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2023年2月

どんな風に着たいですか?

クリーニング店の違いって案外わかりにくいと思うんですね。

チェーン店と個人店、最近だとネットの宅配クリーニングと言うものもあります。


クリーニングなんてそんなに差が出るものなのか?洗ってあればいいじゃない、と言う人も多いと思うんですよね。

でも、この言葉ってかなり奥が深いと思うんですよ。


だって、洗ってあればの状態が普通に着られる状態を言っていると思うから。 

するとその切られる状態というのはどんな状態なのか?そこを考えないといけなくなります。


洗いざらしで小皺のたくさんある状態で構わないのか?

小皺はなく、普通に着られるレベルのものが欲しいのか?

服の本来の形にプレスされているものがいいのか?


全然違うわけですね。

で、大抵の人が思っている洗ってあればいいという状態って、おそらく2番目だと思うんですよね。

でも、この状態のクリーニングを望もうとすると、洗ってあればいい、という考え方をしていると不満が出ると思うんです。


そう、みんな自分の本当に欲しい品質に気づいてないんですよ。


服は洗えば変化します。

体にいい服ほど変化するんです。

体から汗が出るわけですから、それを服が吸収してくれて体の負担が減る。

服が吸収しなかったら体への負担が増す。

簡単な話ですよね。

だから洗っても変化のない服っていうのは服は平気かもしれないけどは体への負担を減らしてくれてないわけですよ。


ね、変化するのが当たり前。

すると、洗った後に仕上げをしなければ皆さんが望む状態にはならないわけです。


いま、皆さんシワのない服、洗ってもシワの目立たない服、洗った時にシワが取れるようなものを求めるでしょ?

それは求めているものが、シワのない状態だという事を表しているわけです。


ここが皆さんが本当に求めている品質。


で、これを当たり前にやるクリーニング屋はどういう形態なのか?というと個人店になるんですよね。

個人店とチェーン店の違いの中で仕上げがあるんです。


クリーニングの仕事において、仕上げってかなり大変なんですよね。

アイロンの技術もさる事ながら素材の知識も必要だし、洗いから仕上げが始まっていると言っても過言ではないわけです。

そういうトータルに服を見てクリーニングをしようとするとクリーニング師の資格を持ったプロが適任なわけですよ。

で、個人店ではクリーニング師の資格を持った人が仕事にあたるんですが、チェーン店だとほとんどの仕事をアルバイトやパートがやることになります。

そこそこの品質でクリーニング店切るように仕事を調整しているので、皆さんが望むような仕上がりにならない事が出て来てしまう。

物によっては、簡単にシワが取れてしまうものもあるので、そう言った商品ならチェーン店でも問題がないこともあると思います。

しかし、素材が良くなると途端にチェーン店では扱いが難しくなってしまう。


僕らが個人店がいいですよ、というのは、皆さんが本当に求めている品質のクリーニングは個人店で手に入ります、という意味でもあるんですよね。


自分がその服をどう着たいか?



みんな同じじゃないんです。だからこそ、自分がその服をどう着たいか?のイメージを知ることは大事。

案外、シワのない服を着ていたかったんだな、と気づくこともあると思います。

また、洗いざらしでいい人もいるので、自分を知るのは大事かな、と。

自分を知ることで、自分に合ったクリーニング屋さんを見つけやすくなりますしね。


皆さん、どんなふうに服を着たいですか?

そこを考えてみましょう。


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無事に帰宅っ!

滋賀から帰ってきました。

家に着いたのが今朝の640分くらい。

朝帰りですね。(笑)



洗濯講座が終わり、その後滋賀のクリーニング屋さんの社員研修をし、ご飯食べたり温泉入ったりして、さあ帰ろうか、となったのが8時半くらい。


長野組はそのままっすぐ帰りましたが、僕は寄りたいところがちらほらと。

なのでそこからは別行動でした。



まずは愛知の友達のお店に。

いつもならなんの連絡もなしに行きますが今回は頼み事もあったので連絡してからお伺いを。

頼み事をしつつ、いろんな話をして1時間。

気がついたら22時半に。



じゃあ帰るね、と愛知を出て一路静岡に向かいます。

静岡弁当に寄りたかったんですよね。(笑)

深夜3時までやっているお弁当屋さん。

ありえないほどお弁当の売れるお店なんですよ。

愛知の方に行くと見学含め寄るようにしています。


静岡弁当さんに着いたのが深夜1時くらい。

なんかねえ、いつもと景色が違うんですよ。

人がいないんです。

繁華街にあるし目の前はドンキホーテなので車はたくさんいるし人もたくさんいるところなんですが、車も人もいない。

日曜の夜といえども前はたくさんいたのに。


日中は人の動きはありますが夜はまだまだなんですかねえ。



さああとは帰るだけ、とナビを自宅に設定。

すると、残り走れる距離とナビの距離が同じ。

ガソリン入れて行かないと帰れないかな?と思いましたが、高速走るし、燃費走行をしたら足りるだろ、と走り出したんですよね。


最初、いつも通り走っていたらどんどん走行距離が減っていくんですよ。

で、自宅までの距離はそんなに減らない。

このままではガソリンが足りなくなる、という事で、一定の速度で走ることに。

燃費走行です。(笑)

すると、先ほどとは逆に走行距離が減り、走れる予定の距離はあまり減らない。

10キロ分くらい余裕が出たところで、少し休憩。


寒いからエンジンかけておきたかったんですが、それだとガソリンが足りなくなりますからね。

コーヒー買ってきて、車の中で縮こまりながら休憩を。


ナビの予測では4時前に家に着いちゃう。

この時間に着くとみんなを起こすことになるので、時間調整をするしかありません。

足利で仮眠をとって、石川パーキングエリアでさらに休憩。

この頃にはガソリンにも余裕が出てて気にしなくていいレベルになりました。



結局、先ほども書きましたが640分に帰宅。

今回お世話になった人たちに帰宅の連絡をして少し休憩です。

今回、1000キロを少しかけるくらい走りました。

滋賀までですからね、そのくらい走るよなあ。


今年は洗濯講座を各地でやりたいからこんな感じで遠出をする機会が増えるような気がしてます。

そのうち1000キロ越える日も来るんじゃないかなあ。


ちなみに来月は愛知で洗濯講座。

3月最終日曜日です。

こちら、地元のクリーニング屋さんたちの主催。

定員がものすごく少ないので見つけた方は早めに申し込みされたほうがいいと思います。

噂ではすでにチラシも撒かれた模様。

来月の楽しみだなあ。



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洗濯講座、始まります!

おはようございます。

これから洗濯講座です。


開店前から準備中。


かわいいポップも作ってくれました。(笑)




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今日の宿はココ!

ただいま、滋賀県に来ています。

はい、明日のゼロから学ぶ洗濯講座のために前乗りです。



本日の宿は、南草津の駅前の東横インさんに宿泊です。



さあ、ご飯食べに行こうっと。(笑)



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テンセル。

いろんなものの値段が上がっていますが、ここに来るまでは逆に物の値段が安くなっていってましたよね。


主語を大きく話しますが、日本って不思議な国で平成の間、いろんな商品やサービスが低価格になっていったと思うんですよね。


例えばカシミヤとかもそうで、高級素材だったのにいつの間にか数千円で買えるようになっていたり。

僕らクリーニング屋さんでも同じです。

いつ頃からかクリーニング屋さんはセールをやるのが当たり前の業種になり、その中でいろんなサービスが作られてきたのに、いつの間にかそのサービスがタダになっていたり。

保管サービスとか始められた頃は有料でしたが、今や無料保管をするところも出てきています。


値段を安くすることが進化の一つという感じで企業努力もありどんどんものが安くなっていったと思うんですよね。


でも、今は避けようのない燃料代の上昇や材料の値上がりなどでどんどん物の値段が上がっています。

これに合わせて給料も上がればいいのに、ってのが識者の人たちの見解みたいですが。


さて、今日の本題はここから。



朝準備をしていたらテレビでワークマンの新商品が出ていました。

値段が500円を切る価格。

品物はキャミソールです。

さすがワークマン、こんな時代でも攻めるなあ、と見ていたんですよね。

で、次の言葉に驚いたんです。


素材はテンセルで、と。



テンセル?

テンセルがその値段なの?

時代の流れなんでしょうけどね、テンセルがいよいよその値段で扱われるんだなあと思いました。


テンセルが日本で売れ始めたのって今から25年ほど前なんですよね。

その時はテンセルの製品はすごく高くて、ジーンズのような生地をテンセルで作ったズボンが一着20000円したんです。

レーヨンに似た柔らかい生地で、肌触りが優しい。

みんなその高いテンセルをこぞって買っていました。


クリーニングにも出てきていましたよ、沢山。

そして、だんだんと見なくなったんです。


レーヨン系の素材なんですよね、テンセルって。

この手の素材ば万人受けするものではないんです。

逆に大好きな人はレーヨンやテンセルばかりを好んで着たりします。

なので、クリーニングをしていると、素材を見るだけで誰の持ち物か?分かるんですよ。



話を戻します。


さて過去に20000円もしたテンセルが、キャミソールとはいえ500円を切るというのは衝撃です。

過去の値段を知っている方は飛びつくんじゃないですかねえ。


日本で作られた繊維なんですけどね、当初日本では相手にされず。

ヨーロッパの方で人気になり逆輸入された生地です。

レーヨンに比べて強いんですが、弱いところもあって。

スレに弱いので白化という現象を起こします。

白っぽくなるんですよ。

毛羽立ちやすいからなんですよねえ。


まあ、キャミソールですからね、そこまで気にならないのかもしれませんが。

そして、この値段になると使い捨てになりそうな気もするよなあ。

安いのは果たしていいのかどうか。

考えちゃいますよねえ。

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アイロンが壊れた?

僕らが使っている道具の中にアイロンがあります。

アイロンにも種類がありまして、アパレルの使っているアイロンと少し形が違っていて、僕らのアイロンの方が少し幅が広かったりします。


さらに、熱源をどうしているか?でも違いがあって、蒸気だけのアイロン、電熱だけのアイロン、電熱と蒸気両方使えるアイロンとあります。



さて、昨日の事です。



アイロンをかけていたんですよね。

すると、あれ?熱が急に下がった?と感じることがあって。

アイロンを長く使っていると熱が上がったか下がったか、わかるんです。

僕が今使っているアイロンは、電熱と蒸気、両方使えるアイロン。

電熱の方はサーモスタットで温度の管理をしています。


僕ね、レーザーで温度を測れる機械を持ってるんですよね。

ええ、ピザを焼こうとして、ピザ窯の温度を測るために買ったんです。(笑)

500度まで対応しているからアイロンの温度も測ることができます。


で、測ってみたら少し低い。

サーモスタットの温度をあげたんです。

で、再度計り直したら、温度が変わっていない。


壊れたみたい。

アイロン、壊れるんですよね。

その都度修理して使ってきたんですけど、今回はどうするか。

古いアイロンなんです、そうですね、少なくとも40年くらいは前のもの。

これを修理するにしても時間もかかるし、さらにそんなに古いアイロンを修理するのか?の問題もあるわけですね。


さてさて、と機械屋さんに電話してアイロンの在庫を確認、今の状態を伝え、どんなふうにするのが一番いいのか?話し合います。


壊れたと言ってもサーモスタットの表示と温度が合っていないだけ。

試しに最大まで上げてみるとちょうどいい温度になってる。


なるほど、使える温度帯にはなるわけだ。


アイロンの在庫もないみたいだし、取り寄せるにしても少し時間がかかるからとりあえず使う事にしました。


そろそろお役目ごめんかなあ、と思いつつ、直せるなら直して使う方がいいかな、と思ったり。

長く商売をしているから古い機会もたくさんあり、これからこんな悩みが増えるのかなあと思います。


仕事はできそうだから一安心。

でも、本当に壊れる前になんとかしなきゃな。

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100年持つ服を作るとしたら?

三陽商会が100年コートの新しいのを発表したようです。


100年コート、名前がいいですね。

親から子へ、子から孫へ、と紡がれるコート。

それだけ作り込まれていると言うことなんでしょう。



もし、実際に服を100年持たせようとするなら、どんな服なら100年持つのか?

少し考えてみました。



まず、最近流行りの接着剤を使用したものは到底持ちませんね。

接着が劣化して剥がれてしまいます。

なので、全部縫われていることが必須かな、と。


そして、修理ができることも必須。

修理ができるって事は、例えばボタンやファスナーなどが必ず手に入る状態にしてあるとか、服の余白がきちんと取られているとか。

そう言うのが大事になってきます。

最近の服はコストダウンで、縫い代がギリギリで取られているので余白があまりありません。

すると、修理をする時にそこから生地を取ったり出来なくなる。

また、余白の少ない服は引っ張り強度も弱くなるので裂けやすくなります。


そして100年切るなら、やはり着心地も大事。

すると、変化が少ないからと化学繊維を使うのはあまり好ましくないかなあ。

加工で誤魔化すようなのもダメです。


そして、最後、これがとても大事なのが、洗える事。


洗っておかしくなるようなものはダメです。

だから、製品を作ってから洗浄テストをして、修正を加えて、販売するくらいでないとダメ。


そしてそして、クリーニング屋さんを選ぶ事。


そしてそしてそして、一着を着続けない事。

いくら100年持つ服でも一着を着続けちゃダメです。

服は数着持って着回すのが一番長持ちしますからね。



服だけでは100年持たせられないだろうなあ。

作る人、着る人、洗う人、みんなの協力で100年持つ服は出来るのかもしれないな。

いい服だけではダメですね。

全てが揃って服は100年持つ、と思います。

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おしゃれ着とか普段着とか。

洗濯をする時に仕分けをすると思うんです。

でも、今その仕分けがおかしくなっている。

クリーニングに出すものと洗濯で洗うもの、洗濯の中でもソフトに洗うものと普通に洗うもの、その判断をする軸が違うんですよね。



長い間、おしゃれ着という言葉がありました。

元々はウールの服の話だったのがいつの間にかおしゃれに着る用の服という意味に変化をしてしまったんですよね。

そして、普段着ている服を普段着、と思ってる人もいるわけで。


このルールで考えるとおかしな話になることがあるんです。


このTシャツはおしゃれをする時に着ているからおしゃれ着。

こっちはおしゃれ着で着てたけどそろそろ普段着に下ろすので普段着。

このスーツは普段仕事に着て行くから普段着。


これ全部、おかしな仕分けをしているんですね。


そもそも洗濯やクリーニングって、普段着ているからとかオシャレに着ているからという理由で洗いわけていないんですよ。

素材によって、デザインによって荒いわけている。


だから、普通に洗えるものなのに、おしゃれ着として着ているからソフトに洗う、という事はないわけです。

客も同じで、普段着だからとソフトに洗わなきゃいけない服はソフトに扱うわけで。


その服をどんな位置付けで着ているか?は関係ないんですよ。



なぜこんな話をしているのか?というととあるブログを読んだから。

そこには、洗濯には3つあります、と書いてあり、普段着とおしゃれ着とクリーニングと書いてありました。

意味がわからない。

その三つではわけられないですからね。

てか、その三つで分けちゃうと下手すれば失敗して着られなくなるケースもあります。


こんな記事がもっともらしく、しかも割と有名なサイトに載っているんだからタチが悪い。

そりゃ、分かりやすいですよ、おしゃれ着と普段着って分けたら。

でも、それでは分けられないんです。

それは着方の問題で、個人の服に対する気持ちの問題。

それは洗濯にはなんら関係がないんだから。


100歩譲って、今はまだいいですよ。

でも、これから大人になる子たちが、こう言った間違った言葉をゼロの状態から知ったらこれが標準になるわけで。

そんな事になったら間違いなく洗濯は崩壊をして行くわけです。



いや、本当に洗濯やクリーニングに関する記事は専門家以外書くなという法律でもできないかなあ。

いくらなんでも好き放題書き過ぎです。

こんな仕分け、信じちゃダメ!

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漂白のリスク。

以前も書いたかと思うんですよね。

漂白剤について。


漂白剤には種類があって、種類によって漂白の強さが違います。



塩素系の漂白剤はかなり強い。

こぼしてしまって真っ白に色が抜けちゃったとか、オレンジ色になってしまった経験のある人はいるはず。


酸素系は優しい。

オキシクリーンとかがそれで、色物にも使えます。


還元系は錆などを落とす時に使う。


こんな風に種類の違いで使い分けます。

漂白剤の事を汚れを落とすものだ、と思っている方がたまにいますが、正確には違います。


漂白剤は色を壊すものです。


そして、その色を壊すのは汚れとして残った色だけではなく、服の生地の色も壊すことがあります。

漂白剤は白くするものではない、と言うことは覚えておいてください。


では、弱い漂白剤を使えばいいのか?と言うとそんな簡単な話でもないわけです。

なぜならば、生地には染色堅牢度と言うものがあり、染めに強いものと弱いものがあるから。

弱い染色だと簡単に色が壊れてしまうことはよくある話なんですよ。


なのでクリーニング屋さんでは漂白はしますが、本当に最後、いろいろやり尽くして落ちなかった時にやるようなものなんですね。


しかし、今、巷ではオキシ漬けと言う言葉が流行り、漂白剤に漬け込んだりすることが流行っている。



これはねえ、非常に怖いんです。 

色物に使えるものではあるんですが、先ほども書きましたが生地の染色堅牢度によるところが大きいので、中には色が壊されて変色したものもあると思うんですね。


漂白剤が何をしているのか?よく知らない人の方が多いと思うし、そのリスクも知らない人の方が圧倒的に多いのも分かってます。

だからこそ、安易に漂白をやって欲しくないなあ、と思うんです。


汚れだけで考えると漂白を簡単に手を出してしまいがちですが。

服を洗っているんですから、その服の存在を忘れないでほしい。

その服は漂白に耐えられる?ってところを想像して欲しいんですよね。

その視点を持ったら、簡単にはやらないですから。


その服を捨てるつもりならかまいませんけどね。

でも、そのもう着られない、捨てるつもりでも、案外綺麗になったりするもんですよ。

家庭では無理なことでもクリーニングなら出来たり。

そこで無茶するならクリーニング屋さんに相談して欲しいなあ、と思います。

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ピザを一枚。

2月はなぜか忙しい月です。

来週は滋賀で洗濯講座をやるので土日と潰れ、水を汲みに行くのが今日しかない。

と言うことで午前中、富士山に水汲みに行ってきました。



今日、暖かいじゃないですか。

で、2月は今日の午後しか時間取れなかったんです。


去年からずーっと試してみたいことがありました。


去年の11月くらいですかねえ、ロケットストーブを買ったんですね。

ロケットストーブ、ご存じですかね?

普通のストーブと違い、燃焼ガスをさらに燃やすので効率よく燃やすことができる。

火の起きも早いし灰もほとんど残らない、煙も出ないと言う優れもの。

これを買ったんです。


で、これにピザ窯を乗せてみたくてですね。

我が家には2台、ピザ窯があるんです。

一台は中で薪や炭で火を起こして焼くタイプ。

もう一台は、コンロで温めて使うタイプ。

しかし、このコンロで使うタイプのもの、最近のコンロでは使えないのですよ。

なぜなら、安全装置が作動して火が消えてしまう。

ピザ窯の温度、400度くらいまで上げなくてはいけないので使えなくなってしまったんですね。


そこにロケットストーブですよ。


外で使えるしピザ窯も乗せられる。

あとは温度が上がるかどうか?だけだったんですね。


で、ロケットストーブを買い、薪も必要だ、と多摩に薪を売っている所を見つけて購入しておいて。

他にグローブを買ったりバケツを買ったりと準備はして置いたんです。


しかし、毎週日曜は買い物があったり、群馬の掃除に行ったり、水を汲みに行ったり、仕事の用事で出かけたり、洗濯講座をしたり。

忙しかったんですよね。

さらにあまりにも寒くて屋上でやるのが嫌だった。


軟弱ですよねえ。



でも!

今日は暖かい。

これならいける!と先ほどからロケットストーブに薪を入れ、火を起こしています。


順調に温度も上がり、これならピザが焼けるかな?と言う温度まで来ました。

いけそうだな、という事で、焼くつもりのなかったピザを一枚、焼いてみる事に。


うん、また挑戦しましょう。(笑)


焼くの、難しいなあ。

でも、これはこれで面白い。

みんなでやったら面白そうですよ。

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洗濯講座をやったらクリーニングに出なくなるんじゃない?

洗濯講座をしている、と話すと、そんな話をしちゃったらクリーニングに出なくなるんじゃないですか?とよく言われます。


よく言われるのがお客さん。

まあ、お客さんに言われるのは仕方ないんですよね。

だって、洗濯とクリーニングの違いをよく知らないから。

洗濯を教えるとクリーニングに出なくなる、そう思ってしまうのは致し方ないと思います。


クリーニング屋さんの中でも思っている人は多いかもしれません。

これ読んでるクリーニング屋さんもそう思うでしょ?

でも、もしそう思っているなら、昔の僕のように洗濯を理解していない証拠です。

そして、もしかするとクリーニングというものも実はよく理解していないのかもしれない。



洗濯を教えるとクリーニングが出なくなる、と考える理由は、家で洗えちゃうからクリーニングに出さない、という事だと思うんですよね。

でも、実際、洗濯講座をやるとクリーニングに出そうと思います!と言われるんですね。


こう書くと、クリーニングのほうが綺麗になるからな!と思うクリーニング屋さんも出てくるかもしれません。

でも、僕ら、クリーニングのほうが綺麗になるとは一言も言いません。



ではなぜ、クリーニングに出そうと考えるようになるのか?

 

それは洗濯するものとクリーニングに出すものと仕分けがうまくできていないからなんですよね。

で、その仕分けがうまくできない理由は、洗濯した方がいいものとクリーニングしたほうがいいものの区別がつかないんです。


で、今まではここの説明を、クリーニングのほうが綺麗になります、とか言ってたわけですよ。

でも消費者の側からしたら、いや洗えてるしと思ってるし、洗剤も進化してるし、洗濯機も進化していると思っている。

落ちないシミとかどうしても洗えないものとか、そういうものを洗うのがクリーニングだ、と思っているわけですね。

これね、こう思っていると考えるとわかりやすい。


クリーニングも洗濯も、洗えるマークがついてたら同じように洗い上がる、と思っている。


コレなんですね。

結果が同じなら家で洗うほうが早いし、待たなくて済むし何より経済的だし。

同じなら洗濯を選ぶわけですね。


で、僕らの洗濯講座では洗濯をするために、まず服の話をします。


どういう着方をしているのか?これからどう着ていきたいのか?

そして、素材は何か?


その上でその服を次もまた同じように着るためにはどういうお手入れをすればいいのか?を考えていくようにしています。


すると、

今までなんとなく洗濯をしていた服も、自分の着方を考えるとクリーニングの方がいいものもある、と分けられる様になるんです。


実は洗濯の失敗とか汚れが落ちないとか、ほぼこの仕分けがうまくできていないから起きているんですよね。


ここを教えてあげる事で洗濯が上手になり、クリーニングも上手に使えるようになる。 

で、これを教えると、別にクリーニングがすごいと言わなくてもクリーニングのほうが綺麗になると言わなくても、必要に応じて使い分けるようになるんです。


だから、洗濯講座をやるけどクリーニングに出さなくなるわけではないんですよ。


それにうちら、服の90%は家庭で洗えます、なんて無責任なことは言わないですし。

洗えるのと着られるのは違いますから。

無責任に洗えると話して、着る時に嫌な思いをするような洗濯は洗濯ではないですからね。


だから、今、洗濯講座で伝えているわけです。

クリーニングの利用を増やしたいなら、僕らの洗濯講座が一番だと思うけどな。

クリーニング屋さん、見学に来ればいいのに。

見て話を聞いたら僕らの言いたいことも伝わると思いますけどね。

このままだとクリーニング屋さんよりも消費者の方が賢くなっちゃいますよ。(笑)



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洗濯は人それぞれ。

服を洗うのにはルールがあります。

洗剤のルール、乾燥のルール、洗いのルール、生地のルール、装飾品のルール。

他にもいろんなルールがあって、やってはいけないこと、やったらおかしくなることなどが有り、おかしくならないように色んなことに配慮して洗うのが洗濯やクリーニングと言うわけです。


洗濯は化学ですから、再現性があります。

これをしたらこうなる、と言うのは決まっているから、おかしな選択をするとおかしな洗濯になる、と言うのは話を聞くだけでもわかるんです。


しかし、世の中にはそのおかしな洗濯をしている方がたくさんいます。

そして、そのおかしな洗濯をしている人たちは、洗い上がった洗濯物をみて、きれいになっている、なんともないと言うんです。


何ともないわけない、と話を聞いているといつも思うんです。

その洗剤をその素材に使ったら確実に傷む、それはわかり切っている話なのに、全然平気という。


ここが洗濯の罠だと思うんですよね。


誰かがきれいになった、全然普通に洗えたっていう話が信用できるか?分からないんですよね。

これね、画像や動画があっても相当怪しいんですよ。


僕もクリーニング屋なので洗濯の情報やそれに付随する話には常にアンテナを張っています。

例えばアイロンのブログとかあったりして、アイロンの比較をしていたりするんですが、どれもこれも全然伸びていないんです。

でも、記事の中ではどこのメーカーが優秀だの、これはきれいに伸びているだの書いている。


僕らが見たら全然アイロンなんてかかってない状態なのに。


これと似たような感じで、きれいになってる、全然平気、という洗濯の話はかなり信用できないと思うんですよね。



そもそもね、みなさん、洗濯はどこの家庭も同じだと思っているかもしれませんが、全然違うんですよ。

だって家庭環境が違うでしょ?

ドラム型とか縦型とか二層式とか、そういう違いではないんです。

家族構成がそもそも違う。

そして、着ている服も全然違う。

服ってその人や家族の癖が強く出ます。

人によって違う、家族構成も違う、洗い方も違う。

これだけ違うのに人の話が参考になるわけないんですよね。

もし、どこかの洗濯を参考にしたいなら、家族構成や着ている服、洗濯の回数などなるべく近い人の話を聞かないとダメだと思います。


でも、洗濯の話をしてそこまで突っ込んで話を聞かないでしょう?



自分に合う話かどうか、誰も知らずに鵜呑みにしてしまっているケース、本当に多いと思います。


これもね、洗濯の基本的な知識を持ったら鵜呑みにしなくなります。

また、怪しい商品にも騙されなくなります。

怪しい商品や怪しい宣伝に騙されないようにするには、知るしかないんですよね。

学びましょう、洗濯を。

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それって本当?

最近、ちょっと思うことがありまして。

それはですね、クリーニングの良し悪しってわかる人はそんなにいないんじゃないの?と言うことなんですよね。


すいません、今日は出だしから少し乱暴。



clubhouseで話をずっと聞いてきました。

洗濯の原理とかクリーニングの必要性とか、色々話してきたんですが、その中で必ずと言っていいほどこう言われてきたんですね。



でも、クリーニングで過去に嫌な思いをしたから。



具体的なお話を伺おうとすると大抵答えられないんですけどね。

10年前の話、20年前の話とかで、どんなクリーニング屋さんの話か、どんな失敗の話か?どんな服を洗ったのか?もほとんど覚えてない。

最近の話は出て来たことありません。


今まではこれに真正面から向かい合い、クリーニングで嫌な思いをしたのは申し訳ない、と思っていたんです。


しかし、最近、あれ?と思って来たんですよね。


一般の方の汚れが落ちた、傷んでいる、の感覚が僕らと全然違うんですよ。

みなさん、汚れの落ちてない服を平気で着ているんです。

再汚染している服を着ていても気付いてない。

更にしわくちゃでも着ていられる。


それに気付いてなくてクリーニングの違いなんてわかるの?と思ったわけですよ。


さらにさらに、最近ネットで消費者が自分でしみ抜きをやっている動画とか見かけるんです。

落ちた!と喜んでいる服を見ると全然残っている。

僕らはこれを落ちたとは言わない、そんな状況でも落ちたと喜んでいるわけですね。


更にですよ。


ご自分で洗って、縮んでいても平気で着ているし、サイズさえ戻れば風合い変わってても平気とか、そんな話を聞いていると疑問に思うわけですよね。


本当にクリーニングで嫌な思いしたの?って。


例えば20年前なら確かにあったろうなあ、と僕らプロの目からは見るとあります。

しかし、一般の人がそれを理解できていたのか?と言うとなんか怪しい。


他人がやった仕事に疑問を持つ人って一定数います。

それがちゃんとした仕事だとしても、気分でちゃんとしてないと言えちゃう人って本当にいます。



かなりすごいクリーニング屋さんは全国にいるんですよ。

僕の友達、みんなよく勉強しているし、いい仕事をしている。

それでもそんなクリーニング屋さんの評価で低いのをつけられているのを見たりすると、本当にわかってるのかなあ?と思うんですよね。



僕もクリーニングを疑われて、自分で洗った方が汚れが落ちる、と言われた事があります。

その時は、そんなはずはない、家庭で僕らの洗いよりきれいにできるはずがない、と説明をして、最終的にはご自分で洗ったものとうちで洗ったものを並べて見てもらいました。


その結果、白さの違いに驚いてその方はそれからは僕らに任せてくれるようになりました。



服ってね、比較しないとわからないんですよ。

毎日見ている僕らでも、細かい違いは比較しないとわからない。

消費者の方でいくら繊細な方でも、見比べないで違いをわかる人はほとんどいないと思います。


いいクリーニング屋さんの話がもっと消費者から出て来ていいと思います。

僕らも慢心しないように日々努力していきます。

消費者の皆さんも色眼鏡で見ないで素直に見てもらいたいなあ、と思います。


すいません、今日は生意気言いました。

でも、もっとクリーニング屋さんは評価されてもいいと思うんだよなあ。

すげークリーニング屋さんはたくさんいるんだから。


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フレンドマートグリーンヒル青山店で洗濯講座をします!2月26日です!

今日は講座のお知らせです。

しかも関西方面。


226日の日曜日、滋賀県草津市のフレンドマートグリーンヒル青山店にて、ゼロから学ぶ洗濯講座をします。


京屋クリーニングさんの主催で、無料で講座を受けられるんですよ。


午前10時から12時までの2時間の講座となっています。

イートインスペースを借りての講座なので、座席数に限りがあります。

予約とかはありませんのでお早めにお越しください。



昨年からやっている、ゼロから学ぶ洗濯講座の2時間バージョン。

この講座、ここでも何度か書いていますが、今までの洗濯がガラリと変わる不思議な講座です。

やり方が変わる訳ではなく、考え方を知る事で洗濯が上手になってしまうんです。


今まで洗濯のやり方を雑誌やネット、テレビで見てうまくいかなかったことはありませんか?

それもうまくできるようになる、そんな講座。

全ての洗濯の基礎になる話が聞けます。


ぜひ、この機会にお越しください。


すでにフレンドマートグリーンヒル青山店にはポスターが貼られているようです。

また、お問い合わせは京屋クリーニングさんへ。

みなさんのお越しをお待ちしております。


あ、講師は洗濯王子こと中村祐一くんです。

僕も行くのでもしかしたら少しお話をするかもしれません。

みなさん、お待ちしてますね。

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余計な一言を言ってしまった。

土曜日にスマホを見つけたんですよ。


駐車場に落ちていて。

で、とある家の前で、確かヘルパーさんみたいな人がこの時間きてたな?と思ったので、無くしたことを知ったらここに戻ってくるだろうな?と思い、車に踏まれないように端っこに置いといたんです。


これが午前中10時半頃の話。



配達から帰ってきたのが午後1時半。

まだスマホが置いてあります。

一瞬、これだけ時間が経っても取りに来てないから、警察に届けるか?と思ったんです。

でも、仕事してて合間に取りに来るなら夕方だな、と。

土曜は夜に移動をするつもりだったのでその時にもう一度確認しようと思い、そのままにしてお店に帰ったんですよね。

で、仕事をして。

深夜23時頃に車を撮りに駐車場に行ったら、まだスマホが置いたままでした。



これはもうダメだな、とスマホを取り、中河原の交番まで届けたんですよ。


サクッと届けて、さっさと群馬の家に向かおう。


こんな風に考えていました。

警察官が事情を聞いてくれて、地図を広げてどのあたりで何時ごろに見つけたか?の確認。

スマホはロックされていましたが、スマホと一緒に何やらカードがあり個人情報があったらしく、これならすぐ見つかります、とお話をしていたので、さあこれで終わりだな、と思ったらこう言われて。


これ、スマホはあげられませんが、持ち主が現れたら何かお礼を求めますか?と。


いやいや、たかがスマホを拾ったくらいでお礼なんていらない、早く返してあげて、と話すと承知しました、と。

じゃあ、よろしくお願いします、と言いかけたら、まだ聞きたいことがある、といいます。


持ち主が現れたらその後連絡はした方がいいですか?と。



いやいや、要らないです。

そのまま黙って返してあげてください。



これでもう終わりかと思ったら、最後にまた質問されたんです。



あなたのご連絡先は相手に伝えますか?


あー、それは伝えていただいても結構です。

誰が拾ったか不安でしょうし。

そこのクリーニング屋なので身元がはっきりしているから別に話していただいてもがいませんよ、と。


さあ、これで全部終わりました。

早く群馬に行かなければ寝れません。

翌日は朝早く長野に向かわなければいけませんからね。


そうしたら警察官が、あとは私たちの方で必要事項は書いておくので。


はいはい、お願いしまーす、と帰ろうとしたら、一応お聞きしますが、この紙、要りますかね?

と。

拾得物の届け出の用紙を指さしてるんです。

これから警察の方が書くやつですね。


うーんと、悩んで、こう言ったんですよ。


そうですね、滅多にいい事しませんから、記念でもらっておきますかね。



すると、ではここに座ってください。と。

時間がかかりますんで、と言われて椅子に座らされるわけです。

でも座ったからと言って僕が何かするわけでもない。

警察の方も一生懸命早く書いて帰そうと努力してくれてる。


そう、僕が余計な一言を言ったので、慌てて用紙を書かなきゃいけなくなっちゃったんですよね。


別に要らない、で済んだ話なのですが、記念に、くらいの気持ちでもらって帰りますと言ったもんだからそれから30分くらい交番で座り続ける事に。


車で待ってた嫁さんが軽く寝るくらいの時間、交番にいましたかね。


何してたの?と聞かれたので、もらった紙を渡して、余計なことを言ってしまった、と一言だけ言って、群馬に向かったのが日付が変わるくらい。


スマホ、無事に届いたかなあ。

どうせならそっちの方を教えてもらえようにすればよかったなあ。


まあ、いい事したんだからいいですかね。(笑)



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素材の特徴に合わせる。

昨日長野の講座ではレザーの修正の話が出てたんです。

 

合成皮革、人工皮革って分かりますかね?



作り方は多少違うのですが、人工的に皮に似せた生地を作る技術です。

ものによっては本物の皮にものすごく似ててお値段もリーズナブルだったり。

高級品もあります。 


しかし、これに使われている材料の中には厄介なもの含まれている。

クリーニング屋さんの中では常識のポリウレタンという素材です。


これがねえ、とても厄介。



この10年くらい、クリーニング屋さんの店頭でポスターなどが貼られたりしてみたことある人もいるかもしれません。


ポリウレタンは寿命があります、とか見たことある人、言われたことある人は多いんじゃないでしょうか。



繊維の中でこれだけなんですよねえ、寿命があるの。

しかもその寿命がかなり短いので注意喚起がされているわけです。


ポリウレタンが劣化してくると必ず兆候があります。


表面がベタついてくる。

ひび割れしてくる。

そして、最後は破れる。


ポリウレタンって簡単にいうとゴムなんです。

だから劣化すると伸び縮みをしなくなって破れちゃうんですよね。


ストレッチ素材によく使われている素材ですが、気を付けなければいけないのは、糸だけでなくコーティングや接着に使われていること。

目に見えないところにも使われていて、そこで劣化を起こすとなんか服がおかしいなあ?なんて事が起きたりします。


ここでひとつ、知っておいてほしい事があります。


それは、劣化はポリウレタンが製造されてから起き始めている、という事。

服が作られてからじゃないですよ?

なので、素材として作られて販売されるまで時間が空くと、買って一年経ってないのに劣化した、なんて事が起きたりするわけです。

だから、ポリウレタンが混ざっている服を買って、一年くらいでおかしくなった時は、少なくともその服に使われている素材が数年前のもの、という事がわかります。


いろんな服に使われているポリウレタン。

ある意味避けて通れない素材ではありますが、素材の特徴を知っていれば、急な劣化が起きても驚くことはないと思います。

そして、使える間に楽しむことも可能かな、と。


理想は傷まない、長持ちする、変化の少ない服なんですが、中にはこんな繊維もあるので、素材に合わせた着方をする必要も出て来ます。

上手に着るってこんな感じで素材の特徴に合わせてあげるって面もあると思います。

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しみバッグ。

おはようございます。

今日は長野にて合成皮革の講座。


すっごい綺麗でおしゃれな建物の中で講座を受けています。



このしみバッグ、いいでしょう?



実は僕も持ってます。(笑)



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知識でぶん殴る必要なんてないでしょ?

僕を含めてクリーニング屋さんって、今まで知識でお客さんをぶん殴ってたと思うんですよね。

物騒な表現ですか、でも、こんな感じなんですよ、まさに。

どう言うことかと言うとですね、自分がいかに拘っているか、消費者が想像もしないような細かいことを気にしているか、すごい仕事をしているか、それを分かってもらうために消費者のわからない言葉で打ちのめしてたんですよ。


で、消費者は話されてもほとんどわからないじゃないですか?

するとどう返すか?と言うと、だいたいこんなことを言うんですね。



すごい、そんなに丁寧に仕事されてたんだ!とか。

クリーニングって奥が深いんですねえ、とか。


一見、理解してもらえて褒められたような気がしますが、リアルは違うと思うんですよね。


なんかよくわからないけどこだわってやってるんだなあ、って。

どの辺がこだわってたと思いますか?どの辺が奥深いと思いましたか?と質問しても返ってこないと思うんですよね。

そんな短時間でわからない言葉羅列されてもわかるはずないもの。


でもクリーニング屋さんって、その言葉を聞くと喜んじゃうんです。

嬉しくなっちゃう。

そして、本当に知ってもらいたいことを伝えられないまま、また時間が過ぎていくんです。


なんですかねえ、これってクリーニング屋さん特有のものかと思ってたんですよね。

僕がクリーニング屋さんになった当時ってクリーニングのクレームって物凄く多くて。

で、クリーニングを信用してない人が世の中に沢山いるように感じがしていました。

それの原因が大手チェーン店だと思ったり。

実の悪いクリーニング屋がいるから全体が悪く見られているんだ、とか思ったもんです。

信用してもらえてない、と思うから承認欲求が強く出て。

それで先ほどのような知識で消費者をぶん殴るようなことをして、認めさせたがってたんですよね。


しかし、いろんな業種を見ていると、不思議なもので自分は認められている、褒められている、と思ってる人ってほとんどいないんですよね。

逆に、僕らと同じように認められてない、ともすれば嫌われてるくらいに感じてる人って沢山いたんですよ。


だけど、周りの業者はほとんど知識で僕らをぶん殴ってはこないんです。

たまにはいますけどね、でもほとんどはそんな事してこない。

そんな事しても本当に認めてもらうわけではないって知っているから。


ここがクリーニング屋さんとの違いなのかなあ、なんて思います。


誰かの歌にありましたが、頑張ってない人なんていないんですよ。

どんな仕事でもみんな頑張っているし、僕らが知らないだけで専門的なことを知らないうちにやってくれてる。

そうして世の中は出来ているわけですね。


認めてもらいたい、と言う欲求は分からなくはないです。

でも、それは心の弱さを表してもいるので、もうそこから離れてもいいんじゃないかな、と思ったりしています。



伝えるのに知識でぶん殴る必要はないです。



大事な事を、わかるように丁寧に、淡々と伝えていけばいい。


別に話した事ですごく評価してくれなくてもいいです。

俺ってすげえだろ?っていいたいわけじゃないから。

伝えたいのは自分の凄さではなく、服の話だったり洗濯の話だったり、クリーニングの話だったり。

それがどう大事なのか?と言う事を伝える事が大事なわけですからね。


とこれを誰に向けて書いているのか?と言うと僕を含めたクリーニング屋さん全員へ。

特に職人を自称している人たちは、自分を見直した方がいい。

もう令和ですよ。

昭和や平成は過ぎました。

職人も先に進まないといけないと思いません?

世の中に合わせるってこう言う事ですよ。

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配達に行ってきます!!!

予報通り、雪になりました。


積もってますね。



さあ、配達だ!(笑)




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2月のオンライン講座のお知らせです。

先日話していたオンラインの講座の話です。


僕らが作った洗濯の講座。


ネットや雑誌、テレビで見たけれどなぜかうまくいかない。

なんとなく洗ってるけど匂いがする。

きれいに洗えているつもりだけどちゃんとできているか不安。


そんな洗濯に悩んでいる人たちや洗濯のことをもっと知らたい人たちに送る洗濯講座。


ゼロから学ぶ洗濯講座のオンライン講座が2月にやるんです。


今回は3回に分けました。

なぜなら、あまりにも内容が濃くて、2時間の講座では足りないから。

なので、3つに分けてより分かりやすく組み替えてあります。


3回の講座ですが、日程がいくつか選べます。

ぜひ、ご参加お待ちしております。



この講座を受けるとどうなるか?



今までの洗濯の概念が変わります。

かと言って今までの洗濯が入れ替わるわけではありません。

今までのやり方の意味がわかり、同じことをしているはずなのによりきれいになる。

そして、洗うと言うことはどう言うことなのか?知ることが出来ます。


手前味噌で申し訳ないですが、この講座、本当にすごいですよ。

他では絶対聞けない話が沢山あります。

本当におすすめです。


そしてそして。

講座を聞いた人のためのアフターフォローのコミュニティ、洗濯友の会へもご招待しています。

こちらでも洗濯にまつわる話やクリーニングに関する話、その見極め方や考え方などより深い話しが聞けるようになっています。


ぜひ、講座を受けていただいてコミュニティにご参加ください。


オンライン講座の講師は洗濯王子こと中村祐一君です。

彼の説明はピカイチですよ。


講座のお申し込みはこちら。


https://sentaku-yuichi.shop/?category_id=5e64cf820dcb41498a9b635b

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コンビニの駐車場で。

配達の途中にコンビニに寄ります。

コーヒーを買うのとおトイレを借りるためです。

大体いつも寄るコンビニというのは決まっていて、店員さんと仲良くなったりします。


コンビニの駐車場っていうのはとても面白くて。

いろんな人が来ているんですね。


学生さんも来てるし、ビジネスマンも来ている。

工事屋さん達も来ています。



トイレを借りまして、その後コーヒーを買って車に乗り込んでスマホをいじってたんですね。

だいたいこんな時にブログを書いていたりします。(笑)

何書こうかなあ?と考えていたら、数台先のバンの前で作業着を脱いで何やらスプレーを吹きかけている人を見たんです。


この人、何やってるんだろう?と違和感ありまくりの光景。

車には、◯◯クリーンと名前が入ってる。

クリーンだけど掃除屋さんかな?と思っていたら、その吹きかけた作業着を着込んでコンビニに入って行ったんですね。



そうか、臭いを消してたんだ。



仕事で臭いのつく仕事をしたんでしょうね。

で、そのままお店に入るのは申し訳ないと消臭剤で臭いを消してから入って行ったんだな、とすぐ分かりました。


仕事をしている最中についた匂いは仕方ないんですよね。

後からついたものなので、その場では消臭剤をかけるくらいしか思い当たりません。

これが洗った後にすぐ出るものだとしたら、見直すところはいくつかあるんですけど。


この臭いの問題ってみなさんごちゃごちゃになってると思うんですよね。

洗って汚れが落ちないで匂いがするのか?

洗った後は匂いがしなくて、着用しているうちに匂いが出るのか?


後者はある意味普通の話だと思うんですよね。

汗がついたから、汚れたから、だから匂いがした、ってのは至って普通。

もしこれを匂いがする!と騒ぐようなら洗濯を見直す前に自分の考え方を見直した方が早いです。

問題は洗濯じゃないですから。


で、洗ったのに匂いがする、大体の人はここが問題だと思ってるわけですよね。

で、これを洗剤の力でなんとかしようと、スーパーやホームセンターでいろんな洗剤を買っては試し買っては試し、と繰り返し、それでも匂いが取れないとなると今度は柔軟剤で臭いをつけて隠そうとするわけです。


もっとシンプルに洗っても匂いがする問題は解決します。


簡単ですよ、すすぎを増やせばいい。



これだけで嘘のように匂いはしなくなります。

そもそも匂いがなぜしているのか?というと、モラクセラ菌という常在菌がいて、そいつが服の汚れを食べて排泄した時に臭いが出るんです。

で、今までの対策としては、その菌をゼロにすれば匂いはしないだろう?という考え方だったわけですよ。


具体的にいうと、漂白剤で殺菌するとか抗菌剤配合の洗剤で洗うとか。

でも、これでも匂いは無くならなかったわけですよね。


なぜか?

原因が菌じゃないからです。

臭いのする理由は菌が汚れを食べて排泄するから。

そして、その菌は常在菌なのでその辺にいるんです。

服の上だけ菌を消しても他から入ってきて、服に残った汚れを食べるんだから結果は同じになります。

つまり、臭うということです。


だから根本的な解決って、菌の対処ではなく、汚れをできる限り取り除くことなんですね。


今の洗濯で足りないものは、すすぎなんですよ。

すすぎ不足で、汚れが残っているんです。

ね、なら後は簡単でしょ?

すすぎを3回に増やせばいい。

冗談のような話でこれだけで匂いはしなくなります。


これの利点は、服に汚れが残ってないので、その後汚れてきて服が匂い出すまでに相当な時間がかかること。

つまり匂わない時間が長く続くようになるんです。


また、汚れが落ちてるから、今までの洗濯物やりも白くなるし綺麗になる。

今までの洗濯では洗えていなかったんだなあと実感できると思います。



先ほどのコンビニで消臭剤かけていた人の作業着も、もしかしたらすすぎ不足、洗浄不足もあったのかもしれません。

それで常日頃、作業着が匂うと思っていたのかも。

もしそうなら、きちんと洗う事で、どこにでも入れる作業着になるのになあ、なんて思いますね。


今洗濯は汚れよりも臭いの方に敏感になっていると思います。

それは、汚れの臭いだけでなく、柔軟剤などの香料に対してもです。

人によってはいい匂いでも、ある人には苦痛であるという事実もあります。

部屋干し臭で悩んだ末の柔軟剤の香料だとしたら、その解決方法もすすぎを増やす事で解決してしまうので、シンプルな洗濯で嫌な匂いも柔軟剤の香料もしない洗濯を目指してみてもいいのかなあとおもいますが、いかがでしょうか?

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ノロウイルスで嘔吐した時は?

インフルエンザが猛威をふるっているらしいですが、他にも怖いものはあります。


ノロウイルス。



これもねえ、厄介ですよ。

一時期騒ぎになりましたが、念のため書いておこうと思います。



例えば新型コロナウイルスならアルコール消毒でなんとかなってしまいます。

ところが、ノロウイルスはアルコール消毒程度ではどうにもならない。

洗ってもどうにもなりません。


ものすごい嘔吐と下痢を伴う症状が出ますが、先ほども書いたようにアルコール消毒では太刀打ちできないので家庭内で続けて感染してしまうことがよくあります。


問題はここから。


嘔吐してしまうので当然服も汚れてしまいます。

これを洗おうとするんですよね、皆さん。

洗ってもダメ。

先ほども書きましたが、かなり強いウイルスなのでアルコール消毒もダメで洗っても残ります。

下手すれば一緒に洗ったものに移って被害が広がります。


ノロウイルスで嘔吐して汚れた服は、塩素系の漂白剤で消毒するしかないんです。


しかし、この塩素系の漂白剤なが曲者で、かなり強い漂白効果を出すので服の色も抜けちゃうんですね。

だから、基本的にその服は使えなくなると思った方がいい。


だから、ノロで嘔吐して汚れた服は捨ててください、というわけです。


ノロウイルス、意外と怖いとわかっていただけたでしょうか?

何年か前にノロウイルスが全国的に猛威を振るった時に、最初にクラスターが発生したのが老人ホームだったんですよね。

で、どうしてそこでクラスターが起きたのか?と言うと、嘔吐したシーツをクリーニング屋で洗ったから。

その施設のシーツをまとめて洗った時にノロウイルスが他のシーツにまで付着してクラスターが起きてしまったんです。


その年はクリーニング屋さんの受付でもノロウイルスに感染する人が出たりして大騒ぎになりました。

その時の教訓で、ノロウイルスで嘔吐した服は捨ててください、と徹底されるようになったんです。


まだまだ寒い時期は続きます。

みなさん、コロナだけでなく他の病気もご注意ください。

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くすんだ白衣をクリーニングしたら?

家庭で洗ったものとクリーニングしたもの、なかなか比較はできませんが、たまに比較できる時があります。


例えば同じ商品で、クリーニングしたものと洗濯をしたものがあれば、違いを比較できるわけです。

これ、一般家庭ではなかなか見ませんが、クリーニング屋さんでは年に数回見ることが出来ます。



今回、白衣でそれは起きました。



とある病院からお預かりしているピンクの白衣。

いつもクリーニングをしているのどきれいなピンク色をしています。

しかし今回お預かりしたピンクの白衣、色がものすごくくすんでいるんですよね。

明らかに再汚染をしている。


これ、洗濯を繰り返ししてたからなんです。



洗濯が悪いわけではなく、今の洗濯機で洗うとすすぎが足りないので全体的にくすみ出します。

これが部屋干し臭とかの原因の一つでもあるんですが、色も悪くなるんですね。


で、一度再汚染したものをきれいにしようとすると、家庭の洗濯では厳しいんです。

なぜなら、再汚染した洗い方よりも強く洗う必要があるから。

それを洗濯で再現しようとするのは無理があります。


つまり、これをきれいにするのはクリーニングだけ。


で、色が悪いなあ、くすんでいるなあ、と思っていたピンクの白衣をクリーニングしたわけですよ。



どうなったと思います?



すっごい明るいピンクに色が戻りました。(笑)

ねえ、それだけ汚れが蓄積してたってことですよね。


病院の白衣などは、衛生面もあるので家庭で洗濯はあまりお勧めしたくないんですよねえ。

出来れば高温のお湯で洗い、高温のプレス機でプレスしてもらいたい。

それでやっと殺菌出来るので。

あと、白衣がくすんでいるとなんか不衛生っぽいですしね。


必要なコストとして考えてもらって各病院ではきちんとクリーニングに出してもらいたなあと思います。

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正しい使い方ではないけど。

先日、オンライン講座をするために集まれるクリーニング屋さんが伊那市のセンタクアトリエに集まりました。

僕は神奈川の友達と一緒に伊那に向かったんですね。


するとその友達、今日はいいものがある、と取り出したのがボール型のマッサージ機。運転してると腰が痛くなるから、休憩する時にこれ使って、と持ってきてくれたんですね。


片手ほどある大きなボールでものすごく振動するんです。

最強にすると持つのが大変なくらい。

で、高かったんだよ、と話してスマホで調べて見たら値段が下がっている、と。

こんなに安くなったとは、と話してたんですよね。


で、長距離運転の多い僕。(笑)

途中、少しでも回復するなら、と注文して買ったんですよ。

で、今日田舎の家の掃除に来たので持ってきたんです。



話は変わりますが、うちの田舎の雨どいが大変でしてね。

枯れ葉が溜まって雨どいが詰まってるんですよ。

で、こうして掃除に来た時に掃除をしているんですが、いかんせん長年の土埃とかも溜まってまして。

表面だけさらってとっても仲の方は改善しないんですよね。


で、今日、嫁さんが雨どいを叩いてるんです。

こうして叩くと中から詰まってたものが出てくる、と。

そんなバカな、と見てると本当に中から出てくるんですよ。

枯れ葉とか、土とか。


ガシガシ叩いていると面白いように落ちてくるもんだからしばらくやってたんですよね。

でも、これでは根本的には良くならない、と。

多分詰まっているのはあの辺りだ、と屋根に近い曲がったところを指差すわけです。

あそこをどうにかしないとつまりは直らない、と。

叩くのも限界がある、というわけですよ。


で、ふと思い出したんですよね。



マッサージ機、持ってきてるじゃん、と。

あれの振動、半端ないから雨どいに使って見たら出てくるんじゃね?



嫁さん、そんなバカな、というような顔で僕を見るわけですよ。

あなた、冗談は顔だけにしなさい、とても言いたげな感じで。

やって見ないとわかりませんからね、とりあえず持ってきてマッサージ機を中位の振動で使ったんです。



そうしたら出るわ出るわ、枯れ葉や土が。

まるでパチンコで大当たりしたかのように雨どいから出てくる。

ね、面白くなるわけですよ。(笑)


そうしたら今度は最強でどうだ?とやるとまた出てくる。(笑)


これは本来の使い方ではないけどなかなかいいな、なんて言いながらやってると、本丸はそこではない、とまた嫁さんが言うわけですね。

あの曲がってるところだ、と。


でも、そこにマッサージ機を当てるには段に登って少し背伸びしないと届かないわけです。

さらに強烈に振動しているから下手すれば手から落ちちゃう。

落とさないようにしっかりと握り、少し背伸びして雨どいに当てると、でるでる、たくさん出てきます。


やったー!と喜んでいるのも束の間、僕の手が持ちません。

あ、これやばい、と言って中断。

すると嫁さんがなら私がやる、と変わるわけですね。


そして同じようにこれはやばい、とまた中断をするわけです。



交代しながら振動を与え、中の枯葉や土はほぼ取れたみたい。

でも、まだ他の雨どいがあるので日を変えてまたやりに来なきゃな。



その時は子どもには内緒で連れてきて、奴らにやらせよう。・∀・`)

もう、僕らの手には負えません。

若い力が必要です。


 

そんな訳で今はまだ群馬にいます。

だってすっごい手がだるいんですもん。

これからのんびり帰ろうっと。

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目立つぞ?(笑)

アイロンかけてたんですよね。

すると見慣れないシャツがあったんです。


クリーニングの仕事は割と決まったものが集まります。

ともすれば曜日ごとに品物も決まってたりするので、見慣れない服を見るとこれだれの?となる訳です。



そのシャツの持ち主はうちの長男でした。

最近、とあるスーパーのパン屋でバイトを始めたらしい長男。

そこの制服を持ち帰ってきたんですよね。



仕上げ始めると気づくんですよね。

あー、これ、手を抜いて仕上げてたやつだな、と。

シャツの仕上げ方もいくつかあって、制服とか作業着は簡易的な仕上げをする所もあるんですよね。

目的が見た目よりもきれいさや清潔さなのでそうなるんですが。


ははーん、と思いながらそのシャツを丁寧に仕上げ始めた僕。(笑)


いたずらしてやろうと思ったんですよね。

どんないたずらか?というと、むちゃくちゃきれいに仕上げてやろう、と。

すると、周りのバイトの子と着ている服の綺麗さが違う。

ある意味目立つんですよね。(笑)

わざと目立たせてやろう、そんなふうに思った訳ですよ。



何も知らない長男は今日もバイトにそのシャツを持って行きました。

さてさて、どんな風に見られてますかねえ。(笑)



同じ服でもきちんとクリーニングをしてきちんと仕上げると見栄えが全然違います。

同じ服を着ているからよりわかると思うんですよね。


うちに持ってきた時に色も悪かったですし。

きれいにしてやりましたよ。(笑)


しばらくしたら制服の着心地や反応を聞いて見ましょうかね。

無反応だったらちょっとショックを受けるかもしれない。(笑)

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シャツはドライクリーニングなんてしませんよ。

世の中にたくさんの洗濯やクリーニングにまつわる話はありますが、そのほとんどがかなりいい加減です。

これね、言い切っていいレベルで適当なものが溢れてます。


その都度、気になったらここで訂正含めて書いているんですけどね。

なぜこんないい加減な知識が広められているのか?

本当に不思議になります。


例えば先日、それはねえひどいよ、と思ったのは、白いシャツはドライクリーニングよりも手洗い、という記事。

これね、とあるクリーニング屋さんが絡んで作成されているんですよね。


クリーニング屋さんなら誰でもわかるんですが、このタイトル、すっごくおかしいんです。

絶対クリーニング屋さんはこんなこと言わない。

なら、この記事に絡んだクリーニング屋さんはなんなんだ?という話。

本当に洗ってんのか?というツッコミはまた別の機会に置いといて。



このタイトルのどこに引っかかったか?というと、白いシャツはドライクリーニングをしにいで、という部分。



そもそも選択肢の中にドライクリーニングなんて入らないアイテムなんですよね。

白いシャツをクリーニングに出したら、よほど黄変してたりものすごく汚いとかでない限り、ドライクリーニングなんてしないんですよ。

基本的に水洗いで汚れは落としていくんです。


あり得ない洗い方を、さもしてるかの様な書き方に、それ、そもそもおかしくね?となったわけです。


クリーニング屋は絶対書かないんですが、テーラーさんたちは書いちゃうんですよ、シャツはドライクリーニングされてるかの様に。

なぜそんなふうに書くかと言ったら、知らないからですよね。

で、クリーニングはドライクリーニングをするものだ、と思い込んでいるからですよね。


ネットで調べたり本を読むだけだからこんな勘違いをするんです。

でも、現場で仕事をしているクリーニング屋さんは絶対こんな事はいわない。

しないもの、シャツをドライなんて。


こういうところなんですよ、間違った情報が一人歩きしてるっていうのは。

そして、間違った話を広めているのは、クリーニング屋さん以外の人たちなんですよね。


なぜ専門家でもないのに知ったかぶって話しちゃうのか。

いくら服を売ってると言っても、作ってると言っても、洗った時にどうなるか?わからないでしょう?

どんなふうに洗うか?知らないでしょう?

知らないものを知ったかぶって書いちゃダメです。


そんな適当なこと言ってるとそのうち言われますよ?



服が早くダメになれば服が売れるからデマ流してるって。



そんな根も葉もない噂を立てられる前に、変な話はしない様にしましょうね。


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洗たく友の会、始まりました。

洗たく友の会、というのが始まりました。


Facebookのコミュニティなんですけどね、ゼロから洗濯講座を受けた人のためにアフターフォローをするために作られたコミュニティ。


ここでは主に洗濯の話や考え方、ご相談を受けるようにしています。



最初は、誰でも入れるようにしようか、と話していました。

しかし、それだとカオスになるんじゃないかな、と思い始めまして。

で、洗濯講座を受けた人が入れるコミュニティにしようとなったわけです。


何故そんなふうにしたのか?



その理由はですね、洗濯のベースの考え方を学んでないと話についてこれないだろうなあ、と思ったからなんですよね。

話の内容は洗濯の話なので誰でも聞けるんですよ。

でも、聞いた話を理解しようとした時に、洗濯とは、というベースの考え方が全然違うと はなしを聞いてもちゃんと理解できないんですよね。


ゼロから洗濯講座と普通の洗濯で何が違うのか?というと、どこを中心に見ているか?が大きく違うんですよ。


みなさんが気にするのは汚れ。

この汚れを落としたい、と汚れが中心になります。


僕らのゼロから洗濯講座で中心になるのは服です。


服の素材は?

色は?

装飾品は?


これらがベースになって服に合わせて洗い方を選んでいきます。

そして、なんとなくやっていた洗濯ではなくきちんとした理由を持った洗濯に変えていくので、より簡単になり、綺麗になる、と。

簡単になるのに綺麗になるって不思議な話ですが、それだけみなさんの洗濯がおかしなことをしているって話なんです。


ど、このベースとなる話を聞いてないと、同じ話をした時に違うふうに解釈しちゃうんですよね。

あー、これやっとけばいいんですね、とか。

決まりきったやり方は洗濯においてはほぼありません。

だって服はみんな違うんだから、洗い方だって変えるでしょ。

色を無視して、素材を無視して、汚れだけ見ていたらそりゃ洗ってもおかしくなるでしょ?って思うわけです。


一緒にやっている洗たく王子もこう言います。


僕らと同じ共通言語を持ってくれないと先に進めない。



そうなんですよ、今は同じ言葉を話しているようで違う言葉なので、誤解されちゃうんですよね。


洗濯が上手になる、服が長く着れるようになる、傷まなくなる、そんな風になりたい人はぜひ講座を受けて洗たく友の会にお越しください。


今年は各地でやる予定です。

2月の最終日曜日は滋賀で。

2月は他にオンラインでの講座をあるのでまたご紹介しますね。

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服の貸し借りが増える時期です。

服の貸し借りはトラブルを起こしやすいんです。

でも、これから4月あたりまでは何かとイベントが続き、服の貸し借りが増えてしまう時期でもあります。



なぜ、服の貸し借りがトラブルになるのか?というと、一つは汚れの問題。


自分の服が汚れている、シミがある、と気づいている人ってあまりいないんですよ。

まじまじと自分の服を観察しないでしょう?

僕らクリーニング屋さんが預かって、ここにシミがありますよ?と話した時に、ほとんどの人が気づかなかった、とおっしゃいますからね。


自分が気づかないで誰かに貸した時、戻ってきた服をつい見てしまうんですよね。

で、普段なら気づかない汚れに気づいてしまう。


シミをつけられた、汚された、でも借りた方は最初からついていた、と。

ここがトラブルになりやすいポイントなんです。


クリーニング屋の僕から言わせてもらうと、服を着て汚れない方がおかしいので、汚れるのは当たり前だと思う。

誰がつけたとかよりも、着用したんだから汚れるよね、と当たり前に思わないとまずいんでは?と思ったりします。


汚れたのでクリーニングして返します!


実はここもトラブルのポイントになります。

クリーニング、みなさんかなり軽く考えていますが、人によって違うんですよ。

クリーニング屋を選んで出している人もいらっしゃるし、中にはクリーニング屋そのものを信用してない人もいます。

またクリーニングなんてどこでもいいわって人もいます。


問題なのは、こだわっている人たち。

クリーニング屋はここじゃなきゃダメ!って人は、他のクリーニング屋で洗われるのを嫌う傾向があります。

勝手に知らないクリーニング屋に出した!とトラブルになるケースは本当に多いんです。


ここでの解決方法は、借りた人がクリーニングに出さず、服の持ち主に自分の好きなクリーニング屋に出してもらう事。

なので、服を返す時に、クリーニング代としていくらか包み、一緒に渡すといいんですよ。

クリーニングしないで失礼かな?と思うかもしれませんが、相手が服のお手入れをどんなふうに考えているか?わからないときはこれがベター。

もしかしたらものすごくこだわっている方かもしれませんしね。


服の貸し借りはこのようなトラブルが非常に多い。

なので、友達から借りないで、業者から借りる、という案もあります。

こちらはお金を払っているので、多少汚しても関係ないし、クリーニングも業者がやってくれます。

お手軽だしストレスもかかりませんよね。


とにかく服の貸し借りは思っているよりもトラブルになりやすいのでご注意を。

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