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昭和から令和へ。

クリーニングって世界中にあります。

服を洗うのは万国共通なんですね。

商売としているのかはわかりませんが、アマゾンの部族もヒマラヤの部族も、必ず洗濯をしている。

そして、面白いなあと思うのは着ている服が今どきの服なんですよね。

ダウンだったりウールのニットだったり。

化学繊維もあります。

どんなルーツを使ってそんな奥深くに入り込むのかわかりませんがいろんな素材の服が各地に行き、それをまた着るために洗うことは必要という事なんですよね。



日本でもクリーニングの値上げのニュースが出ていましたが、海外では日本よりもさらに値上げが続いている様です。


日本のクリーニングって安いんですよ。

そう思われない人もいるかもしれませんが、国によってはクリーニングなんてほぼ使わない、という国さえあります。

昔は普通にクリーニング屋さんがあって出していたんです。

でも、さまざまな理由でクリーニング屋さんの値段が上がり、また職人気質のクリーニング屋さんになり、一般的なクリーニングは頼まなくなっていった国もあります。



クリーニングは贅沢品の扱いになるんでしょうかね。



振り返ってみると日本のクリーニングも過去は贅沢品の部類でそりゃあ高かったんです。

初期の頃は、ワイシャツのクリーニングとラーメン一杯が同じ値段だったと言われています。


今ならYシャツのクリーニングが一枚800円とか1000円とかになるのかな。

もしくは、ラーメンが200円くらいになるのかな。


今のラーメンが200円で食べられるとは思えないのでやはりクリーニング代がおかしいんでしょうね。


と言っても、昔と今を単純比較することも難しくて。

昔は全部手仕上げだったわけですよ。

手間もかかってるし、今と仕上げが全然違う。

今は機械仕上げですからね、昔に比べると品質には差が出てしまいます。

その代わりリーズナブルな価格設定ができる。


でも、200円は安すぎるなあ。

この辺の値段設定、業界として間違っていると思う。



時代によって変化する、と大雑把な言い方をしてしまうとよく分からなくなりますが、例えば具体的に考えるとワイシャツもピンキリなわけですよね。

一枚数万円もするYシャツもあれば、数千円から中には数百円のYシャツもある。

形態安定のYシャツもあるしニットのワイシャツもある。

こう見ると、家庭で洗ってきていける人たちもかなりいるだろうなあと思うんですね。


これで十分、おかしくない!と思う人たちもいると思うんです。

実際はかなりしわくちゃなんですけど、通常の状態を知らなければ着ていけちゃいます。


反面、形態安定やニットのYシャツでは嫌な人もいる。

きちんと糊をつけて、アイロンをかけたシャツを着たい人もいる。


ここで問題なのは、この人たちは贅沢をしているのか?普段から身だしなみを整えているのか、という問題。

贅沢品ならそれなりのコストがかかりますが、普段使いというなら普段に使う用の設定を考えなければいけない。


実は日本のYシャツのクリーニングってほぼ原価割れしてるんですよ。

水と洗剤くらいで何が原価割れだ!と思うかもしれませんが、みなさん、洗ったり仕上げている人たちの人件費が入ってません。

皆さんの給料から考えてみてください、Yシャツ一枚を洗って仕上げるのに一体いくらの人件費が掛かるか?と。

皆さんの時給は?

800円?最低賃金にも満たない。(笑)

1000円?2000円?だとしても、1時間では仕上がらない。

もちろんたくさんのワイシャツを一度に扱うからその分コストは減りますけどね。

むかしはラーメン一杯の値段と一緒ってのはあながち間違いではないというのはご想像できたかと思います。


じゃあなんで今みたいに安い価格にしてたんだ?って話です。



みなさんが毎日使うからですよ。

サラリーマンの人たちは毎日ワイシャツを着ている。

日常に使う衣類なんです。

それを高価格帯にしてしまったら皆さんが困るだろう、と。

だから、赤字でも値段を据え置いたんです。

今は毎日ワイシャツやスーツを着ていかない人も増えてきてますが、昭和50年代から平成までは普通に皆さんワイシャツにスーツを着て会社に行っていました。

ある意味制服の様なもんですよ。

それを考慮して低く設定したんです、Yシャツの値段は。


皆さん、苦労してましたよ?

その値段の範囲内でやらなきゃいけないわけですから。

機械化もされてきましたけど、その機械の値段だってものすごい高い。

普通の人はご存知ないと思いますが、ワイシャツを仕上げる機械を導入すると、その機械代を回収するまでに15年ほど掛かるんです。

その間メンテナンスや修理費もかかります。

だから実際は回収までにもっと時間が掛かる。

それに、Yシャツのクリーニング代を全て仕上げの機械代に当てるわけにも行きません。

水道代や電気代、洗剤など引かなきゃいけないコストがある。

僕らの人件費を抜きにしても15年は掛かるわけですね。


これって普通の企業ならあり得ないでしょう?

赤字ですよ、15年間。


じゃあ、なんでそんな赤字でやってられるんだよ?

本当は大儲かりしてるからだろ?ってたまに言われます。(笑)


確かにね、昔なら月に一度のスーツのクリーニングとかで当てられたんです、赤字分を。

なぜならほとんどの人がスーツを着て、ほとんどの人がちゃんとクリーニングをしていたから。

だから、ワイシャツをサービス出来たんですね。



時代は変わりました。



スーツを着る人も少なくなり、そもそも出勤をする人も減ってきている令和の時代。

昭和の頃の様なクリーニングの体制では続けられないでしょうね。


となると、日本のクリーニングも高価格に変わっていくのか?



と思っているとさすが日本、と思う様なニュースが。



苦境のクリーニング、さまざまなサービスで転換図る、と。



アイスを売ったり、クリーニングのサブスクを始めたりコインランドリーを始めたり。

まだまだ日本は安さを提供し続けるのかなあ。

でもねえ、食べ物系は安かろう悪かろうから、きちんとした食材をきちんとした品質で消費者に届けるように変化してきてますからねえ。

その分の価格も消費者が認めてくれる様になってきてるし。

クリーニングももう一度よく考えて舵を切った方がいいと思いますね。


安くて良いものは、誰かが辛い思いをしている。



もうね、令和はそんな時代じゃありません。

消費者も働いている人も、みんな笑顔になる様なやり方に変えていかないとね。

そう思います。

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