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続けて行くこと。

今年は色んなところでクリーニングがニュースになります。

仕方ないんですけどね、原油高の影響をもろの受ける業界なので。

静岡の方のニュースで資材の高騰に苦しむクリーニング屋さんのニュースがありました。


色んな資材が値上がりしているけどそこのクリーニング屋さんは据え置いているらしい。

頑張ってますよね。

今の状況は据え置いていられるほどなんとかなる状況ではありません。


静岡ではワイシャツのクリーニング代が40円上がったそうです。

全体的に上がっているんですよね。

この価格、10年前なら個人店の価格で高いと、言われていた価格。

それが県の標準的な価格になっているというのだから驚きです。


値上げの額に驚きますが、ここでワイシャツのクリーニングを少し説明してみようと思います。



ワイシャツのクリーニングって実はすごい安いと思うんですよね。

なぜなら、ワイシャツのクリーニングは手間もコストも掛かっているから。


例えば、ワイシャツは洗う前にポケット掃除や確認をしています。

ここにボールペンなどがあったりすると一緒に洗ったものにインクのシミがついてしまうからです。

そして、その後は洗うのですが、ドライクリーニングと違い水洗いのワイシャツは工程数がとても多いんです。



洗い、濯ぎ、脱水、濯ぎ、脱水、濯ぎ、脱水の後糊付け、そして脱水。

これで洗いの工程は終了。


この後は仕上げの工程です。

仕上げはで仕上げと機械仕上げがありますが、今は基本的にどこも機械仕上げ。

手仕上げだとこの値段では到底できません。

たまにこの料金でやっているクリーニング屋さんがありますが、それはもう仕事ではないですね。

趣味に近いものです。


機械での仕上げ工程はお店によって違いますが、少なくとも二つの機械を通ります。

多いところは三つか四つかな。


襟とカフスを仕上げる機械、身頃を仕上げる機械、が主な機械です。

ここでプレスをしたら畳みます。

アイロンで畳むところもあれば機械で畳むところもあります。


さて、仕上げ工程で何人必要だと思いますか?

うちのような個人店で2人。

チェーン店だと3人から4人ほどワイシャツの仕上げに必要です。


機械も安くないんですよ。

高級国産車買えますからね。

そこに人件費を乗せて、ワイシャツ一枚いくら貰えばペイ出来るか?


一回のクリーニングでワイシャツがたくさん出てくれれば早く回収できますが、個人店だと一回のクリーニングで20枚とか30枚とか普通にあります。

しかも毎日ではない。


少し計算するとわかりますがワイシャツは基本的に昔から赤字なんです。

機械のお金、人件費、燃料費、これらを考えると完全に赤字。

そこに今回の燃料費の値上げがさらに効いてきているんですよね。



赤字ならやらなければいいじゃないか、という話も言われます。

これね、昔からの流れなので仕方ないんですよね。

昔もワイシャツはそんなに儲からないんですが、ワイシャツをリーズナブルな価格にすることで他の服をクリーニングに出してもらえる、と。

これがいまでも残っているので、赤字でもクリーニングを続けているんです。


個人店なんかだと、ワイシャツのクリーニングをやめたら困る人がいる、と続けているんじゃないかと思いますよ。

もうね、使命感です、これは。



なので、据え置きで頑張っているクリーニング屋さんは本当に尊敬に値すると思います。

でも、消費者からしたら、あげてもいいからやめないで!っていうのが本音なのかなあって思うんですよ。

それほどたくさんのクリーニング屋さんが辞めているので、いつも利用素ているお店は無くならないで、という気持ちの方は多いと思います。

頑張るのはいいことですが、お店はお客さんのためでもあるので、どこかで値上げして続けていってもらいたいなあ、と思います。









一伸ドライクリーニング店 

カシミヤ・アンゴラ専門店 カシミヤクリーニング.COM


東京都府中市住吉町2-17-13

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