク上の洗濯を目指すなら、落ちなかった理由も考えるといいと思います。

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ロケハンに。

今日は朝からちょっと出掛けてたんですよね。

センタクアトリエに行ってました。


今、洗濯王子やクリーニング屋さんの仲間と洗濯の教科書、というものを作っています。

リアルに使える、現場に即した新しい洗濯の教科書。

これを目指して作っているんですね。


で、その教科書に使う写真を撮るのですが、そのロケハンにカメラマンの方を連れてセンタクアトリエに行ってきた、と言うわけです。



5時に家を出まして、センタクアトリエに8時に到着。

10時にセンタクアトリエを出て、府中に1時頃に帰宅したい、という強行群。


少し遅れましたがなんとか帰って来れました。

仕事ありますからねえ、帰って来ないと。



道中、カメラマンの方とずーっと話をしてたんですね。

clubhouseの僕らのルームに来てくださっている方で、何度も話をしています。


いろんな話をしたんですよ。(笑)


海外によく行く方なので、そんな話をしてもらったり。

英語が話せなくてもなんとかなる、とか教えてもらったり。


言葉話せないと大変そうじゃないですか?

でもね、面白いことを言うんですよね。



日本人でも、ほとんどの人が人の話なんて聞いてないからね。

言葉を知っているからって通じるかは別の話。

それに、猫とか犬も言葉を話せないけど、通じるでしょう?と。

だから、伝えたいのと聞きたいのがうまく合わさるとコミニュケーションできるんだ、と。



なかなか奥深い話をしてもらいました。



ほぼ毎週、ぼくらクリーニング屋さんが話している話を聞いてくれてます。

話の中で、意識してないことを話されることがあるらしいんですね。


例えば、服は水洗いをすると腰が抜ける、と僕らはよく言うんです。


この話を聞いた時に、家では洗濯機で洗っているけど、手に馴染んだな、くらいに思うんだけどなあ、と思ったらしいんですね。

で、新しいカバンを買った時に、試してみるか、と水に漬け込んでみたら、腰が抜けた、と。

柔らかくなったのがわかって、僕らの言ってる腰が抜ける、の意味がわかったそうなんですよね。



実はみなさん、こんな風に起こっていることを認識してないことがとても多いんです。

普通に洗えてますよ、綺麗になってますよ、と洗濯の話をするとこんな言われ方をすることがとても多いんですけど、ほとんどが自分の思ってるものと現実は少し違っているんですよね。


気にしてない人がほとんどなので、ふとしたきっかけでこうして気付いてもらえると、洗濯もまた変わっていくんだと思います。



久しぶりに面白い話をたくさん聞けました。

カメラマンって本当によく見てますよねえ。

工藤さんって自由ですよね、と言われたんですよ。(笑)

僕の人生の中で3人目です。


ひとりは親戚のおじさん。

もうひとりはクリーニング屋さんの友達。

そして、今回、カメラマンに。(笑)


確かに自由なんですけど、面と向かって言われたのはこの3人だけ。

バレないようにしているんだけどなあ。

さすがだな。(笑)

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80キロの差で。

ここ最近の日曜日が忙しいのです。

買い出しに用事が入り、さらに水汲みまで。

これから暑くなってくると水の消費も増えるし、僕らの仕事も忙しくなってきます。


という事で、少し早いですが今日は水を汲みに富士山へ。



前回きた時に比べて格段に暖かくなりました。

周りに雪もないですしね。

桜も綺麗だったなあ。


府中はすでに散って葉桜になりつつあります。

ほんの80キロくらいの移動で桜の咲き具合が変わるんですから面白いものです。



水はまだ冷たかったですけどね。

次来る時は水温も少し変わるかなあ。



車はものすごく混んでました。

消費が戻ってきてるんでしょうね。

クリーニングの引き取りのご連絡も増えてますしね。

今年はゴールデンウィーク前が忙しくなるかなあ。

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洗えるか?洗えないか?2択では答えられない理由。

ここでもたまに言われますけどね、結局洗えるのか?洗えないのか?どっちだよ?という人がいるんですよね。



例えば、学生服。



ごちゃごちゃと書いているけど、結局家庭で洗えるのか?洗えないのか?どっちだよ?と。



みんなねえ、簡単に考えすぎなんですよ。

そんな、2択で決まるわけないのに。

もし、洗えるのか、洗えないのか、どちらか答えろ、という人がいたら自分で洗うのやめた方がいいですよ。

事故起こしてても気付かないだろうし、汚れが落ちてなくても気付かないだろうし。

そういう人は自分で洗っても不満を感じるし、クリーニングに出しても不満を感じると思います。


なぜ、洗えるか、洗えないか、その2択で簡単に答えられないのか。

そこの説明をしようと思います。



まず、前提として服のほとんどは水で洗えます。

これは事実。

ただし、洗えるのと、着ることができるのは別の話。


洗えるんですよ、ほとんど。

でも、洗った後になんとか着れるけどおかしくなってしまう服はあるんです。

風合いが変わる、少し縮む、色が褪せる。


心当たりある人、たくさんいるんじゃないですか?


で、僕らはクリーニング屋なのでこの状態ではダメなので、洗えない、と表現します。

でも、これ、人によっては普通に着て平気な人がいるんです。


その人たちにとっては、普通に着られるので、洗える、という表現になる。


つまり、2択で答えられない理由の一つがこれ。

自分が、着れると思える人にとっては、自宅でも洗えるから。


これが2択で答えられない理由の一つです。

その人がかまわない、というのなら、洗えますよ、となるし、縮んだり色が褪せたり、風合いが変わるのが嫌な人にとっては、洗えない、という風になる。

だから、2択では答えずに、このような結果になると思います、あとは自分で選ぶしかないです、とお答えするようになります。



さらに、こんな事もあって2択では答えられないことがあります。



それは、汚れの状態がわからない、という事。


学生服のようなものでも、汗の汚れだけついているわけではありません。

水で洗った方がいい場合、ドライクリーニングで洗った方がいい場合、とあります。

現物を見せてもらえばはっきりと答えられますが、単に質問だけだと品物の状態がわからず、答えづらいというのがあるわけです。


洗おうと思えば洗える、でも汚れは落ちないよ、という事も十分にあるわけです。

ここに先ほどの、洗えるけど着れるのは別の話、も加わると、自宅で洗えますよ、とますます言いにくくなるわけですね。


事実としては洗える、でも、結果を受け入れられるかは別の話でそこは自分では判断できない、となってしまうわけですね。



プロなので、はっきりと言ってもいいんですよ。

でも、プロの視点で言うと、ほとんどのものがクリーニングになるし、家庭では洗えませんよ、となってしまう。

これだと聞いてる質問に答えているわけではないと思うんですよね。


自分で洗えるのか?クリーニングに出した方がいいのか?その判断の助けになるような情報を伝える必要がある、と考えます。

だから、2択では答えずに、考え方を伝えているわけです。



服が洗えるのか?の問題は単に素材の問題だけでもないし、汚れの問題だけでもないんです。

自分がどこまで許容できるかも関係するし、服をきちんと知る必要がある。

色んなことを考えて総合的に判断するものです。



無責任に、洗えますよ、と言って事故起こしても私たちは知りませんよ、とはいかない。

そんな無責任な事はしたくないから、はっきりと2択では答えないんですね。


もし、洗えるか洗えないかをはっきりと2択で答えるクリーニング屋さんがいたら、少し怪しいと思った方がいいです。

現物を見てもいないのにそんな判断はできません。



実際、こう言う相談を現物を見せてもらって受ける事も多々あります。

その時には、きちんと説明をして、可能性も含めて洗えるか、洗えないかお伝えをしていますが、それを理解して自分で洗ってみて、やはりやめとけばよかった、と言うお話を聞く事もよくあるんです。

その人には許容できない洗い上がりだったんですよね。


これも、洗えないと言うわけではなく、これでも十分と言う人もいるし、許容できない人もいる、と言う事。

だから簡単には答えられないって事なんですね。



洗えるか、洗えないか、2択の質問ではなく相談をしてみましょう。

そうすれば、洗える理由や洗えない理由、可能性など教えてくれます。

それらを聞いて自分で判断することをお勧めします。

納得して洗えば安心でしょ?



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アパレルメーカーに問い合わせてみましょう。

衣替えのこの季節、ご自宅で服を洗う人も増えてくると思います。

その時に確認するのが洗濯絵表示だと思うんですよね。



ここでは何度か書いていますが、洗濯絵表示って本来ならその指示通りに洗えば問題なく洗える、と言う表示なんですけど、その表示が結構いい加減な事があるので洗えないと書いてあるのに洗えたり、洗えると書いてあるのに洗えなかったりと、トラブルが絶えません。



僕らクリーニング屋さんはどうしているか?というと、洗濯絵表示は必ず確認するんです。

その上で、素材や装飾品などを確認し、洗えるかの判断をしています。


つまり、参考にはするけど信用はできない。


おかしい、本来なら絵表示が正しいはずなのにおかしい。



ひとまずそれはおいておきましょうか。



洗濯絵表示がおかしいな?と感じた時に、僕らはやる事があるんです。

それは、メーカーへの問合せ。


なぜ、この洗濯絵表示なんですか?と質問をします。


洗えないならなぜ洗えないのか?

アイロンがかけられないならなぜかけられないのか?


その理由を聞くんです。


熱にも強い素材でアイロンをかけるのに何の問題もなさそうな服があったとします。

自分ではアイロンかけられると思うんですが、念のため確認をするんですよ。


なぜなら、素材表示にないものがあるかもしれないから。



素材表示には生地の素材が書いてありますが、コーティングやその他の情報は載っていません。

例えば、縫い糸が違う素材を使われていてもそれは載ってない。


生地的には問題がなくても、コーティングが熱に弱いとか他の要因があるかもしれないので、その確認を含めてメーカーに問い合わせをしています。



メーカーさんは検査してから絵表示をつけているので、できない理由をご存じ、のはず。

もし、理由がないなら自分達の知識を信じて洗えばいいですしね。



これ、皆さんもやってみるといいと思うんです。

自分で洗うのに、洗えそうなのに洗えないという表示がついている。

洗えないと書かれてると不安じゃないですか?

なぜ洗えないのか?メーカーに問い合わせてみるといいんですね。


洗濯絵表示のところにメーカーへの問合せ先も載っているので誰でも問い合わせられます。

洗濯は、たまに致命的な間違いとか起こる事があって、知ってれば防げるのに知らなかったばかりに着れなくしてしまうこともあるんです。


だから、洗う前に、その服のことを知るのはとても大事なんですよね。



メーカーからの説明を聞いて、もしわからなかったらその情報を持ってクリーニング屋さんにも聞いてみてください。

わかりやすく教えてくれると思います。


本格的に暖かくなってきますからね、衣替え、うまくいくといいなあ。

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何でもかんでも縮まって言っちゃダメ!

クリーニング屋なのでクリーニングのご相談を受ける事があります。



洗えますか?というご相談から、自分でも洗えませんかね?というご相談まで。

多分、クリーニング屋さんはどこも同じようなご相談を受けていると思うんです。



先日、ちょっと気になる書き込みを見つけてしまいました。

そこではお客さんから洗えるかどうかのご相談を受けた時の答え方について質問がされていて、クリーニング屋さんに勤めている人たちが相談をしているところだったんですね。



その服が洗えるかどうか、自分でも洗えるか、クリーニングした方がいいか、これにはいろんな理由があります。

洗えるものには洗える理由、クリーニング屋の方がいいものにはクリーニングする方が良い理由、それぞれあるんです。


例えば、洗ったら縮んでしまうものとか。

例えば、洗ったら色が褪せてくるものとか。

他にも色々とあるわけですよ。


なので、その説明をしてあげればいいだけなんですけどね、変な話をしていて驚いたんです。



僕は全部、縮みますよ、だからクリーニングのほうがいいです、と答えています、と。


彼曰く、ケースバイケースでいろんな理由はそれぞれあるんだけど、わかりにくいから全部縮むで通している、と。

確かにクリーニングの方がいい場合、一見合理的に見えるんですけどね、いやいややはりこれはいけないな、と思ったんですよ。



洗濯の相談を受けていると、やたらと縮む事を怖がる人たちがいます。

これ洗えますか?という質問の裏側には、縮みますか?という意図が隠れている人もいるんですね。


縮むというのは確かに問題の一つなんですけど、服がおかしくなるのは何も縮みだけではないんどすよね。

他にも着れなくなるような事故ってあるわけです。


軽い脅しのつもりの縮むという言葉が消費者の中でひとり歩きをして、むやみやたらに縮むから洗えない、と思うのって良くないと思うんですよね。


さらに言えば、クリーニング屋さんは今きちんと説明をしなければいけません。

これは義務付けられているんです。

なのに、そこを適当にするなんて言語道断。

例えチェーン店のパートさんだとしてもそれはやってはいけない事なんですよ。


説明しても分からないから、というのは別の話。

分からないから適当な話で誤魔化していいというわけではありませんからね。


他のクリーニング屋さんでこんな説明された、と聞く話がおかしいのってこういう事なのかなあって思いましたね。


ね、洗える理由、洗えない理由をきちんと教えてもらえば、自分でどっちを選ぶか?決められるのに。

今、消費者が悩んでいるのってわからないからなんです。

きちんと教えてあげるって大事だと思います。


いい加減な説明をしてると自分達に返ってくるぞ。

何でもかんでも縮むなんて言っちゃダメ。


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着る服がないのはなぜ?

衣替えの時期になると、ふた通りの人が現れるんですよね。



まず、洗ってしまわなきゃ、という人。

この手の人の衣替えって、服を仕舞うためのものなんです。

今まで着てきた服を、きちんと洗ってから仕舞う。

それが衣替えなんですね。



もう一つは、今着る服を出さなきゃ、という人。

この手のタイプの衣替えは、今着る服の準備をしなきゃ、というタイプになります。

仕舞うよりも今着る服の方が大事なので、洗ってしまうのを忘れてしまう傾向が多いんです。



このタイプの人、洗ってくれればまだいいと思うんですよね。

着る服がないわー、と季節の変わり目になると新しい服を買う傾向も強いと思うんですよ。


服には流行もあるのでね、新しい服を買うのは別に悪いことではないと思うんです。

でも、よく考えてみてください。


去年買った服はどうしたんだ?と。


着る服ないわーという事は、去年買った服はもう着れないの?となります。

多分、買う時に適当に買っているわけではないと思うんですよ。

ちゃんと選んで、その時にいいやつを買っていると思うんです。


なのに、着る服がない?



服が一年で着られなくなるほど劣化するなんてほぼありません。

扱いが悪い、洗ってない、そもそも不良品というなら可能性はありますけど、今の日本でそこまで品質の悪いものを買うこともなかなか難しい。



では、なぜ着る物がないと思うのか?



ひとつは流行を追っているからだと思うんですよね。

常に流行を追っていると新しいのが出ると前のが途端に錆び付いて見える。

例えば、iPhoneの新しいのを買ったときは嬉しいですけど、その後に新型が出たら、やはり能力で劣ってるような気がしてしまいます。

普通に使えるのに、です。

これと似たような状況になってるんじゃないのかな?と思うんですね。



もうひとつ、きちんとお手入れしてないからよれよれになってしまっている。

お手入れというと、洗濯やクリーニングを思い浮かべると思うんですけど、例えば自分で洗ってアイロンかけてなかったりすると途端によれよれになってしまう事があります。

アイロンをかければ元に戻りますが、それを知らない人もいるのではないかなって思うんですよね。


アイロンかけたってもう無理だよ、そんな風に思ってませんか?

心当たりある人いると思います。


また、クリーニングに出していると思っていても、そこできちんと洗って仕上げられていなければやはりヨレヨレになっていきます。

クリーニングならどこに出しても同じ、最低限アイロンまでやるでしょ!と思ってるなら大間違いです。

アイロンかけないクリーニングやさんは結構いますよ。


仕上げをどう考えているかの違いなんですけど、シワがなければ仕上がっていると考えるか、アイロンで皺を伸ばしながら整形することを仕上げていると考えているかでは結果もかなり違います。


ここでもよく書いていますけど、クリーニング屋は選ばなきゃダメなんですよ。

次にまた着たいと思えるか?はクリーニング屋さんによって変わりますからね。



きちんと服をお手入れしていると、長く着用できます。

単に長く着れるだけでなく、状態良く長く着れるので、周りから見ても古いとは思われません。

そして、長持ちをするとわかると、服を買う時に思い切っていい服を買う事ができる。

毎年何着も購入していると、1着あたりの予算は限られてきます。

でも、毎年お気に入りの1着を!と考えたら、いいやつを、ハイブランドを、と買うこともできるんです。


着る服がない、と思ってる人は、新しい服を買う前に今持っている服がなんで着れないのか?考えてみてもいいと思います。


買った時は間違いなくいい服を選んでいるんですから。

決して悪い服ではない、と自信持ちましょう。

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匂いがしない!

クリーニングの仕事をしていて、これは大事だな、思うことがいくつもあります。

仕事をするにあたって、とにかく目は大事。


色の違いを見つけてシミを見つけたり、破れやほつれなどを見つけたり。

丁寧に見ればいいというものでもなく、丁寧にみても見逃す人はいるんです。


もう一つ、大事だよなあって思うものがあります。



それは鼻。



臭いを感じ取るのってとても大事なんですよ。

それはなぜか?



一つは、ドライクリーニングの溶剤の残留に気付くため。

ドライクリーニングは石油系で揮発性の液体で洗います。

時間の経過で揮発して服からなくなってしまうんですが、これが残っていると少々厄介なんですよね。


石油製品の独特な匂いがしたり。

化学火傷というものを起こしたり。

とにかく、ドライクリーニングはきちんと乾かす必要がある、ということなんですね。


その乾いたか、乾いてないかの指標となるが臭いなんです。

揮発性ですから乾けば匂いもしなくなる。

逆にいうと、匂いがしているということは、まだ乾かさなきゃいけないサインということにもなります。



今、コロナ禍ですよね。



店の中でもマスクをしています。

で、そのまま仕上げをしているんですけどね。

臭いがわからないんですよね。

マスクしてるから。


アイロンで仕上げをしていると蒸気を使うのでその蒸気と共にドライクリーニングの溶剤が残留していたらフワッと香ってくるんです。

で、まだ乾いてない、とすぐわかる。


でも、今はマスクをしているために匂いがよく分からない。

なんとなくしてるような気もするし、してないのかもしれない。

気になる時は、マスクを一度外し、その上で服から匂いがしないか?確認をするようにしています。



とっても不便です。



気づかないで仕上げたら一大事なので、こまめにチェックをするんですけどね。

乾いてないからと濡れているわけでもないからタチが悪い。

匂いでしか残留の確認が取れないんですよね。



これ、うちだけの問題じゃない気がするなあ。

他でも同じことで困っているんじゃないだろうか。

本当に忌々しいコロナめ。

早く終わって欲しいなあ、と心から思います。

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クリーニング屋さんは顔が見える方がいいですよ。

そろそろ暖かくなってきて、冬物をクリーニングに出そうかな、と思う人も出てきていると思います。


去年からクリーニング屋さんがどんどん辞めていってて、いざクリーニングに出そうと思ったら今まで利用していたクリーニング屋さんがない、困った!という人たちもちらほら出ているようです。



クリーニング屋さん探し、結構難しいんですよね。



仕事の内容もお店によって違うし、一般の人からするとクリーニング屋さんの違いがよくわからない、と言います。

チェーン店なのか、個人店なのか、何が得意なのか、全然わからない、と。


そんな中、ここ数年、第3のクリーニングと呼べるものが出てました。



それは、宅配系のクリーニング。


リアル店舗ではなく、ネットでクリーニングの集配を受け付け、宅配便で服を預かり、仕上がったら宅配便でお届けすると言うもの。


この系統のクリーニングが増えてきました。



テレビでCMをしていたり、番組で取り上げられたり、ホームページでもかなり便利そうなことを書いてあったりして、興味をそそられることと思います。



実はこの宅配系のクリーニングも中は微妙に違うんです。


一つは、大手チェーン店がネットに進出してやっているケース。

これは店舗が実在し、ネットのクリーニング屋さんと実際に仕事をするクリーニング屋さんが同じケースです。


もう一つは、個人のクリーニング屋さん、もしくはもう少し大きな中堅どころのクリーニング屋さんがネットを利用してクリーニングをしているケース。

こちらもリアル店舗があり、品質はかなりいいと思います。



そして、最後。

クリーニング屋さんではない会社が服を集め、他のクリーニング店に洗ってもらっているケース。

このケースは実際に洗っているクリーニング屋さんと受け付けたところは違います。

どこと契約しているか?で品質もかなり変わってしまいますね。

前は完全にクリーニング屋座ではないところがやっていましたが、最近ではクリーニングの届出を出したようで、法的にはクリーニング所となっているみたいです。



どこで洗おうが、誰が洗おうが、きれいになって次にまた着る事ができればいいと思います。

個人店でも、チェーン店でも、宅配でも。

きれいになるなら、便利で楽に頼めるクリーニング店はまさに理想だと思うし。


しかし、残念ながらクリーニングはそう簡単でもないんですよねえ。


これ、製造業や物販ならあまり気にそなくて良かったのかもしれません。

でも、クリーニングはね、物販や製造業とは違うので、クリーニングしているところはどこか?はかなり重要になってきます。


なぜなら、クリーニングは、服に合わせて洗わないときれいにならないから。



流れ作業で機械に放り込んで、ボタンを押したら洗い上がって、アイロンで仕上げしたらOK!と言うわけにはいかない。


機械に入れて洗うにも、選別をしなければいけないし、服によっては洗い方を工夫しなければいけない。

機械化はされていますが、まだまだ人の手を必要とするのがクリーニングなんです。


すると、誰がクリーニングをするのか?がものすごく影響をしてくるんですよ。


僕らは個人店のクリーニング屋さんをお勧めします。


それは、個人店のクリーニング屋さんなら、クリーニング紙を持っている人が洗ってくれるから。

個人でやられているので、たくさん集めて仕事をすることもできません。 

自分のできる範囲でしか洗えない。

でも。それが一番いいんですよ。

自分の目が届く範囲、自分でできる仕事の範囲、それは全ての服に目が行き届くと言うことでもあります。


だから、安心して任せられるんです。



しかし、これが大量に服を扱うチェーン店だと、どうしても荒さが出てくる。

チェーン店でも長くお勤めしてて、プロ並みのパートさんとかを抱えているお店もあります。

うまくそう言うお店、そう言う人に当たればいいんだけど、中身見えないんですよねえ。

だから、どうしてもチェーン店はギャンブルのようなクリーニングになってしまいがちなんですよね。


いつも利用していて、そのチェーン店の品質を理解しているのなら問題ないです。


でも、クリーニング屋さんを探していて、ハズレを引きたくないな、と思うなら、クリーニングをしている人の顔が見える個人店がおすすめになってしまうんですよね。


宅配系のクリーニングも人の顔が見えませんからね。

そして、自社で洗ってない所だと、もしかすると自分の周りのチェーン店が代わりに洗っている、なんて事も起こりかねません。

それなら最初からそこに出せばいいですからね。



なぜクリーニングを利用するのか?


今までは自分で洗えないから、と言う理由が多かったと思いますが、今年は、クリーニングに任せた方がきれいになるから、風合いがいいから、で選びませんか?

そうすると、選び方も変わってきますよ。

顔が見えるクリーニング屋さんの方が安心だな、ときっと思うと思います。

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みんな元気でいてね。

久しぶりに親戚と会いました。

とある用事で青梅の方へ。

そこで親戚と会う事になったんですね。


用事は10分で終了。

でも、それだけで終わるはずもないですよね。

コロナ禍で会えなかったストレスは親戚たちもあるようで、そのまま解散、と言うわけにもいかず立ち話をすること20分。



みんな、会いたかった、話したかったんだろうなあ、と思います。

いわゆる近況報告ですよね。


僕らの親の世代の集まりですから、皆さんいい年なわけです。

ね、自然と病気の話になる。

実は手術していたとか、入院していたとか、そんな話が増えてきます。


皆さん、お年寄りなので帰りも送る事に。



町田で1人おろして、最後は千葉まで。

うちから千葉までは1時間もあれば行けちゃいます。

歩くのがしんどい、と言う親戚をじゃあね、と帰すほど野暮でもない。

千葉までの道すがら話すこともたくさんありましたし。



過去のことは教えてもらうしかありません。

子どもの頃は親戚のおじさんたちの話を聞いても大して面白くないな、と思っていましたけど、今になると大事に話がたくさんあるんですよね。

今のうちにたくさん聞いておかなきゃ、と思います。



みんな、言うことは一緒です。


早くコロナが終わらないかな、と。

終わったら集まろうね、と。



それまで元気にね、と言うのもセットですね。

コロナが明けても頻繁に集まるようなことはなかなかできないと思うけど、いつでも会えると言うのは気持ちの上で違いますね。


次会う時まで、みんな元気でいて欲しいなあと思いました。

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廃業を防ぐには?

クリーニング屋さん、色々と厳しいんです。

コロナ禍に入ってからさらに厳しくなりましたが、実はそれ以前からずっと厳しかったんですよね。


コロナ禍に入ってから、感染者の多い地域、まん防や緊急事態宣言の出た地域などで差が出ています。

東京はかなり酷かったんじゃないかなあ。


友達がTwitterでこんなことを呟いてたんですよ。


廃業で検索したらおそろしい結果が、と。



そう言われたら検索するしかないですよね。

で、検索したんです。


確かにおそろしい結果がそこにはありました。



去年から沢山のクリーニング屋さんの廃業があるんですね。

つぶやきですから、クリーニング屋さんからのものではないんです。

みんなお客さんからのつぶやき。


クリーニングに出しに行こうとしたら廃業してた、とか。

仕方ないから他のクリーニング屋にいったらそこも廃業してた、とか。


何人もが、クリーニングに何が起こっているんだ?とつぶやいてます。

僕らクリーニング屋さんの中でも、廃業が増えていると言う話は出ていますが、実際にお客さんの側からこう言う話が出て来ると言うことは、相当やめているお店があるということですよね。


ただ、一つだけ救いはあります。

やめているクリーニング屋さんがどんなお店かまでは分からないということ。


チェーン店の取次所かもしれないし、個人店かもしれない。

この二つは大きく意味が違いますからね。

取次は比較的簡単にやめられますが、個人店がやめるとなると、それは工場が一つ消えるということ。


これ、相当まずいんです。



なぜなら、取次はまた出店できるんですけど、工場は多分もう作れないから。

クリーニング屋さんの工場は今新規出店が相当厳しいんです。

法律の壁の問題があるんですね。


なので、誰かがクリーニング屋さんを継がないと、クリーニング屋さんは減っていく一方なんですよ。

これから先は、個人店がやめていくと、大手チェーン店の取次しか出せなくなるので、そういうお店ばかりという事になります。



大手チェーン店の中にもしっかりしたお店はありますけどね。

でも、個人店のクリーニング屋さんがなくなったら本当に困ると思いますよ。


今、SDGsとかサスティナブルとかエシカルとか言いますけどね。

上っ面の話ならなんとかなるんです。

でも、本当にこれらをやろうとしたら必ずクリーニング、それも個人店の力が必要になる。

それが無くなるって事は使い捨ての未来になっていくということでもあります。


絶メシリストなるものがありますよね。

そして、そういう貴重なお店を無くさないように後継者を名乗り出たり。

クリーニングもそんな風にならないかなあ。

景気の悪さもあるけど、後継者不足が深刻なんだよなあって思います。

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値上げの先にあるもの。

今日から4月です。

今年の4月はいろいろな変化のある4月。

成人の年齢が引き下げられましたね。

それに伴っていろんなことが変わるようで、子どもたちも高校卒業してから猶予期間なく大人の扱いになるので戸惑う子もいるんじゃないでしょうか。

自分たちのその頃を考えてみたらねえ、本当に大人になるってまだまだ先だと思ってましたしね。



また、クリーニング業界もここニュースによく出てきています。



クリーニングも値上げをするんです。

クリーニング業界のリーディングカンパニーである白洋舎が値上げをする、と。

過去にもクリーニング業界では値上げが行われてきました。

と言っても、過去の値上げって微々たるもので。

10円から大きくても50円くらいの値上げをしてきたかと思います。

また、値上げをしないで企業努力で現状維持をしてきたクリーニング屋さんもいたと思います。


今回、白洋舎は10%から20%で値上げをするようです。

2000円のものが2400円くらいに。


かなりの値上げですよね。



値上げすると消費者の皆さんには痛手だと思うのですが、少し違う観点から話をさせてください。



コロナ以前からクリーニング業界って年々売り上げが下がってきてたんです。

僕がこの業界に入った時の業界全体の総売り上げが約一兆円。

あれから約30年近く経ちましたが、今の業界の総売り上げは2700億くらいかな。

コロナ禍でリモートが増え、スーツやワイシャツなどのクリーニングが激減したというのもありますが。


年々減り続けながら、企業努力をしながらなんとかしのいできたんです。


で、ここに来て資材の値上げもあり、値上げをしなければならなくなった、と。


もしかすると、また企業努力で何とかなるかもしれません。

でも、その企業努力、本当にいいのかな?と思うんですよ。


なぜなら、誰かが辛い思いをするからです。


従業員がいれば、コストカットのためにシビアに働くようになるし、材料もシビアにコストカットしていく必要が出てきます。

ね、現状維持するために従業員が過酷な労働をしていかなきゃならなくなるわけです。


さらに、クリーニング屋さんが企業努力をする、という事は、僕らの後ろにいる問屋さんだったりメーカーにも影響が出る、ということ。


僕らがコストカットして、可能な限り無駄を省くとどうなるか?



メーカーや問屋さんへの注文が減るんです。



30年かけて減らしてきて、彼らもやっとの思いで営業しているのに、さらに注文が減る。

もうね、次は、問屋さんの廃業やメーカーさんの廃業になりかねないんですね。


値上げは確かに嫌ですけど、ここを無理しちゃうと、今後先になって問屋がなくなって材料が買えないとか、メーカーがなくなって洗剤がないとか、出てきてしまう可能性がある。


今、そんな所まで来ていると思います。



みなさんもコロナで生活が大変な方もいらっしゃるとは思うんですが。

協力できる人は協力してあげてほしいなあ、と思います。


去年から今年にかけて、クリーニング屋は相当数減ってきました。

これから先、残ったクリーニング屋さんも資材が入らなくて続けられない、と言うことが起きるかもしれない。


だから、値上げはしなくちゃいけないんです。

企業努力でなんとかしちゃダメ。

クリーニング屋さんの背後には沢山の人たちがいますから。

彼らも守らないとね。


という事で、クリーニング屋さんが値上げをしているところもあると思います。

その時は、クリーニング屋さんの先にいる人たちのこともちょっと想像してくれると嬉しいかな、と思います。

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