服の扱いも似るんですよねえ。
急ぎのクリーニングが入っていました。
新幹線に乗ってたら、隣の乗客にお弁当をぶちまけられた、と。
大急ぎで洗って欲しい、というご依頼です。
無事に仕上がって本日お渡ししたんですけどね。
お客さんは昔からのお客さんのところの娘さんだったんですね。
学生の頃から知ってて、就職して結婚して、というとお話を聞きました。
子どもの頃からここしかクリーニング出してないから、と。
お母さんがバリバリに働く方で、初めてお目にかかった時はすごい人がいるなあって思ってました。
娘さんとその話でも盛り上がりまして。
服の汚れが落ちた話よりもうちとの関わりの話で盛り上がってしまいましたねえ。(笑)
長く商売を続けているといろんなお客さんと出会います。
長いお付き合いから3世代ご贔屓にしてくれるお客さんもいらっしゃいます。
お母さんから娘さん、息子さんに、と。
皆んな小さいころから見てますからなんか不思議な感じを受けます。
でもね、一つだけ感じることがあるんですよ。
それは服に対する考え方が似てる、という事。
服の選び方や、服の着方、そして、お手入れの仕方。
服のお手入れって生活なんですよね。
だから親御さんの生活が子どもに反映するんだと思うんですよ。
子どもの頃から服を洗うとどんな風になるのか?クリーニングをするとどれだけ持つのか、知ってるんです。
だから、大人になって自分でお手入れをするようになっても迷わずクリーニングをするんですよね。
服が長く持つと知っていれば、買うときもそれを念頭に入れで購入をします。
2年で買い替える服と10年着る服、選び方は違いますよね?
いま、いい服がないんですよ、と言う人もいます。
安い服を買うからいい服がどんどんなくなるんです。
作ってる人たちも、売ってる人たちも、いい服を売りたいんです。
でも、いい服はどうしても高くなります。
安い服が売れるようになると、必然的に売れるものを作るようになってしまうんですよね。
それもこれも、服はちゃんとお手入れすれば長く着られる、と言うことが浸透すると変わるのかなあって思います。
この話をもっと多くの人が知ってくれたらいいんだろうな。
うん、もっともっと広めましょう。
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