会社関係のクリーニングが断られる理由は?
冬物がクリーニングに出始めたよ!という明るい話題が入ってきます。
去年がかなり酷かったので、今年はどうだ?とクリーニング屋さんはみんなドキドキしていたと思うんですね。
寒暖の差があって地域差が出てしまいますが、クリーニングに品物が集まり出したのはいい事だと思います。
しかし、いいニュースばかりではなくて。
クリーニング屋さんの一番忙しい繁忙期を前に、廃業をされるクリーニング屋さんが後を立ちません。
クリーニング屋さんに辞められると困る人たちがいるんですよ。
例えば、会社とか。
制服や白衣、作業着など、社員の服をクリーニング屋さんに定期的に集荷してもらっている会社はたくさんあります。
うちでも会社関係はいくつか回っています。
当然会社なので、規模の大小はあれどそれ相応の品物の量になるわけです。
例えば、今まで来ていたクリーニング屋さんが辞めてしまったから、これからは自分たちでクリーニング屋さんに持って行こう!とはなかなかならない、いや出来ないんですよ。
なぜなら、すごい量だから。
僕らでさえ回収に行くときには、結構大きなバッグを持っていきます。
目の前にクリーニング屋さんがあればいいですけど、そんな都合よくないですからね。
それに、出しに行ってまた取りに行く。
これを仕事の合間にするのって地味だけど時間の取られる嫌な作業です。
こう言うところはクリーニング屋さんに任せたほうが効率がいいんですよね。
じゃあ、他のクリーニング屋さんに来てもらおう!と思うでしょ?
でも、今度はやってくれるクリーニング屋さんが見つからないんですよ。
白衣や作業着、制服って手間がかかるんです。
ほとんどが手仕上げになってしまうので。
しかもそこそこの量から大量になってくると、処理能力を超えてしまうことがあるんです。
納期だってそんなに長くもらえるわけではない。
そうなると、たくさん出してもらえるからと言っても安易に受けられなくなってしまうんですよね。
でも、今までのクリーニング屋さんはやってくれてたよ?
それはですねえ、その品物を受けれるように、仕事をカスタマイズしてるからなんですよね。
段取りを変えてるんですよ。
だから、対応できてたってことなんですよね。
どこのクリーニング屋さんも、今来ている仕事に合わせて段取りをしています。
そこに新たにたくさんの品物が入ってくるとなると、段取りを変えなくてはならない。
ともすれば休みもなくやらなきゃいけなくなったり、配達の順番を変えたりと、他のお客さんにも影響が出てしまう。
受けたくてもうちでは受けられない、と言うことが起きてしまうんですよね。
小さいクリーニング屋さんがその会社の専用のように仕事を受けていることもありますからね。
これから、会社関係でクリーニング屋さんを探すことが増えてくるかもしれません。
ここでもクリーニング難民が出そうだなあ。
クリーニング屋さんもね、家族経営だったり1人で切り盛りしていたりするので段々とたくさんの品物があずかれなくなると思うんですよね。
かと言ってチェーン店の仕事では納得いかなかったり、と。
難しい時代に入りますよ、これから。
今のうちに自分のうちのクリーニング屋さんを押さえておいたほうがいいと思います。
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コメント
お久しぶりです。少し忙しくなってきましたね。
このブログ記事たいへん共感しています。
以前、別の記事にコメントしましたが、うちがクリーニング(主にランドリー)を依頼してたクリーニング屋さんが昨年で廃業しました。
その際、別の白衣等業務用の依頼先の工場を探すとき苦労しました。
提携しているドライ工場でもランドリーもできるのですが、やはり納期が不確実とのこと。
新たに探しましたが、リネンのようなところはうちの依頼する量では少なすぎる、仕上げがこちらの求めるレベルはコスト的に難しいと断られ、個人店は逆にこんな量は請けられない(納期が間に合わない、金額が合わない)、自分のところの仕事しかやらないと断られ、下請け的な大型工場も毎日は巡回できないとのことでした。
廃業した今までの依頼先は記事にあるようにうちのためにカスタマイズしてくれてたので対応してもらえたのですがね。
もう仕方ないのでお客さんの納期や料金を変えるしかないと思っていましたが、偶然に対応してもらえる先が見つかったで事なきを得たので良かったのですが。
白衣や作業着などは受けるわたしたちには数量もまとまり単価も悪くないし検品も楽でトラブルもまずないのでいいアイテムなのですが、現場はたいへんですよね。この記事読んでつくづく思いました。
投稿: SAM | 2022年4月22日 (金) 16時45分
SAMさん、まいどです。
SAMさんは一番感じ取るかもしれませんね。
まさに今現場で起きている事です。
でも、根気良く探せばやってくれるところは必ず見つかるんですけどね。
でも、これからはそういうお店は希少なお店なので、大事にしてあげてほしいなあと思います。
本当に受けてくれるクリーニング屋さん、いなくなる可能性もありますからね。
>SAMさん
>
>お久しぶりです。少し忙しくなってきましたね。
>
>このブログ記事たいへん共感しています。
>以前、別の記事にコメントしましたが、うちがクリーニング(主にランドリー)を依頼してたクリーニング屋さんが昨年で廃業しました。
>その際、別の白衣等業務用の依頼先の工場を探すとき苦労しました。
>提携しているドライ工場でもランドリーもできるのですが、やはり納期が不確実とのこと。
>
>新たに探しましたが、リネンのようなところはうちの依頼する量では少なすぎる、仕上げがこちらの求めるレベルはコスト的に難しいと断られ、個人店は逆にこんな量は請けられない(納期が間に合わない、金額が合わない)、自分のところの仕事しかやらないと断られ、下請け的な大型工場も毎日は巡回できないとのことでした。
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>廃業した今までの依頼先は記事にあるようにうちのためにカスタマイズしてくれてたので対応してもらえたのですがね。
>もう仕方ないのでお客さんの納期や料金を変えるしかないと思っていましたが、偶然に対応してもらえる先が見つかったで事なきを得たので良かったのですが。
>
>白衣や作業着などは受けるわたしたちには数量もまとまり単価も悪くないし検品も楽でトラブルもまずないのでいいアイテムなのですが、現場はたいへんですよね。この記事読んでつくづく思いました。
投稿: boribori | 2022年4月23日 (土) 18時39分