カシミヤの仕上げ方を変えました。
カシミヤの仕上げ方を少し変えました。
うちはネットでカシミヤ、アンゴラのクリーニングの専門店をやっていて、全国から品物が集まってきたりします。
なぜネットでカシミヤやアンゴラのクリーニングの専門店をやろうと思ったのか、と言うと困っている人が沢山いたから。
どこに頼んでいいかわからない、クリーニングに出したら硬くなった気がする、そんな言葉を多く耳にしたんですよね。
で、もし洗うところに困っているならやりますよ、と言う感じで始めたんです。
当初集まってカシミヤは縮んでいるものが多くて。
縮みと言ってもよく見ないとわからない、でも触った感じに違和感がある、そんな感じの縮み。
だからお客さんも縮んでいると言う認識はあまりなかったんですよね。
原因はわかっていて、洗い方と乾燥の仕方が悪いから。
それによって縮みが走り、固くなったわけです。
なので、うちのクリーニングでは、硬くならないように丁寧に洗い、乾燥工程も自然乾燥を選択し、とにかく生地に負担のかからない方法を取っていました。
そのおかげでら柔らかさを維持したままクリーニングが出来ていたんですね。
今回、仕上げ方を変えたのはアイロンのところ。
触った感じが買った時に状態に近いように仕上げを変えたんです。
ただねぇ、やはり少し不安だったんですよね。
買った時にような肌触りになるんだけど、今までに比べて少し厚みが減るような気がして。
で、この仕上げの判断は僕らがするべきではないな、と思ったんですね。
所有者のお客さんに判断してもらおう、と。
そこでお客さんに聞いてみたんですよ。
したらものすごく高評価で。
僕らが気にしていた部分はさほど気にならず、買った時にような肌触りに戻ったのが嬉しい、と。
今までも柔らかさを維持してて良かったようですが、さらにいいと喜んでいただきました。
事前に要望を聞くことは多いんですが、クリーニングした後の感想を聞くことって余りありません。
皆さん喜んでくれているのでこれでいいんだ、と思ってしまいますが、実はその先にもっと良くなったらなら、と言う気持ちもあるのかな、と今回思いました、
今まではそう言う気持ちはクレームとなってくるものだと思っていたのですが、苦情ではなくこうなるともっといいかな、と言う隠れた要望があるんだな、と気付きました。
まあこの部分は本来は僕らがより良くなるように日々考えていくものなんだろうけど。
でも感想を教えてもらうと、方向性も見えてくるしやはり違いますよねえ。
うちのカシミヤの仕上げ方、来年もこの方向性で行きます。
肌触り、気持ちよくなりますよ。(笑)
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