漂白剤は白くするものじゃない。
洗濯に関する言葉は意外と勘違いされていることが多いんですね。
そもそも洗濯を正しく理解している人はほとんどいません。
洗濯に自信のある人でさえ、おかしな事を正しいと思い込んでいたりします。
結果的に汚れが落ちているので、この方法が正しい、になってしまっているんでしょうが、たまたまだったり別の理由で汚れが落ちているだけだったり、と言うのがほとんどの真相です。
もし、正しく認識をしていたら、普通に洗えるものと洗えないものと差が出るのがおかしいんですよ。
洗濯はギャンブルではないですから、再現できるものなので、同じように洗うことができるはず、なんです。
先日、ひょんなことから漂白剤の話になりました。
洗濯とは違うものの話だったんですが、汚れがみるみるうちに消えて行く、と。
これはなんなんだろう?と話してたんですね。
洗濯で使われるものは他でも使われます。
原理が同じだから使えるんですね。
て、これは漂白の効果だな、と思って話してたら、不意にこんなこと言われたんですよね。
わたし別に白くしたいわけじゃないし。
ん?白くしたくない?
漂白剤は別に白くするものではないんだけど???
色々と話をしていたら、どうやら誤解されているようだったんですよね。
漂白とは白くするためのものだと思ってたらしい。
確かに、白と言う字が入ってますしね。
文字から勘違いする人もいるのか、と思った次第。
そこで、漂白剤とは何をするものなのか?どんな効果があるのか説明したんです。
まあ、簡単に言うと、色を壊すのが漂白剤。
だから、洗っても落ちなかったシミで色素のものに有効に効くんです。
で、色素に効くと言うことは、生地そのものの色にも効いちゃう。
漂白剤を使いすぎて色が褪せた経験のある人、いますよね?
それも漂白剤の効果です。
話したらビックリして。
色が壊れるんですね?知らなかった、と。
洗濯に関するものはみんな安全と思っちゃいますしねえ。
洗剤、強い洗剤、そのくらいの区別しかついてない人も多いんではないかと思います。
冒頭に洗濯を理解している人はほとんどいない、と書きましたが、こんな感じで言葉に振り回されてしまっている人もかなりいると思うんです。
さらに、自然派とかナチュラルとか、環境に良さそう、悪そう、と言うイメージで見てしまう人もかなりいて、正しく認識できない原因となっているんだと思います。
過剰に界面活性剤を怖がったりね。
他に怖がるものはあるんだけど、そっちはさほど怖がらず。そこも不思議なんですよねえ。
漂白剤は白くするものじゃないですからね。
誤解されませんように。
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