昔と今のCMの変化。
気付かないうちにいろんなものが変化しています。
僕ら洗濯屋もそういえば変わったよね?と思うことがありました。
洗剤のCM。
ふとしたことから、洗剤って昔と比べて変わったよね?という話になりまして。
1番変わったのはその大きさなんですよね。
今の50代の人は知ってる、40代の人はギリ知っているかも知れません。
昔の洗剤ってとにかく大きかったですよね。(笑)
今のコンパクト洗剤の8倍くらいの大きさだったんです。
だから一回に入れる洗剤の量も多くて。
それが今のサイズになって、これで本当に汚れ落ちるのかな?と同時は心配になりました。(笑)
で、大きさばかり見ていて気付かなかったんですが、CMが今と大きく変わったんですよ。
昔の洗剤のCMって、油汚れが浮き上がる動画をよく使ってたんですよね。
ローリングアップというんですが、洗剤の成分が汚れを包み込み、生地から剥がしていくんです。
生地からきれいに汚れが浮き上がるもんだから見ていて洗浄力が高いんだな!と1発でわかります。
大体が黄色いシミでね。(笑)
まあ、油なんですけど。
いま、そんなCM見ないでしょ?
これね、洗剤に求める汚れ落ちのイメージが変わったんだと思うんですよね。
昔は油の汚れを落とせなかったので、油の汚れ落ちが洗剤の洗浄力の証だったんです。
しかし今は油の汚れよりも菌や臭いへの対策のほうが大事。
汚れがローリングアップをしていくよりも、においがしない!消臭効果抜群!殺菌!除菌!とうたう方が大事なわけですね。
するとCMから油が浮き上がる動画が消える、というわけです。
これに気づいた時はすげー面白いなあ、と思いました。
時代背景を写しているというか、CMひとつ見てもその時代にどういうものが求められているか、など見えてくるもんだなあと。
そして、さらにこの変化は服の変化も表しているんですね。
綿製品からポリエステルなどの化学繊維への移行が見て取れる。
綿だけならアルカリ強めの洗剤でよかったのに、化学繊維が広まることでアルカリが使いにくくなってきた。
CMひとつからいろんなことが読み取れるのは面白いです。
昔と比べていろんなものが変わってきたのは事実なんですけどね。
しかし、その変化、本当に現実に合っているのかなあ?と思います。
ニオイ対策、洗剤でなんとかする前にやることありますからね。
CMってかなり影響大きいんだから、そこで正しいやり方を伝えればいいのになあ。
なんか勿体無い。
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