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虫食いやカビの被害を出さないためには?

今年の服はカビと虫食いの被害が多いんですよね。


多分、両方ともコロナ禍で寝かしてたからだと思うんですよ。

この2年、外出もそんなに多くなかったじゃないですか?

すると、着ないからと服を洗わなかった人もいたと思うんですよね。

さらに、次来たら洗おうと思ってた人たちが洗い忘れてたり。


その状況、カビや虫には好都合なわけですよね。


僕らは洗う前に検品をするので、虫やカビの被害をよく見つけます。

虫食いは修理して着られるものが多いのですが、修理代が高くて諦める人もちらほら。


その気持ちわからなくもないんですけど、修理屋さんがやっている技術って凄くて。

それを知っているだけに、この穴を塞ぐ技術はこのくらいかかるよなあ、と僕は思います。



虫食いの被害に遭ってしまったら仕方ないですが。

でも、その前にやれる事はあるわけですよ。

衣替えの今の時期にやれることをやって虫の被害を防ごう!と思うわけですね。



まず、虫食いはどんな服にも起きるものではありません。

ここ、大事。

虫もグルメですから、好んで食べるものと食べないものがあるわけです。


ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は余程のことがない限り食べません。

凄く汚れていて、化学繊維も食べられたことがある、という事例はありますが、本当にレアな事例なのでほぼ無視していいと思います。


問題は植物系の繊維と動物系の繊維。

これがやられるわけですよ。

綿や麻、ウールやカシミヤ、アンゴラ、アルパカ、シルク 、この辺がとても危ないわけです。 

そこに加えて、汚れていると、いわゆる味がついた状態。

味のないものよりも味のある方が美味しく食べるのは人間でも同じですよね。


ここの一度整理しましょう。


虫に食われやすい服がある。

植物系の繊維と動物系の繊維が食べられやすく、汚れているとさらに食われやすくなる。


という事ですね。


さて、ここでもう一つ、情報を足したいと思います。



どの繊維も同じような確率で食べられるのか?という問題。

実はここも違うんですよね。

虫に食われやすい繊維って細いんですよね。

すると、同じ繊維でもより細い方が食べられるということになります。


ウールよりもカシミヤ、アンゴラの方が食べられやすいということですね。


綿も、高い綿製品になると糸が細くなって食べられる確率が上がります。


シルクは元々がものすごく細い繊維なので食べられやすい繊維です。


では、具体的にどんな衣類が虫にやられやすいのか?

僕らクリーニング屋しか知らない、リアルに虫食いの被害の多い衣類と言うのがあるんですね。


その一つが、礼服。



礼服はトラブルの多い服なんですよね。



まず、着用する機会がいつか?わからない。

そして、着るまで相当の期間が空くことがある。

また、着用するシーンでは飲食をする場面がとても多い。


つまり、汚れがつく可能性が高く、あまり着用しないのでクリーニングをしてしまうことを忘れがちになり、ある日突然着用することになるので被害に気づけないことが多い。

素材もウールが多いし、中にはシルクを使ったものもあります。

ポリエステル素材も多くありますが、そちらは虫食いの被害よりもカビの被害が多いですね。



礼服のトラブルは毎年必ずありますからね。

慌ててお持ちになるお客さん、ほぼほぼ何かトラブルがあるケースが本当に多い。



みなさん、礼服、この機会にチェックしてみてください。



では、虫の被害からどうやって守るか?です。



防虫剤を入れればいい、と思ってる人たちがいますが、それだけでは無理なんですよね。

しまい方というのがある。

そして、しまう前に必ずクリーニングをすることが大事なんですよ。


虫が食べやすくなるような汚れを付けたままにしておかない、という事。



ここを基本にしておくと虫だけでなくカビの被害も減っていきます。



クリーニング代がもったいないとよく言われますけど、いざ使おうとしてカビていたり虫食いの被害に遭っていたりして、買う方が余程勿体無い。

カビだって洗えば落ちるものでもないですからね。


カビ臭い匂いをさせて礼服を着ていきたくないでしょう?



礼服のトラブルは多いので、洗ってからしまう習慣をつけましょう。

それだけで虫やカビの被害が激減しますから。

まずはそこから、です。

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