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値上げの先にあるもの。

今日から4月です。

今年の4月はいろいろな変化のある4月。

成人の年齢が引き下げられましたね。

それに伴っていろんなことが変わるようで、子どもたちも高校卒業してから猶予期間なく大人の扱いになるので戸惑う子もいるんじゃないでしょうか。

自分たちのその頃を考えてみたらねえ、本当に大人になるってまだまだ先だと思ってましたしね。



また、クリーニング業界もここニュースによく出てきています。



クリーニングも値上げをするんです。

クリーニング業界のリーディングカンパニーである白洋舎が値上げをする、と。

過去にもクリーニング業界では値上げが行われてきました。

と言っても、過去の値上げって微々たるもので。

10円から大きくても50円くらいの値上げをしてきたかと思います。

また、値上げをしないで企業努力で現状維持をしてきたクリーニング屋さんもいたと思います。


今回、白洋舎は10%から20%で値上げをするようです。

2000円のものが2400円くらいに。


かなりの値上げですよね。



値上げすると消費者の皆さんには痛手だと思うのですが、少し違う観点から話をさせてください。



コロナ以前からクリーニング業界って年々売り上げが下がってきてたんです。

僕がこの業界に入った時の業界全体の総売り上げが約一兆円。

あれから約30年近く経ちましたが、今の業界の総売り上げは2700億くらいかな。

コロナ禍でリモートが増え、スーツやワイシャツなどのクリーニングが激減したというのもありますが。


年々減り続けながら、企業努力をしながらなんとかしのいできたんです。


で、ここに来て資材の値上げもあり、値上げをしなければならなくなった、と。


もしかすると、また企業努力で何とかなるかもしれません。

でも、その企業努力、本当にいいのかな?と思うんですよ。


なぜなら、誰かが辛い思いをするからです。


従業員がいれば、コストカットのためにシビアに働くようになるし、材料もシビアにコストカットしていく必要が出てきます。

ね、現状維持するために従業員が過酷な労働をしていかなきゃならなくなるわけです。


さらに、クリーニング屋さんが企業努力をする、という事は、僕らの後ろにいる問屋さんだったりメーカーにも影響が出る、ということ。


僕らがコストカットして、可能な限り無駄を省くとどうなるか?



メーカーや問屋さんへの注文が減るんです。



30年かけて減らしてきて、彼らもやっとの思いで営業しているのに、さらに注文が減る。

もうね、次は、問屋さんの廃業やメーカーさんの廃業になりかねないんですね。


値上げは確かに嫌ですけど、ここを無理しちゃうと、今後先になって問屋がなくなって材料が買えないとか、メーカーがなくなって洗剤がないとか、出てきてしまう可能性がある。


今、そんな所まで来ていると思います。



みなさんもコロナで生活が大変な方もいらっしゃるとは思うんですが。

協力できる人は協力してあげてほしいなあ、と思います。


去年から今年にかけて、クリーニング屋は相当数減ってきました。

これから先、残ったクリーニング屋さんも資材が入らなくて続けられない、と言うことが起きるかもしれない。


だから、値上げはしなくちゃいけないんです。

企業努力でなんとかしちゃダメ。

クリーニング屋さんの背後には沢山の人たちがいますから。

彼らも守らないとね。


という事で、クリーニング屋さんが値上げをしているところもあると思います。

その時は、クリーニング屋さんの先にいる人たちのこともちょっと想像してくれると嬉しいかな、と思います。

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