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洗剤を適量で使う理由。

よく、洗剤は適量を入れましょう、という話を聞くと思います。

多すぎてはダメ、という話も聞くし、少なくてもダメ、という話も聞く。

ではどうして洗剤は適量でないといけないのか?その説明をちゃんとしてくれているものはあまりみたことありません。


たまに書いてるっぽい記事も見かけますが、それ本当?という話がばかり。

汚れをコーティングするから、なんて書いてあるものも見かけましたが、なに言っているのか?今がわかりません。

洗剤が汚れを包み込むのは当たり前の話で、それと汚れが落ちない話はちょっと違うんですけどねえ。

本当に洗濯に詳しいのかな???


なぜ洗剤を適量入れましょう、というのか?


これ簡単なんです。

洗剤は洗濯の水の量に合わせてあるんですね。

水に中に満遍なく洗剤が行き渡るようになって初めて効果が出るので、適量必要、という話になるわけです。


これ、洗濯の話に限ったことなんですよ。

なぜなら、洗濯とは、一定の水の中で汚れを落とそうとする行為だから。

だから洗濯機の水の量が基準になるわけです。


これが窓を洗うとか食器を洗うとかになると直接洗剤をつけるのでまた話が変わってきます。

同じ洗うという行為ですが、洗濯と他のものは考え方が少し違うんです。


この洗濯機の中の水の量に合わせている、というのが肝なので、洗剤が足りないとちょっと困る、という話になります。

洗剤は汚れを落とすことに効果がある、と思っている方もいると思いますが、実は洗剤はいろんな事をしています。

その中の一つに、落ちた汚れを包み込んで服に戻らないようにする、という事をしてくれていまして。


これを再汚染防止とか逆汚染防止と言います。


この効果を出すためには、洗濯の水の中に満遍なく洗剤が散らばっている必要があるんです。

洗剤が足りないと、落ちた汚れを洗剤が包み込めず、また服に逆戻りしてしまうことがあります。

なので、洗剤が少ないのはあまりよろしくない、という話になるわけです。


では、多かったらいいじゃない?と思いますよね。

洗剤が多いと、また違う問題が出てきます。

それは、服が滑って汚れが落ちにくくなる、という現象が起きてしまうんです。

これ、体感でわかる人は多いと思います。

洗剤で手を洗おうとした時に、滑る感覚はみなさん一度は感じたことがあると思います。

あれで汚れが落ちにくくなるんです。


洗濯で汚れを落とす、というのは洗剤の力はもちろん必要ですがそのほかに繊維同士擦れるとかぶつかった衝撃などで汚れは落ちていきます。

それが滑ることで力が分散され、汚れが落ちづらくなってしまう。

だから洗剤は多めに入れない方がいい、という話になるわけです。


ここから、洗剤は適量で、という話になっていくわけですね。



洗剤は適量で、の説明でこれほど丁寧に説明したのはかつてないと思いますよ。

自画自賛してますけど。(笑)

でも、この説明を読んでいただくと、いかに世の中の説明がおかしいか?わかると思います。


汚れをコーティングするから?

生地が傷むから?

他にもいくつかありますがどれもこれも理由になってない。

きちんと答えられないのを曖昧な表現でかわしているだけの記事がどれだけ多い事か。

そして、傷むなどの表現を使い、よくないよ!危ないよ!というイメージだけ伝えているものが本当に多い。


ひどいなあって思います。

服を洗う、というのは本当に千差万別なんだから。

ひとつのやり方、ひとつの考え方では到底対応できないくらい、今の衣類は千差万別なんです。

だから、理屈を知るってのは大事なわけです。

で、理屈を知れば洗ってる中のことが想像できて、適切に対処できるようになる。


洗剤を減らしていいのか?増やしたらダメなのか?それもわかるし、時には洗剤を増やすことが必要なのもわかったりする。


洗剤を増やす話はまた次の機会に。

今はまだ、洗剤は適量で使いましょうね。

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