仕上げづらいもの。
服にはその時々の流行りがあって、それによってクリーニングも相当影響を受けたりします。
注意する所が増えるんですよね。
例えば昔あったのがダウンの粗悪品が出回って、洗うと縫い目から茶色いシミが浮き出るっていう。
洗ったら出てくるもんだからクリーニング屋さんもパニックですよ。
で、販売元に問い合わせると繋がらなくて。
すでに逃げていなくなってるんですね。
この商品が出回ったときには、ダウンを見ると疑心暗鬼になったもんです。
他にもいくつかあって、Yシャツなどもその時々の流行りで扱いが変わってきます。
数年前は厚手の貝ボタンが流行って相当苦労しました。
ボタンがねえ、欠けるんですよね。
で、交換しなければならないんですがそれが高い。
クリーニング代よりも高くなるケースが増えてました。
ボタンを割らないように仕上げようとすると必然的にハンドアイロンの手仕上げだけになる。
すると、そもそものワイシャツのクリーニング代が変わってくる、などお客さんからの理解を得るのも一苦労で。
そこまで神経使っても貝ボタンはよく欠けてましたね。
消耗品にしては高価なものだと思います。
そして、今はストレッチ性のシャツが出回っているのでこれも割と大変。
全て合成繊維で作られているので着ている方もあまり着心地は良くないと思うんですが、去年は綿製品を買う方が難しかったので選択肢がなかったんだと思います。
ストレッチ性のあるシャツなので、機械では仕上げられないんですね。
引っ張られるので伸びちゃう。
するとこのシャツも必然的に手仕上げとなるわけです。
が、伸びるもんだから手仕上げもかなり大変。
伸びないように、でもシワは取れるように微妙な感覚で生地を張って仕上げます。
簡単に言うと、神経使う生地ってやつですよね。
この生地、来年も出るのかどうか。
速乾をうたう割には着心地は良くありませんからね。
そこを消費者がどう判断するのか?で来年また出てくるのか、決まってくると思います。
仕上げづらくてもなんとかしますけどね。
でも、なんとなく感じるのは仕上げづらいものは着づらいものだよなあって思います。
やはり、ちゃんとしてるものって仕上げをしててもやりやすいし気持ちいいんです。
どこか無理しているから歪むんじゃないですかね?
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