汚れた状態って?
今年は特に仕事が遅れている、と先日書きました。 そしてその理由が、汚れの落ちてない服がある、ミルフィーユのように汚れが重なっている服があるので、それに手が掛かる、と。
と、そんな話を色んなところでしていると、同じ質問をされるようになったんですよね。
私の服って汚れていますか?と。
みなさん、不安になるんですよね、僕の話を聞いて。
もしかしたら私の服も気づかないうちに物凄く汚れているんじゃないだろうか?とそんなふうに思うみたいです。
確かに汚れてはいるんですよ。
それは間違い無いんです、でも、僕の話している汚れとは違うんですよね。
僕の話している汚れって何層にも重なった汚れ。
そこまで汚そうとするのは簡単な話では無いんですよね。
それこそ、1年着たくらいではならない。
洗っても落ちなくて、それをまた着て、を繰り返すことで出来上がる汚れなんですよね。
で、話していてもう一つ気づいたことがあるんです。
みなさん、汚れを知らない。
シミはわかるんですね。
だけど、服が汚れたらどうなるか?知らない。
わかりやすい、汚れ!って感じで着くと思ってるらしいんですよね。
服が汚れるってそういう事じゃないんですよ。
で、これを知らないと、家庭で洗った服が汚れているのがわからなくなるわけです。
先日もここで書きましたけど、うちでクリーニングしたら、色が鮮やかになった、きれいになった、と話す人が出ると書きました。
そう、ここなんです。
汚れていくと、服の色がくすんでくるんですよ。
でね、これが一部分ならわかりやすいんですが、残念ながら服って全体的に汚れていくんです。
もちろん、擦れやすいところ、襟や袖口、よく手が触るお腹周りなどは汚れが多いんですが、それ以外も満遍なく汚れるんですよね。
特に洗濯で汚れを落とせなかったりすると全体に満遍なく汚れが付着する、逆汚染という現象が起きたりするので、そうなると全体が汚れるから分かりづらくなります。
でも、色がくすむんですよ。
綺麗な色じゃなくなるんです。
で、こういうと色褪せと汚れの区別がつかない人も出てきます。
色が褪せるのは薄くなっていく事、全体的に汚れるのは薄くなるのではなく色味が変わる事。
こう覚えてもらえればいいのかな、と。
クリーニングにお持ちになって、汚れていません、という人、実はかなりいます。
汚れてないってあり得ないことを平気で言ってしまうのは汚れを知らないからなんですよね。
着てて汚れないわけ無いでしょ。
じゃ、汗かかないの?それって生きてないよ?ってくらいおかしな話。
服の汚れ、着たら汚れる、こう思っていただいて間違いありません。
後は、その汚れは定期的にきちんと洗えば綺麗になる、という認識を持つ事。
とにかく洗わないと綺麗にならない、という誤解はしない事。
洗い過ぎる必要はない、けど適切に洗うと綺麗になる。
ここ、覚えておいてもらえるといいなあって思います。
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