個人店のクリーニング屋さんしか使えない理由。
去年からclubhouseで話をしています。
一年も話しているとですね、話しているうちに、自分の中で気づきがあったりするわけです。
例えば、世の中の洗濯は、すすぎを3回していない、とか。
これ、クリーニング屋さんからするとかなりの衝撃的事実なんですよ。
クリーニング屋さん、普通にすすぎは3回しているものだと思ってますからね。
その上で、こうしたら匂いが取れるよ!とかアドバイスをしているわけです。
すすぎを三回してない、と言われたら前提の条件がひっくり返るくらいの衝撃なんですよ。
他にも自分で話してて、あー、と気づいてしまうこともあります。
昨日話してて気付いてしまったこと。
クリーニングは個人店しかないんだよなあ、って事。
今までもクリーニングで品質求めるなら個人店がいいですよ、と話していたんですよね。
だけど、昨日の気づきはそこではなかったんです。
では、どこでそう思ったのか?というと、衣類についている洗濯表示から。
これはもう何年も言い続けているんですが、洗濯表示がいい加減なんですよね。
テストをしないでつけているところがたくさんあるわけです。
洗えるのに洗えないと表示してみたり。
流石に洗えないのに洗えると表示しているとリコールが出ていたりしますが、中にはクレームが来てもうやむやにしてしまうメーカーとかもあります。
本来なら、製品にした後に、その製品の洗浄テストをしてからつけないといけないんですね。
昔なら、素材ごとの洗浄テストでよかったんですが、それだと不具合が出ることがあるので、製品でのテストになった、と。
しかし、この製品でのテストをしないんですよねえ。
いや、出来ないかな?
理由はコストがかかり過ぎるから。
今の服は安過ぎるのと、そんなにたくさん作ってないのでテストをしたら大変なことになるわけですよ。
1種類の服を作った時に、大体25着から50着くらい製造します。
そこに製品での洗浄テストをしようとすると少なくても10種類くらいのテストをしなければならない。
ひとつのテストが7000円くらいと聞いたことがあるので、単純に1着に換算すると1400円から2800円くらいコストがかかる計算になります。
下手するとそれより服安くないですか?
ねえ、出来るわけないんですよね。
で、問題なく洗えれば最悪それでもいいんですが、ファッショナブルな服になればなるほど、いろんな問題をはらんでいます。
事前に気づいて、問題点を回避しながら洗おうとすると、それ相応の職人でなければ対応できないわけですよ。
となると、クリーニングに出すなら個人店しか選択肢がないな、ということになってしまうわけで。
自分で気付いて結構これまずいんじゃない?と思った次第です。
つまり簡単にいうとこういうことなんですよね。
服があまりにも不安定すぎるので、クリーニングをしようとするとクリーニング屋の技術に依存をしてしまう。
高い技術を持っているお店で対応してもらわないとちゃんと洗い上がってこない。
と言うこと。
これ実は今までもこんな感じではあったんですよね。
みなさん、クリーニングから当たり前のように返ってきてるお思いでしょうが、あれ当たり前じゃないです。
服の不具合をクリーニング屋さんの方で上手にかわしながら洗っている。
縮んだものは直し、色の出るものは出ないように洗い、時に修正などをして仕上げている。
普通にもどっか来ている服が普通じゃないとなかなか気付いてもらえないので、たまに他のクリーニング屋さんを利用したら、おかしくなって返ってきた、とかになるわけです。
それってそのクリーニング屋さんが問題な場合だけでなく、今まで利用していたクリーニング屋さんがなんとかしてくれてたってことでもあるわけですよ。
ねえ、あまりに当たり前すぎるとすごいのがわからなくなります。
クリーニング屋さん、どんどんやめていっていますが、これからいいクリーニング屋さんを探すのは苦労しますよ。
今のうちに探しておくなり押さえておいたほうがいいですね。
来年の春あたり、冬物洗いたいのにクリーニング屋さんがない!なんてことになる前に。
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