どんな風に着たいですか?
クリーニング店の違いって案外わかりにくいと思うんですね。
チェーン店と個人店、最近だとネットの宅配クリーニングと言うものもあります。
クリーニングなんてそんなに差が出るものなのか?洗ってあればいいじゃない、と言う人も多いと思うんですよね。
でも、この言葉ってかなり奥が深いと思うんですよ。
だって、洗ってあればの状態が普通に着られる状態を言っていると思うから。
するとその切られる状態というのはどんな状態なのか?そこを考えないといけなくなります。
洗いざらしで小皺のたくさんある状態で構わないのか?
小皺はなく、普通に着られるレベルのものが欲しいのか?
服の本来の形にプレスされているものがいいのか?
全然違うわけですね。
で、大抵の人が思っている洗ってあればいいという状態って、おそらく2番目だと思うんですよね。
でも、この状態のクリーニングを望もうとすると、洗ってあればいい、という考え方をしていると不満が出ると思うんです。
そう、みんな自分の本当に欲しい品質に気づいてないんですよ。
服は洗えば変化します。
体にいい服ほど変化するんです。
体から汗が出るわけですから、それを服が吸収してくれて体の負担が減る。
服が吸収しなかったら体への負担が増す。
簡単な話ですよね。
だから洗っても変化のない服っていうのは服は平気かもしれないけどは体への負担を減らしてくれてないわけですよ。
ね、変化するのが当たり前。
すると、洗った後に仕上げをしなければ皆さんが望む状態にはならないわけです。
いま、皆さんシワのない服、洗ってもシワの目立たない服、洗った時にシワが取れるようなものを求めるでしょ?
それは求めているものが、シワのない状態だという事を表しているわけです。
ここが皆さんが本当に求めている品質。
で、これを当たり前にやるクリーニング屋はどういう形態なのか?というと個人店になるんですよね。
個人店とチェーン店の違いの中で仕上げがあるんです。
クリーニングの仕事において、仕上げってかなり大変なんですよね。
アイロンの技術もさる事ながら素材の知識も必要だし、洗いから仕上げが始まっていると言っても過言ではないわけです。
そういうトータルに服を見てクリーニングをしようとするとクリーニング師の資格を持ったプロが適任なわけですよ。
で、個人店ではクリーニング師の資格を持った人が仕事にあたるんですが、チェーン店だとほとんどの仕事をアルバイトやパートがやることになります。
そこそこの品質でクリーニング店切るように仕事を調整しているので、皆さんが望むような仕上がりにならない事が出て来てしまう。
物によっては、簡単にシワが取れてしまうものもあるので、そう言った商品ならチェーン店でも問題がないこともあると思います。
しかし、素材が良くなると途端にチェーン店では扱いが難しくなってしまう。
僕らが個人店がいいですよ、というのは、皆さんが本当に求めている品質のクリーニングは個人店で手に入ります、という意味でもあるんですよね。
自分がその服をどう着たいか?
みんな同じじゃないんです。だからこそ、自分がその服をどう着たいか?のイメージを知ることは大事。
案外、シワのない服を着ていたかったんだな、と気づくこともあると思います。
また、洗いざらしでいい人もいるので、自分を知るのは大事かな、と。
自分を知ることで、自分に合ったクリーニング屋さんを見つけやすくなりますしね。
皆さん、どんなふうに服を着たいですか?
そこを考えてみましょう。
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