« この3年で学んだこと。 | トップページ | 部屋干し臭に困っているなら。 »

受付の無人化に思う。

最近、クリーニングにも無人化の波がやってきてまして。

各地で無人の受け渡し所がいくつも出来ています。


コロナ禍ということもあったんでしょうけどね、理由はそれだけではないんですよ。



人件費が絡んでまして。

クリーニングって季節商売で忙しい時と暇な時の差が激しいんです。

例えば衣替えの繁忙期の時と、閑散期の時では全然仕事量が違うんですね。


朝から晩までやっても終わらない繁忙期。

朝から夜まで何もすることはないけど受付にいなきゃ行けない閑散期。



コレくらい差があるわけです。

個人店ならそこのお店の人がいるので問題はありませんが、これがチェーン店になると受付を雇わなきゃ行けません。

繁忙期ならいいんですが閑散期はその人件費の経費が重くのしかかるわけです。


また、パートを雇おうとしてもなかなか人が集まらずに苦労をしている、という話も聞いています。


つまり、人がいなくて大変、人件費がかかって大変、という事情があるんですね。


そこに無人受け渡しというひとつのジャンルができたというわけです。



便利らしいですよ。

出す時も持ち帰る時もあまり待たなくていいらしいですから。

しはらいも事前に登録したカードで支払えちゃいますしね。



ただね。



ひとつ気になることがあるんですよ。

それは、受付時に説明ができないなあって。




クリーニングは数年前よりら受付時の説明が義務化されています。

また、クレームの受付先を明示しないといけない。

だから店頭にその手の案内が置いてあります。


無人受付でも、おそらく何かあれば電話するなりメールするなりで連絡は取ると思うんですよね。

僕が問題だな、と感じるのは、どこか破損しているとかシミがあるとか、そういうわかりやすいものではないもの。

例えば、全体的にうっすらと汚れている時とか。

そんな時の説明は対面でした方がいいと思うのですよ。



目立つシミは流石に誰でもわかります。

しかし、最近は全体的に汚れていると気づかない傾向があって、その場で説明をしないといけないケースが目立っています。


気づいてないだけならまだいいんですが、汚れた理由を変に誤解しているケースも多くみられていまして。

説明だけでは通じないことも増えてきています。


なので、実際の服を目の前にして、確認しながらの説明が必要なんですよね。


クリーニングって、ただ洗って返すものでもないですからね。

時には説明をする必要もありますし。

やろうと思えば簡単にやり取りはできますけど、それをやったらいけない様な気がするんですよね。


少なくとも、チェーン店は細かい説明などを省いてお手軽に利用できる料金設定ややり取りを作り込んできました。

で、らそれに問題が出てきたので対面での説明が義務化されたわけで。


無人の受け渡しは今後また同じ道を辿るのか、受け入れられていくのか、どうなるんでしょうかね。 



洗ってあればいいんだよ、説明なんていらないんだよ。


こういう声があるのも理解しています。

しかし、あえて言わせてもらうと、簡単に見えるのは僕らが簡単に見せているだけです。

その裏では、服のトラブルはしょっちゅう起きてるし、それを黙って手直しして何事もなかった様にお返ししてるだけで。


その中で必要な説明もあるんですが、聞いておかないとそのトラブルを目にした時に慌てることになっちゃうんですよね。


クリーニングという仕事をする上で、お客さんに寄り添うところと守らなきゃいけないことと、ここを間違えない様にしなきゃいけないな、と思います。

そういう意味では、無人化はとても微妙に感じてしまいますかね。

| |

« この3年で学んだこと。 | トップページ | 部屋干し臭に困っているなら。 »

クリーニング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« この3年で学んだこと。 | トップページ | 部屋干し臭に困っているなら。 »