粉末洗剤への回帰。
何やら粉末洗剤に回帰している人たちがいるようです。
液体洗剤を使い易いから使っていたけどきれいにならない、と。
さらに香料もきついのに、におい自体が消えてなかったり、と。
みんな、汚れ落ちよりも匂いの方が気になるんですよねえ。
いや、においがする=汚れ落ちてない、なのかな。
確かに汚れが落ちていればにおいはしないんですよね。
でも、完璧に汚れを落とすのは流石に無理があるんです。
必ず汚れは残ります。
だから各洗剤メーカーはにおい対策として、香料を使いマスキングという手法をとるわけですよ。
匂いで嫌な匂いを隠す、この技術をマスキングと言います。
他にも抗菌剤を配合したり漂白剤を配合したりして菌そのものを少なくして対応をさせようとしているんですが、それでも匂うので香料を用いて匂い対策をしないといけない現状があるわけです。
で、なぜ粉末洗剤に回帰する人たちがいるのか、というと汚れ落ちがいいからなんですよね。
今まで液体洗剤で何でもかんでも洗っていたから、本来落ちるはずの汚れが溜まっていたんだと思うんですよね。
そこに粉末洗剤を使おうものなら、物凄くきれいになるだろうなあと思います。
粉末洗剤、最強?
と思うのは早計です。
粉末洗剤が必ずいいというわけではないんですよね。
簡単にいうと、洗剤の選択を間違えているんですね、みなさん。
だから、きれいにならないんですよ。
液体洗剤の方がいい服もあるし、粉末洗剤の方がいい服もある。
もちろん、汚れに対しても粉末、液体、どちらの方がいいとかあります。
で、皆さんがやりがちなのは、汚れの落ち方だけ見て判断をしてしまうところなんですよね。
よく落ちるから、という判断だけで決めちゃう。
これがよくないんですよね。
洗濯って総合的に判断をしなければいけないんです。
汚れを落とすので、その汚れに効果のある洗剤を使わないと落ちません。
しかし、ここで問題なのは、服の方はその洗剤に耐えられるのか?という事。
つまり、洗剤の選び方っていうのは、服に耐えられるか、汚れに対応しているか、この2点が交わったときにその洗剤が使える、効果がある、という事になるんです。
どちらかが対応してないとどうなるか?
汚れに対応していなければその汚れは落ちません。
服に対応していなければ、その服がダメージを負います。
服のダメージはそれぞれなので必ずこうなる、とは言いづらいんですが、なんとなくではなく確実にわかるレベルで起きるんです。
パサついてくる、穴が空く、色が落ちる、色が褪せる。
他にもわかりやすい現象が起きます。
よく、服が傷むという人がいますが、その人達の言う服の傷みって実はよくわからないんですよね。
なんとなく生地が傷みそう、服が傷みそう、そういうニュアンスで言う人がほとんどです。
僕らの言う、服が傷むとは全然違います。
そんな曖昧なものではないんですよ、服が傷むって。
みんな、服をきれいにしたい、状態良く着たい、風合い良く着たい、と言う気持ちは同じだと思うんですよね。
だから、いい洗剤はないか、柔軟剤はないか、と探しているんだと思います。
でも、そこには求めている結果はないんです。
それでは解決しないから。
今みんなが思っているのは、できてない経験を積み重ねた結果にできた服のイメージなんですよね。
なので僕らは言うわけです。
もっときれいになりますよ。
シワなんてなくなりますよ。
もっと色合いがいいですよ。
これを知っていたら、何でもかんでも家で洗おうとはしないし、液体洗剤を全部に使おうとも思わないし、何でもかんでもネットに入れようとも思わなくなる。
確かに洗濯って簡単にできるんだけど。
でも、今の一般的な考え方は、作業は簡単だけど内容ができてない。
きちんと洗濯を理解するともっと簡単で綺麗になって、洗う回数も減るんだけど。
同じ簡単でも全然違うものになってるんですよねえ。
粉末洗剤への回帰、長らく続いた液体洗剤の不満が爆発したって感じでしょうか。
それだけでは勿体無いので、ぜひここで洗剤の違いから色々と知ってもらいたいなあ、と思います。
するとその先に待っているのは、ちょー簡単な洗濯できれいになる未来です。
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