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仕分けをしていて見えたもの。

日曜日に洗濯の教科書に載せる写真の撮影で、伊那にあるセンタクアトリエに行ってきました。


主な撮影は服の仕分けについて。



洗濯王子にひと家族分の洗濯物を借りてきてもらい、それをクリーニング屋さんみんなで仕分けをします。



これは家庭で洗える、これはクリーニングが必要、となぜその洗い方をする必要があるのか?をみんなで話し合いながら仕分けていきます。


クリーニング屋さんが仕分けの時に主に考えているのは、服に変化が起きるかどうか。



洗った後に、著しい変化が起きるものは洗濯は難しいと判断します。

縮むとか色が出る、とかですね。

あと、風合いが変化するものも洗濯はできないと判断するんです。


おおよそ分けると、3つに分かれることがわかります。



一つは洗濯で洗えるもの。


もう一つはクリーニングの必要があるもの。



そしてもう一つ。

洗濯でもクリーニングでもどちらでもいいもの。



この3つに分かれたんですね。

洗濯でもクリーニングでもどちらでもいい物、この部分の服は正直迷いました。

クリーニングの方がいいんだけど、着用の仕方や着用のシーンを考えるとクリーニングに出すほどでもない、と思う人もいるかもしれない、でも、風合いを考えるとクリーニングした方が圧倒的にいい状態で着ることが出来る。


なので、最後の判断はユーザーに委ねることにしたんですね。



全部仕分け終わった後に、僕ともう一人の友達のクリーニング屋さんがあることに気付いたんですよ。



クリーニングするものと、どちらでもいいもの、両方を足すと昔クリーニングに出てきた服の量なんですね。

昔はひと家族分というと、こんな感じでクリーニングに出ていたなあ、と。

そして、どちらでもいいものを引くと、今のクリーニング屋さんに出る量にぴたりと当てはまるんです。


この30年でこの部分がなくなったんだなあ、としみじみ話していました。


でも、その場にいた他のクリーニング屋さんはあまりピンときていません。


なぜかというと、これだけ出ていた時期を知らないから。

その後にクリーニング屋さんになっているので既に減り始めた時代しか知らないんですよね。


みんなで色々と話しましたけど、やはり思うのは服が安くなったことは関係しているだろうな、という事。

どちらでもいい服って、みんな安い服なんですよね。

だから、大事にしないんですよ。

でも、安いからと言って雑に洗えるわけではない。

風合いを維持じしようとしたらクリーニングが必要なんです。


でも、安いというだけで、雑に洗ってもいいと思ってしまう、さらに洗剤や洗濯機が進化してる、と思っているのが拍車をかけているんだろうなあ、と思うんですよね。



昔なら当たり前のようにクリーニングをしていたんです。

そして、長く着用していました。

今は、環境の配慮したり、サスティナブルな生活を、と言いながら実際はどうなっているんでしょう?


ちゃんとお手入れしていればまだまだ使えるものを雑に扱ってダメにしているんじゃないでしょうか?

そんな事が見えてくるような仕分けになりました。



カメラマンと帰りに話をしていて。



お話はいつも聞いていたけど、こうして実際にクリーニング屋さんから説明を受けて仕分けをみると、知らないことが多いことに気づく、と。

今日は来てよかった、と言ってくれまして。


こりゃ、仕分けの仕方の講座とかしないといけないかなあ、と今考えています。

仕分けの仕方、知りたい人いますかね?

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