梨農家さんの苦労。
そろそろ梨の時期です。
お盆休みに入る頃に、いつも行っている梨屋さんに今年は何時ごろか?聞いてきたんですよね。
すると、20日あたりに様子を見にきてくれ、と。
で、今日の午後、行ってきたんです。
今年はいつもより玉が小さい、と。
まあ仕方ないですよね、天候があまりにもおかしすぎる。
果物がおいしく育つためには、雨が降る時にちゃんと降り、暑くなる時期にきちんと暑くなることが大事なのに、雨が降りすぎたり暑くなるのが早すぎたり。
こんな状況でも食べれるように作ってくれる農家さんの技術はすごいと思います。
でもね、話を聞いていると大変だなあって思うんですよね。
まず、周辺の農家さんがやめている、という話。
いろいろ理由はありますが、高齢化や環境の変化など、続けることが難しくなってきているんだと思います。
農家はやめないけど、梨はやめて、イチゴを作り始めたところとかもありますしね。
周辺の梨農家が減ったので、集中するらしいのですが、今度は自分達の親が仕事ができなくなり、農家をワンオペでやっているからそもそも収穫などが思うように進まない、と。
だからお客さんが増えても対応ができない、と話してるんです。
昔なら他から人を調達したりできたんでしょうが、今の時代、若者も少ないし、簡単に人を雇えないので難しい。
さらに、親の介護なども含めると、仕事そのものが難しくなります。
これ、農家さんだけの問題じゃないんですよねえ。
僕らクリーニング屋さんでも同じようなことは起こっています。
やはり後継者難、人手不足、親の介護、これらがのしかかってくるわけですね。
で、一昔前なら、職人さんを雇うことが出来たのでなんとかなったんですが、今やその職人さんがいない。
だから頼むことができない。
早い時期にパートやアルバイトでも仕事ができるようにシフトしていったところも、ぎりぎり回している感じだと思うんですよね。
パートですら人件費が高騰してますからなかなか難しくなってるし。
それに仕事の品質を考えると、やはりプロを雇いたいと思うじゃないですか。
そうなっちゃうとねえ、結局自分たちでやるしかなくなる。
どこも同じだなあ。
若い人の給料が安い時代はその人たちの労働力でいろんな業種が回ってたんでしょうけどね。
今はそういうわけにもいかない。
丁稚奉公なんて今の時代できるわけないですからね。
お店を持ちたいんだ!という人もどのくらいいるのか。
そういう人たちが仕事を覚えるために働きたい、と言ってくることはあるのかな?
お店を持ちたい人も、チェーン店や開店のためのパッケージを購入して、技術すらお金で買うじゃないかと思うんですよね。
働いで学んでいく、というスタイルは今後なくなるのかもしれない。
そうなると、今ある技術はここで途絶えてしまうかもしれないですね。
農家さんもクリーニング屋さんも危機的状況だ。
たまにネットで見る、チェーン店さんの従業員の人たちの話、既におかしなのたくさんありますからね。
でも、おかしいとわからないから、それがクリーニングというものだ!という論調でいろいろと話しているのを聞いていると、うちらみたいなクリーニング屋さんがなくなったらこれがスタンダードになって、みんな困るだろうなあ、と思うわけです。
だって、綺麗にできるものですら、それは無理です、みたいな話をしてるんだもの。
その頃は洗ってまた着るよりも、程々のどころで買い替える文化になるのかもしれないですけどね。
確実に環境悪化の持ちを辿るだろうなあ。
梨農家さん、既に発送の予約で大変らしいです。
なので、落ち着いて帰るのは9月に入る頃ではないか、と話していました、
幸水とかは普通に買えますよ。
稲城はなかなか難しいみたい。
でも、この時期、稲城食べとかないと後悔しますからねえ。
タイミング見計らって、皆さんも是非お買い求めください。
| 固定リンク | 0
「府中の話」カテゴリの記事
- departure(2024.08.17)
- 商工まつりに行ってきました。(2024.08.03)
- 39.2度!(2024.07.08)
- 期日前投票。(2024.07.06)
コメント