ダウンとフェザー。
この時期、ダウンのお手入れの仕方についての記事をよく見かけます。
クリーニング屋さんが発信しているものもあれば、アウトドアメーカーや家事代行業、主婦、洗剤メーカー、いろんなところが発信をしている。
中にはおかしな話をしている人がちらほらいます。
あなた、ネットで検索したものを寄せ集めて書いているんでしょう?と僕らは1発で分かりますが、一般の方はわからないと思うんですよね。
昨日見かけた記事ではこんな話をしているんです。
ダウンは手洗いがいい、と。
なんで手洗いを推奨しているのか?意味がわかりません。
ダウンは丈夫に作られている服の一つなので、普通に洗うことができます。
というか、結構しっかり洗わないときれいにならないんですよ。
ダウンを着る状況をイメージしていただけるとわかりやすいんですが、アウターでしかも防寒着でしょ?
汗よりも排気ガスや埃などが付着していて通常の洗濯では落ちにくい汚れになってます。
それを手洗いして落ちるわけがない。
まあいいです、こたつ記事だろうから。
でも、まだ続きます。
保管時の注意で圧縮させると膨らみがなくなる、と。
確かにその通り、でも小さくまとめられるのもダウンの特徴だけどなあと読んでいたらこんなこと書いてやがる。
圧縮すると羽毛の羽根が折れるから、と。
ここ読むだけでこの人は何にも知らないんだなあと思うわけです。
それはダウンではなくでフェザー。
ダウンの組成表示見ると、ダウンとフェザーがどのくらい入っているか?%で表示されてますよね?
ダウンが多い方が良くてフェザーはなるべく少ない方がいいんです。
フェザーは暖かくないけど、どうしても混入してしまう、逆に羽根がカサカサ音が鳴って不快なんですよ。
フェザーの多いダウンは品質が良くないんですよね。
ダウンとフェザーの区別もつかない記事は信用に値しない。
とはっきりと申しておきます。
他の業界でも同じなのかもしれないけど、こたつ記事多いですよねえ。
専門家でもない人がネットでチョチョイと調べて記事を書くのは良くないです。
それを信じて余計酷くさせることはあるんだから。
少なくとも、この人の書いたダウンのお手入れ方法では膨らまないし劣化するしきれいにならない。
良くないなあ。
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