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カビの匂い取り。

今日、とあるスーツを納品して来ました。

そのスーツ、少し訳ありだったんです。

カビだらけだったんですよね。


4着預かったんですが、1着だけ免れている。

残り3着はカビが生えている。


その違いは何か?というと、着ているか、着てないか、だったんです。


カビの生えているところもよく触るところなので生えているスーツは共通した場所に生えています。

片や生えてないスーツは同じところに入れていても全然平気。


カビが生えるのに汚れが必要というのはこれを見てもわかりますね。


表面のカビは洗えば落ちてしまうんです。

しかし問題はここから。

カビの菌糸は奥深くに入っているので、カビの匂いがするんですよ。

これを取らないと着られないわけです。


カビに効く薬剤もあるんですが、水に溶かして使うものなので、スーツも必然的に水に落とすことになります。

これがねえ、あまりしたくなかったんですよね。

なぜかというと、そのスーツ、まだ新しかったんですよ。

で、水につけてしまうと腰が抜けちゃうんですね。

僕らがアイロンで仕上げているうちはいいんだけど、着たらすぐよれっとなってしまう。


だからなるべく水に落とさないようにして、カビの菌糸を取り除きたかったわけです。


地道な作業なんですが、毎日繰り返して、なんとか匂いがしないレベルまでたどりつけました。

そして本日納品。


あったかくなる前に渡せてよかった。



リモートでスーツをしまってる人も多いですが、カビが生えてないか?確認したほうがいいですよ。

どうも多いような気がしています。


カビが生えないようにすることが一番大事です。

長期で着ないときは必ずクリーニングをしてからしまうこと。

ここ、大事ですから忘れないようにしてくださいね。

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