リーサル・ウェポン。
オキシ漬けと言う言葉があります。
巷で流行ってますよね、オキシ漬け。
オキシクリーンを使って漬け込むことを言うんです。
これをすると綺麗になる、と。
ある意味、中毒のようにオキシ漬けをしている人たちがいます。
オキシクリーンってなんだか知ってますか?
漂白剤なんですよね。
落ちなかった汚れが落ちると言いますが当たり前なんです、洗剤で落ちない汚れは漂白剤で綺麗になることが多いから。
つまり、汚れている衣類は既に洗剤で残った汚れが蓄積してたから、オキシクリーンに漬け込むと綺麗になるわけです。
たまに使うならいいんですよ。
オキシクリーンを常に使う人がいる。
それはちょっとやりすぎだと思うわけです。
みなさん、漂白剤を軽く考えすぎてないかな?と思います。
服を綺麗にするための薬品はいくつかありますが、その中でも漂白剤って最後の砦、何をしても落ちなかった時に使うリーサル・ウェポンなんですよね。
ホイホイと、使うものじゃないんです、本来は。
今からその理由を説明します。
汚れを落とすものには主に3つあります。
一つは洗剤。
二つ目は助剤。
そして三つ目が漂白剤。
この三つは汚れの落ちるメカニズムが違うわけです。
落ち方が違うということは、効く汚れも違うということ。
簡単に説明しますね。
まず、洗剤は二つの物質の間を取り持ち、お互いを馴染みやすくする効果があります。
例えば水と油、本来なら反発し合うものだけど、間に洗剤が入るとお互いに混ざり合う。
この効果を使って、汚れを水に溶けやすくして落とすのが洗剤の落とし方。
そして助剤。
助剤は字の如く、補助の目的で使われます。
電気的に剥がれやすくしたり、化学的に反応して汚れを落としたり。
そんなのが助剤の役目。
重曹なんかはコレです。
そして漂白剤。
漂白剤は化学的な反応で汚れを破壊します。
ここ、あえてそう表現しました、破壊と。
どんな汚れにも効かなくて、特に色に抜群の成果を発揮します。
色を破壊する、って事です。
酸素系漂白剤、塩素系漂白剤、還元系漂白剤、という言葉を聞いたことがある方もいると思います。
このままなんですよね。
薬品が酸化するときにシミから酸素を奪う事で分子を破壊して汚れを見えなくする。
酸素が取れることで違う物質になり、色が消える、という事ですね。
この逆の反応でも破壊は起きます。
還元作用は酸素が取られるという事。
この反応でも破壊は起きるんです。
漂白剤はシミや汚れだけに効くわけではありません。
先ほども書きましたが、色に反応してしまいます。
つまり、服の色も落としてしまう。
長年の経験とかでどのくらいの時間つけておけば服にまで影響が出ないとかわかってきているので事故はそんなに起きませんが、それでも安全なものではないんです。
事実、色から物に使えると言われてるオキシクリーンですら色抜けの事故は起きています。
なぜ起きるのか?というと、服の染色堅牢度が低いから。
生地の色はものによって落ちやすいものと落ちにくいものがあります。
この指標を染色堅牢度と言います。
ひどいものになると、水に濡れただけで色が落ちてくるものもあるんです。
適切な服に使えば問題ないだろう、とおもうんですが、、残念ながら色が落ちやすいか?見ただけで分かることはありません。
なんとなく危ないなあ、と僕らプロのクリーニング屋さんでもそう感じるくらい。
色の落ちやすさは判断がとても難しいものなんですよ。
そんなリスクのある漂白剤、オキシクリーンをみなさん簡単に使いすぎるわけです。
昔なら漂白剤は最後の砦、リーサルウェポンだったのに、いまやいきなり漂白をする人もかなりいる。
危険だし効果出にくいし、いい事ないです。
まず、洗濯の基本は洗う事。
洗いで汚れを落とすことが基本なんですよ。
薬品でどうにかしようとか綺麗にしようというのは洗ってあらかた汚れを落とした後の話なんです。
薬品も反応ではありません、余計な汚れがあれば効果も出にくい。
すると効果を出そうとして通常以上の薬品を使うことになる。
環境に良くないですよ、それは。
ね、一見便利そうだけど、良くないことをしている。
服にも環境にも。
オキシ漬け、やるときはよく考えてやりましょうね。
オキシ漬けを頻繁にやる必要は本来はないはずです。
もしひと月に一度やるようなら、それは洗い方を見直したほうがいい。
洗い方がおかしいから漂白を頻繁にしなければいけないということですから。
きちんと洗えてれば、漂白なんてそんなにするもんじゃないですよ。
洗濯を見直してくださいね。
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