この数年、クリーニング屋さんも副業を始めるところが増えています。
クリーニングの需要が減っているので、クリーニングの技術を活かした何かを、ということなんでしょうね。
例えばリフォームとか。
クリーニングをする時に一緒に修理をしたら便利だろう、とリフォームサービスに力を入れているところもあります。
また古着を集めてクリーニングして再販する所も出てきました。
最初は制服だったりしましたが、古着を売る所もあります。
確かに、捨てるような服をクリーニングして再生させる、実にいい試みのように見えるんですけどね、僕はちょっと釈然としないんですよね。
確かに、捨てるような服を洗ってまた着られるようにする、というのは良いことなんです。
だけど、それってよく考えてみると服を長く着ることとは直接繋がらないんですよね。
その服をいかに長く着用するのか?で考えると、古着を再生した後も、また再度洗ってき続けることが一番良いと思うんです。
だから本来は、再生した技術を見てもらって、捨てないで何度もクリーニングをしてきてもらうことが目的だと思うんですよね。
中古の販売は果たしてそんなふうになっているのかなあ?と疑問に思っています。
売り上げは上がりますよ、でもそれはお金の動きであって決して長く切ることに貢献しているわけではないんですよね。
うちでも考えたんですよね。
周辺の中学校で制服のリユースをやってる、と聞いててその制服をクリーニングしてあげたら社会貢献にもなるんじゃないかな、と。
でも、それって社会貢献にならないんですよ。
一時、綺麗な制服は着られるけど、大事なお手入れの部分が出来なければ結局その制服も傷んでいくだけで。
一瞬いいことしたような気にはなるけど、結果的に良くなってないと思うんですね。
だからうちはその後を考えたんですよ。
制服をなぜ洗わないのか?それは洗う時間が取れないからだ、と。
なら、制服をクリーニングしている間に貸してあげればいい、と。
府中八中の制服だけですが、リユースの販売で残っだのを預かり、クリーニングして修理して使えるようにしてお店に置いてあります。
制服をクリーニングしたい時に、代わりに制服を貸してあげるようにしているんです。
みなさん、クリーニングする時間が取れないから、自宅で洗濯をしようとしますよね?
そして、見た目平気そうだからと着させていますが3年経つ前にヨレヨレになりますよね?
あれは自宅で水で洗うからです。
見た目平気だからと思っているだけで、全然平気じゃないんですよ。
毎年卒業生に向けてのお祝いで制服の無料クリーニングをしますが、縮んで裏地の余っている制服がどれだけあるか。
きている子供たちは着づらかったろうと思います。
そして、家庭で洗濯をした制服は、次にまた再利用するのは難しくなるんです。
リユースの制服を一時的にクリーニングで綺麗にすることは可能です。
でも、本当の問題はそこではないんですよ。
なぜ制服が傷むのか?なぜ3年持たないのか?
3年持たせるにはどうすればいいのか?
ここを考えないといけない。
中古の販売をすることが環境にいいわけでもない、というのはこういうところからも分かるかな、と思います。
クリーニング屋さんが本当にやることって中古の販売ではないんですよね。
洗うという文化、服を長く着るという文化を伝えるのに、クリーニングの技術を知ってもらうのは大事で、それは中古を販売することではないんです。
今中古を販売しているクリーニング屋さん、本当のこと言ったらどうですか?
売り上げが欲しいからだよって。
エコを絡めてそれっぽく言ってますが。
それ、本心じゃないですよね?
売り上げがないからクリーニングを活かした新しい事業を立ち上げた、だけでいいのにそこにエコを絡めたり環境の話をするから胡散臭くなる。
素直に売り上げのために始めました!でいいと思うけどな。
下手に嘘つくと、消費者もそれが環境にいいこと素ていると錯覚してしまうので良くないですよ。
本当に環境にいい事したいなら、長く着ましょう。
新品で買った服も、中古で買った服も。
制服だって6年は有に使えます。
次の人たちに譲れるようなお手入れをして行ったほうがいいと思いませんか?
一伸ドライクリーニング店
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