研究。
洗濯の話をしてると必ずと言っていいほど、消費者の人から何か言われるんですね。
それも面白い事に、私はこうしてます!みたいなのがとても多いんですよ。
こうやって洗うといいですよ、と説明しているのに、私はこのやり方で落としてます!と言うのはなんなんだろう?と考えてたんですよね。
普通に考えて、プロが説明してるんですよ?なのに、そのプロの説明を聞かずに自分流のやり方を話すって意味がわからないじゃないですか。
最初、意味がわからなくて、プロの話が信用できないのかな?と思ったんですよね。
でも、よく読んでみると違うような気がする。
じゃあ、認めてもらいたいのかな?と思ってもみたんですけど、どうやらそれも違う。
で、あれ?もしかして、と気づいたんです。
もしかして、みなさん洗濯を研究しているのかな?と。
洗濯ってね、ほとんどの人がきちんと学んでないんですよね。
誰からも教えてもらってないんです。
洗剤と洗濯機は殆どの家庭にはあって、なんとなく洗剤を入れてボタンを押すと洗濯はできてる。
でも、汚れが落ちなくて。
誰に聞いていいか?わからなくて。
そこで皆さん研究するんですよね、自己流で。
洗剤を変えてみたり漬け込んでみたり。
洗濯機を買い替えてみたり。
色んなことをして研究をしてたどり着いた洗濯を今しているんだな、と。
つまり、答えのないものを自分で見つけた人たちなんだろうな、と思うんですよね。
でも、洗濯って化学だから。
ルールやセオリーがあるんですよ、洗濯にも。
で、そのルールやセオリーをきちんと守ると誰がやってもきれいにできるわけです。
もうね、洗濯とは何か?って言う意識の問題なんですよね。
未知のものなのか、既に解明された化学なのか。
たまにね、その研究の成果がすげー正しい人がいたりしてこっちもビビることがあるんです。
よくこの答えに辿り着きましたね?って方、たまに居るんですよ。
僕らが講座二何万円も払って学ぶようなことを自分で見つけちゃうスーパー主婦の方ってたまに居るんです。
おそらくその人はクリーニング屋さんについてるんでないかな、と。(笑)
洗濯は化学だ、とは言っても無駄まだ知られてないことはたくさんあるので、僕らクリーニング屋も研究しながらやっているんですけどね。
でもそれはセオリーを知っててのこと。
その上で新しい発見はないか?と常に意識しているような感じです。
ねえ、一般の方が研究しなきゃいけないような洗濯はダメですね。
早くセオリーが広まってほしいなあって思います。
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