また一軒、やめてる。
閉店が止まりませんねえ。
本当に心配だ。
今日も配達に出ていたんですよね。
で、今、クリーニング屋さんの繁忙期なのでいつもと違うルートを走ったりするんですよ。
いつもはルートが決まった集配をしているので、毎回同じルートを同じような時間に走っているんです。
今は、衣替えのクリーニングのご依頼が入るとそれに合わせてルートを変えるので、違う道を走る、というわけ。
東府中の辺りを走っていた時、いつも気になるクリーニング屋さんがあるんですね。
そのクリーニング屋さんのことがなぜ気になるのか?というと、子どもの頃に両親がよく話題にしてたから。
確か僕が小学生の頃だったと思うんです、当時クリーニング屋さんは景気の良い時代で、個人のクリーニング屋さんが機械化してチェーン化していったりするところがちらほら出ていた時期でした。
あそこのクリーニング屋さんが、府中市内で一番初めに売上が一億超えたしいぞ?
と、そんな話をしてたのを聞いてたんですよね。
まだプロ野球の契約金ですら億のお金は聞いたことがない時代だったと思います。
年俸も億にはいってなかったんじゃないかなあ。
宝くじもやっと億に乗っかった辺りだったかな?
だから、一億という数字が華やかに聞こえたのかもしれません。
その後、中学の部活とかでそのクリーニング屋さんの前を通ることがあり、この店はそんなに繁盛しているんだ、とすごいクリーニング屋さんなんだな、と思っていたんですよね。
今日、久しぶりにそのクリーニング屋さんのお店の前を通ったら張り紙が一枚。
ん?おかしいぞ?とさっと見ると、工場に機械がない。
あ、やめたんだ、とすぐさま分かりました。
念のため、車を止めて、スマホで検索。
やはり、2月末にやめたらしい。
機械と建物の老朽化、という理由らしいです。
今、クリーニング屋さんが辞める理由の一つはこれなんですよね。
機械の老朽化、建物の老朽化なんですよ。
要は、機械が壊れたら入れ替えられないからやめます、という事。
みんな古い機械を修理しながら使っています。
新しい機械を買うのが難しいんですよね、今。
ここもまた理由があって、一つは売上がそんなにない事、もう一つは後継者がいない事。
つまり、借金をすれば買い換えられるが、後継者がいないと買い替えたところで返す当てもないからやめる、ということなんですよね。
本当にどうなっていくのかなあ。
機械が壊れたら辞める、これ以上そういうクリーニング屋さんが増えたら本当に困ることになるのに。
クリーニング屋がなくなれば、メーカーもそもそも作らなくなりますからね。
そうしたらもう洗濯機を買うことすら出来なくなるかもしれない。
今年の春は去年よりも品物は出てますけどね。
なんとかならんのかなあ。
機械購入の補助とか、国はできないのかなあ。
日本の衛生環境を守ってる大事に仕事なんだけどな、クリーニングって。
クリーニング屋がなくなったら、廃棄される服がどんどん増えていくんだけど。
なんとかならんかなあ。
| 固定リンク | 1
コメント