それはクリーニングの技術が上がったからです!
とある記事を見ました。
その記事の内容は、洗濯絵表の話。
洗濯絵表示を付けるために、いろんな検査をしてつけている、と。
よほど酷いところでもなければちゃんと検査してつけているので、アパレルの販売員さんは自信を持って絵表示通りに洗ってください、といいましょう、というお話。
実はこの記事を書いた人を知っています。
以前、少し話したことがあって、その時に洗濯絵表示の問題点をお互い認識したはずなんですけどね。
なんか今回の記事はおかしい。
実はその記事の中で1番引っかかっているのはこの話なんです。
ここ最近、色なきや縮みなどのクレームが減っている、と。
それはきちんと検査して正しい洗濯絵表示をつけているからだ、というくだりがあるんですね。
はっきりと言いますね。
色なきや縮みのクレームが減っているのは検査してることや洗濯絵表示のおかげではありません。
この減っているというのかクリーニングにおける話なら、間違いなくクリーニングの技術が上がっているからです。
これ、断言出来ます。
具体的にどんな技術が上がったのか?というと、まさに色止めの技術が上がったんです。
今までも洗ったら生地の色が流れ出てきて洗えない商品はたくさんありました。
他の衣類に移ったり、元の色が褪せてきたり。
それでものすごく苦労してたんですよね。
時には商品が悪いのにクリーニング屋さんが弁償してたり。
数年前に、色を止める薬品が開発されたんですね。
その薬品がとても優秀で、色をほとんどでなくして洗えるようになったんですよ。
さらに、防縮成分も開発されたので、縮みの事故も圧倒的に減りました。
僕らの感覚だと、服が良くなった印象は全くないんですよね。
相変わらず、洗ったらおかしくなるんじゃね?といった衣類がたくさんある。
で、その中で進化したのは服でもなく絵表示でもなく、クリーニングの技術なんです。
クリーニングの中のことは知らないから仕方ないのかな、とは思いますが、絵表示だけでクレームが減るわけない。
こんな簡単にいっちゃうところが、アパレルがメンテナンスを軽く考えている証拠です。
自分たちで作って売っている商品の事をちゃんと考えていたら、クリーニングの事も勉強するし自分たちもクリーニング屋を選んでいるはずです。
でも、現実はクリーニングの勉強もしてないし、選んでもいない。
だからこんなトンチンカンな話をしてしまうんだろうなあと思います。
まあね、本当にきちんと検査して、正しい洗濯絵表示をつけてくれたらそれが1番なんですけどね。
する気ないでしょ?
コスト掛かるから。
その意識が1番問題なんだよなあ。
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