和紙のスーツ。
日々、日いろんな繊維が出てきます。
今日の夕方、ニュースでこんなのがありました。
和紙を使った地球にやさしいスーツが発売。
和紙が使われた服って過去にもあったんです。
デザイン性が高くてハイブランドの物でした。
今回のは綿と和紙を混紡して作られた生地のようです。
和紙の材料はマニラ麻。
麻ですからね、そりゃ強いよなあと言う印象。
そして、作りによるけど普通にクリーニング出来るだろうなあと思います。
このように新しい繊維というか、新しい素材がで出来たら、僕らクリーニング屋さんはとにかく考えるんです。
材料は何か?どうやって作られたのか?それによって強い弱いがわかってきます。
と同時に、どういう事をすると影響があるのか?までも分かってくる。
例えば、擦れには強いけど、水に濡れた状態での擦れは弱いとか。
そういう素材もあるんですよ。
また、作りによっては樹脂、いわゆる接着剤が使われていてドライクリーニングが出来ないとか。
そんな事まで考えます。
また品質表示には書かれていないものまで想像することも。
みなさんね、服は生地じゃない、と言うと、へっ?って言う人がいるんですけど、生地だけで出来てる訳じゃないんです。
ボタンやホック、芯地などいろんな素材から服は作られている。
品質表示に書かれているものだけで作られているわけではないんですよ。
ここを知っておくだけでも、なぜ洗えなかったのか?が見えてくることがあります。
僕らクリーニング屋さんにとっては、こう言うニュースは常にチェックしておく必要があるんです。
そして、頭の片隅に入れておく必要がある。
なぜなら、数年以内にその服がクリーニングにやって来るから。
すぐ出て来るわけじゃないんですよ。
数年のうちに、ここが肝なんですね。
着てクリーニングをしてくれるならすぐなんですけど、案外数年に一度のクリーニングという方もいらっしゃるので。
なので、僕らはこの手の情報は覚えておいて、クリーニングに出てきた時に慌てないようにしていたりします。
和紙のスーツ、いつ出て来るかなあ。
ちょっと楽しみです。
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