« 朝一で修理に。 | トップページ | 虫食いやカビの被害を出さないためには? »

ハンカチが立つ。

僕がクリーニング学校に通っていた時のこと。



仕上げの先生がいたんですよね。

僕が学校に行く前の年に、テレビに出てて。

アイロンの達人で出ていたような気がします。


その番組の中では、ハンカチで鶴を折ったり。

もちろんアイロンでですよ。(笑)

これね、結構難しいんです。

まず、ハンカチを正方形にしなければいけなくて。

ハンカチって正方形じゃないんですよね。

よく見るとほんのちょっと長方形。

これを正方形にするところから始まるんですね。

で、どんどん折っていくんですが、これも案外難しい。

アイロンかけていて伸びてしまうところもあるので、伸びないように押さえつけたり形を整えて鶴を折るのはかなり難しいんですよ。


さらに番組内で、シーツで船を折ってプールに浮かべる、なんて事もしていました。

鶴より簡単そうに思えるんですけどね、いやいや難しいんですよ。


なぜなら、折り紙の船をシーツで折るわけです。


帆が立たないんですよね、シーツの重みで。

でも、それを立たせちゃうんです。

これね、すごい技術。

クリーニング学校に通っているときに、その時の裏話も聞いていますが、それを聞いたとて、出来るか?と言われたらはいとは素直に言えないかなあ。


その先生が、よく仕上げの授業の時に話してたんですよね。



きちんと仕上げるとYシャツは立つんだよ、と。



Yシャツを仕上げて畳んだやつの襟を下に持つと、ワイシャツが立つんですね。

で、当時、アイロンなんか握ったことのない僕らが仕上げるんですよ。

先生はビシッと立つんですけど、僕らはなんとなく立つ。(笑)

その当時はワイシャツが立つ意味をあまり深く考えなかったんですよねえ。



先日、 clubhouseで話をしてて、アイロンの講座を聞きたい、と言われまして。

その中で、他でアイロンの講座をしているという方のお話を聞いてたんですね。

お話を聞いてて、僕らが大事だと思うポイントと少し違うふうに聞こえてきて、この違いをわかりやすく出来ないかなあ?と考えてたんですよね。


悶々としてる中、仕上げをしている時にふと、ハンカチを仕上げてみるか、と思い立って。

2枚、洗ったままのしわくちゃのハンカチを仕上げたんですね。


一枚は普通に、一枚は少し手を加えて。

ノリはつけず、霧吹きだけでアイロンで仕上げていきます。



仕上げ終わって、なんの気なしにハンカチ立つかなあ?とやってみたんですよ。

普通に仕上げた方は、しなっとすぐ倒れてくるんです。

手を加えた方は、立つんですよ、ハンカチが。


もちろん触り心地も少し違う。

のりをつけてないのに腰がある。


その時にね、あ、先生が言ってたのはこれのことか、と気付いたんですよね。


あの時は気付けなかったなあ。

薄いハンカチですら、きちんと仕上げるとちゃんと立つんですね。

これ、クリーニング屋さんなら誰でも原理は知ってるんだけど、出来ると思ってない人がいるんじゃないかな?と思って。

何人かに写真付きでメッセージ出したんですね。


すると、写真見て、すげえ!と返ってくるわけです。(笑)

この時点では出来ないと思ってる。(笑)

でも、挑戦してみたくなる。(笑)


5分後、メッセージが来るんですよ、写真付きで。



立った!と。(笑)



クララか。(笑)

アイロンの大事な原理はここなんだよなあ、と改めて思いましたねえ。


一般の方が、アイロンが上手にかけられない、というのは、実はこの部分なんですよね。

手順を知らないから、どこをかけて良いか?わからないから掛けられないと思っている、それは大きな間違い。

その手前の、アイロンの使い方そのものを知らないのが原因なんですよ。


ハンカチを立てながら、先生の言葉を思い出し、これは伝えていかないといけないよねえ、と思いましたね。

アイロン講座、どこかでやりましょう。

講座の後、あちこちの家でハンカチが立ってたら面白いだろうなあ。(笑)


| |

« 朝一で修理に。 | トップページ | 虫食いやカビの被害を出さないためには? »

クリーニング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 朝一で修理に。 | トップページ | 虫食いやカビの被害を出さないためには? »