洗濯機より手洗いのほうが綺麗になる?
世の中の洗濯の情報はおかしなものがとても多いんです。
なぜそんな話をしているのか?全く理解できないんですよ。
そもそも理屈に合っていない。
いったい何を根拠にそんな話をしているんだろう?と思うことがしばしばあります。
昨日もそんなものが回ってきて。
こう言うんですよね。
冬のお手入れは、洗濯機よりも手洗いのほうがいい、と。
その理由は、洗濯機では汚れが落ちないことがあるからだ、と。
そう言いながら、手洗いの仕方を解説しているんです。
でも、どう見てもそれで綺麗になるようには思えないんですよね。
しかもこの情報、某洗剤メーカーの人が書いてるって言うんだから困ったもので。
百歩譲って、何か根拠があると思うんですよね。
でも、その根拠が書かれていない。
手洗いのほうが汚れが落ちる?そんなバカな、と思うわけです。
いや、やろうと思えば手洗いでも綺麗になります、でも、その労力たるや洗濯機を開発してくれた人、ありがとうと素直に言えるほど大変。
そもそもなぜ手洗いが必要なのか?と言うと、本来は揉んだり強く洗うとおかしくなる衣類のためにやるわけです。
具体的には、ウール系のものは水に濡れて揉むとフェルト化と言う縮みを起こします。
揉んじゃいけないんですよ。
だから手洗いで洗濯液を衣類に通す感じで洗わないといけない。
だから手洗いをするんです。
これが水で洗ってもおかしくならない衣類には必要ありません。
逆に洗濯機で洗ったほうが絶対綺麗になる。
なぜ、洗濯機で汚れが落ちないから、と言うんだろう、と思ったんですけどね、一つだけ心当たりがあります。
それは、洗濯機があまりにも節水をするので汚れが落ちないことがある、と言うこと。
洗ったはずなのに一部が濡れてないとか経験した人もいるんじゃないですかね?
最近の洗濯機は節水が行きすぎて水が圧倒的に足りないんです。
そのせいで洗えてないことがよくあります。
もし、これを懸念して手洗いを推奨するのだとしたらやはり間違ってるんですよ。
この場合、やることは一つ。
洗うときの水の量を増やすこと。
手洗いを推奨することではないんですよね。
洗濯機も道具です、使い方で綺麗にもなるし汚れを落とせなくなる。
なら上手に使う方法を教えてあげるのがいいわけですよ。
なに手洗いを推奨しようとしているんだか、意味がわからん。
こう言う話をするから手洗い信仰が生まれて、なんでもソフトに洗えばいいと言う思考になっていくんです。
洗濯の情報を流すと言うことは、消費者に洗濯のイメージを作ると言うこと。
発信の重みを少し理解してもらいたいなあ。
洗濯がおかしくなったのはこう言う発信にも責任はあります。
洗濯の情報はどれもこれも雑なんです。
もう少し丁寧にしたいですよね。
わかりやすくを求めすぎてもダメ。
難しくてもダメ。
大事なのは、やり方、その理由をきちんと伝える事。
洗う衣類は千差万別なんですから、やり方だけ教えてもダメです。
それだと必ず事故が起きるし、責任回避で曖昧な表現にしてしまうと怖くなって洗えなくなる。
洗剤を売るための情報なら洗い方を教えないで洗剤の効果だけ訴えていればいいでしょう?
消費者を惑わすような洗い方を教える必要はないですよ。
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