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制服の正しいお手入れは?

ここ最近、制服のご相談をよく受けています。

みなさん、制服をとにかく洗うんですよね。


それもご家庭で。


なんでそんなに洗いたがるのか?想像もできないんです。

だって、僕らそんなに洗わないから。


うちにも子供がいて中学生や高校生がいます。

当然制服も着ていますが、洗うのは季節の変わり目、学期の終わり、何か汚れをつけてきたとき、そのくらいです。

なので、年に数回しかクリーニングをしていないんですね。

でも、多分ほとんどの人がきれいに着てるよね、と言うレベルになっています。


制服のご相談をされた時に、まずそんなに洗う必要はないですよ、と伝えています。

そして今回は、なぜそんなに洗いたいの?と聞いてみたんですよね。


するとこんな答えが返ってくるわけです。



うちの子、汚いから、と、

とにかく汚す、と言うわけですね。

汗もあるし、と。


ものすごいわんぱくなのだとしても毎週洗う必要はないと思うんですよね。

多分、お母さんの思い込みがほとんどなんだと思うんです。


汗たくさんかいてる、汚れてる、洗わなきゃ、と。


で、こう言う思考になる理由にはもう一つあって、それは汚れが落ちた経験がないんだろうと思うんですよね。

それがトラウマになり、早く洗わなきゃ浸透しちゃう、汚れが落ちなくなる、早く洗わなきゃ!に変化したんだと思うんです。


とにかく洗え、とにかく早く!



これ、何かの呪縛ですか?



実際、頻繁に洗っている制服よりもそんなに洗っていないうちの子の制服の方が全然きれいだったりします。

そこから考えると、早く洗うことと頻繁に洗うことがきれいに繋がってないことがわかりますよね。


そもそも制服に使われているウールやポリエステルって疎水性の繊維なんですよ。

弾くんです、汚れを。

だから綿製品のように染み込んだりしにくいから洗う頻度は少なくなるんですよね。


ただ、汚れづらいからこそ、すっごく汚れると厄介になるのも事実なので、汚し過ぎは注意が必要なんですけどね。

通常なら問題がありません。


で、これだけたくさん洗っているのに汚れが落ちないのはなぜか?


簡単ですよ、その汚れの落ちる洗い方をしていないから。

だから、いくら洗っても、とにかく早く洗っても、汚れがおちずに溜まっていくんです。


制服の適切なメンテナンスというのは。



汚れに合わせた洗い方をする事、なんですね。

先ほども書きましたけど、汚れが残って蓄積すると後々厄介になります。

だから、洗った時にしっかりと汚れを落とすことが大事。

家庭でできる洗い方は水洗いなんですが、ウールが混ざっている都合上、強く洗うのが難しいんです。


普通に洗って平気だよ?という人、全然平気じゃないから。

よれよれっとしてるのはそれが原因だから。

まだヨレヨレしてるだけならマシだから。

最悪、縮むから。



話戻します。



強く洗えないので押し洗いをするしかない。

すると、洗浄力がかなり落ちるわけです。

それで落ちる汚れなんて表面的な汚れだけですよね。

大部分の汚れが残るので、蓄積していきます。


これが家庭での洗濯の限界なんです。

仕方ないんですよ、ここから先は設備が必要だから。

家庭ではできない。


では、どうすればいいのか?というと、学期終わりにクリーニングに出す。

これでいいんです。

もし、途中で汚れても、急ぎでやって貰えばいい。

やってくれますよ、大丈夫。

みなさん、頻繁に洗わなきゃいけないと思っているから、クリーニングに出せないと思ってるだけで、学期ごとに一回出せばいいならできるでしょ?

きれいになるし。


ただ、その時はクリーニング屋さんをきちんと選んで下さい。

チェーン店はダメ。

なぜなら、汚れを落とすためのクリーニングをしてないから。

機械を一度通すというクリーニングなので、それで落ちればいいんですけど、汚れが残ったり工夫をしないといけない汚れの場合は落ち切らないことが多いんです。

そのてん個人店のクリーニング屋さんだと、服を見て汚れを確認して、合わせたクリーニングをしてくれます。

かなりきれいになりますよ。


制服って3年持たせなきゃいけないでしょう?

そう考えたら、クリーニング代で三年いい状態で着られるのは安いと思いますよ。


みなさん、困るのはここなんですよ、制服が傷んで買わなきゃいけないかなあ?って。

それって洗い方がおかしいから傷んでしまうので、きちんとしていたらきれいな状態で3年着られるんです。


だからほら、うちの子たちの制服、卒業しても誰かにそのまま貸すことができるんですよ。

人に貸せるくらいのきれいさを保てるんです、3年着ても。



目の前のもったいないが大きな出費につながらないように、制服はクリーニングに出しましょう。



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