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僕ならドライクリーニングをします。

この時期、衣替えで自分でホームクリーニングをして服をしまおうとする人たちはたくさんいると思います。


おしゃれ着用の洗剤もたくさん出てるし、洗濯機もドライコースに対応してるし、なによりも服の洗濯絵表示に水洗いできると書いてある。

だから、自分で洗ってしまおう、と考えるのはごく自然だと思うんですね。



ウールのニット製品、僕なら水洗いはしないんです。

あまりにも汚れていたらそりゃしますが、そもそも水洗いをしなきゃいけなくなるまで着ないようにします。


ウールのニット製品はドライクリーニングで洗いたいなあと思うんですよね。


その理由は、水で洗うと色々と変化するから。


出来るだけ製造時の状態を維持したいので、ドライクリーニングをすると思うんです。


ウールを水洗いすると縮む、と言う人がいます。

厳密に言うと、ウールを水洗いしても縮みません。

ウールが水洗いをして縮むのは、洗い方が悪いから。

その証拠にウールを水につけただけでは縮みませんからね。

もし、水に濡れて縮むなら汗かいても縮みますよ。


ウールは水に濡れて温度が掛かると、繊維の表面のキューティクルが立ち上がります。

魚の鱗が逆立つ感じ。

これ、生きてる時に汗をかいたら発散しようとしたんでしょうね。

キューティクルを逆立たせる事で汗を空気中に発散させて体温を下げてたんだと思うんです。

それが繊維として取り出しても機能として残っているんです。


で、この状態で揉んでしまうと繊維同士が絡み合ってこんがらがるんです。

そして、縮む。


これがウールが縮むメカニズムです。


なので、水につけてキューティクルが逆立っているだけでは縮まないんですよ。

揉んで初めて縮みます。


ここをよく理解していると、水で上手に洗うことも可能なわけですね。



じゃあ、水でも洗えるじゃない?と思うんですが、それでも僕ならドライクリーニングをしてもらいます。


なぜか?


仮に上手に水洗いが出来たとしても、生地の腰が抜けるから。

新品なら最初の水洗いではそんなに変化は見えないと思うんです。

でも、確実に腰が抜けてて、数回洗うとへなへなになります。

これね、元に戻らないんですよね。

で、この腰が抜けた状態が型崩れの原因になるので、僕なら水洗いをしなきゃいけないような状況はまず避けるだろうな、と思うんです。


で、ドライクリーニングで洗って貰えば腰も抜けないし、縮まないし、なるべくいい状態を維持できる、と。


僕ならそんな風に着て、衣替えの時もドライクリーニングをしてもらうと思います。


まあ僕はクリーニング屋なので自分で洗うんですけどね。(笑)



服を洗うって、実は買った時から始まっています。

その服の特徴を把握して、どんな着方をしたら傷んでいくか?理解するところから始まります。

そして、着ている時もどんな風に洗えるか?から、どこまで汚せるか?を考えて、適切なタイミングで洗うようにします。


これ、少し難しく書いてますけど、シンプルに考えるとこうなるんです。



この服はデリケートだな、なら少し早めにクリーニングしよう!


この服は割と強いな!なら、汚れが目立っても洗って落とせるな!



こんな感じ。


服のお手入れってそんな難しくないんですよ。

服のことがよく分からない、と思ったら是非クリーニング屋さんに相談してみてください。

個人店のクリーニング屋さんならきちんと説明してくれると思います。

衣替えの時期です、クリーニングに持って行くついでに質問してもいいと思います。

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