ドラム型と縦型の違いは?
何やらNHKで洗濯機の話題が出たとか。
洗濯機にドラム型と縦型があるのはなぜ?
と言う質問。
なぜと言われたら、あるから、が答えなんですけどね。
使い分けるものでもないし方式の違いだけで、なぜ?と言う質問がそもそもおかしいんだけど、あの番組ではその質問の仕方になるんでしょうね。
ドラム型と縦型、この二つの違いって洗い方の違いなんですよね。
ドラム型はたたき洗い、縦型はこすり洗いをしています。
日本では縦型が主流でヨーロッパではドラム型が主流。
この違いはどこから来ているのか?と言うと水が関係しているんですね。
日本は軟水で水が豊富にあるので縦型で汚れが落ちました。
二層式も縦型になります。
ヨーロッパは水がそもそも少ない地域であるとともに、水が硬水なので洗剤が働きにくいんですよ。
ヨーロッパに行ったら泡が立たなかった、と言う人、かなりいますが硬度成分が洗剤と反応してしまって洗浄力が落ちてしまうわけです。
洗浄力を何とか確保しようと、叩いて洗ったりお湯を使ったりしていたわけです。
もう一つ、ドラム型と縦型では違う特徴があります。
それは色物について。
特に植物系の繊維に多いのですが、色の濃いものを洗う時に擦ってしまうと表面が毛羽立ち、白っぽく見えてしまうことがあります。
縦型の洗濯機はこすり洗いなので、この現象が起きやすい。
反面、ドラム型は叩き洗いなので表面が毛羽立ちにくく、色物を色よく洗えます。
だから僕らクリーニング屋の機械はドラム型です。
洗浄力は昔はドラム型の方がいいと言われていましたが、今は研究の結果、13キロ以上の大きさの洗濯機でないと叩き効果が小さくなるので洗浄力は縦型に劣る、と言われています。
ただ、この辺の洗浄力という言葉も曖昧で、汚れを落とすというのはそこだけで語れないものもあるので、洗浄力だけで洗濯機を選ばなくてもいいのかな、と思いますね。
今、皆さんが汚れが落ちないと感じているのは、洗濯機の違いではないですから。
洗濯の正しいやり方を知らないだけです。
これを知ったら、どの洗濯機でも汚れは落とせるようになります。
洗濯機売り場に行っても、こんな説明は誰もしてくれませんよね。
水が少ないですよ!とか、乾燥機能がついてますよ!とかそんな話ばかりかと思います。
洗濯機を選ぶのはそこではない。
家電メーカーの人たちに洗濯講座しようかな?(笑)
興味あったらご連絡ください。(笑)
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