七尾市へ洗濯支援をするために前泊予定地の富山へ向かいます。
須坂を出まして、上信越道をひたすら北上。
雪もなく順調に走っていく僕たち。
そのうちに北陸道に入り、車もどんどん少なくなっていくのに気付きます。
そしてもう一つ気づくのが、サービスエリアやパーキングエリアに明らかな災害用の車がいるということ。
主に自衛隊ですが他にも色々います。
やはり北陸道は今は支援のための道路なんだな、というのが分かりますね。
順調に走って富山へ到着。
本日の宿はインター目の前のルートインです。
宿につきましてチェックインを済ませると、あれ?知ってる人たちがここに来ることになっている、と。
どうやら僕らと一緒に七尾市に行ってくれる友達が他にもきているようです。
ホテルのロビーで合流しまして、ご当地のご飯を食べに行こう、と連れて行かれたのが王将。(笑)
王将好きの彼ら曰く、王将はその土地土地で味が全然違う、だからご当地の味と言ったら王将、なのだそうです。
みんなで王将へ行き、ご飯を食べ、ホテルへ戻って各自部屋に戻ります。
翌日の出発時刻の確認だけしなければいけません。
グーグルマップのナビを見てみると富山から1時間半で着く予定。
避難所には朝8時に着くと言ってあります。
ここでリーダーの決断が。
朝5時にロビーに集合、と。
下道使っても2時間かからないところに3時間前に出るなんて、と思いましたがここから先はどうなっているか?全くわからないということを考えると、早く出る事は悪いことではありません。
もしかしたら通行止めの箇所があるかもしれないし。
早くついたらその手前で時間調整をすればいいな、という事で朝の5時に集合が決定しました。
各々、ホテルで休息。
そして翌朝5時にみんなロビーに集合。
ホテルの駐車場を見ると、能登への支援の車でいっぱいなんですよね。
DMATの車も見ました。
また、ロビーでは輪島から避難をして今日戻るという方にも遭遇しました。
被災地に近づいているのを肌で感じ始めます。
そして出発。
まずはガソリンの補給を。
全然往復できるんですが、万が一出れなくなった時のためにガソリンは補充していきます。
また、現地でガソリンを購入すると被災地の皆さんの迷惑になるかもしれないのでなるべく現地から離れたところで。
そして、まず最初の目的地は七尾市の手前にある道の駅。
なぜここに行かのか?というと、トイレを済ませてから向かうためです。
七尾市では無駄水が使えないのでトイレも仮設のものを利用しています。
僕らが使っていいものじゃないんです。
なので、まずは手前の道の駅で準備を整え、そこから避難所へ向かうことにしました。
富山から中能登の辺りまで、普通の光景です。
車も普通に走っているし、コンビニもやっている。
さ牛丼屋もやっているし、普通の日常の光景。
でも、気付かないところで被災地の顔が現れます。
手前の道の駅に到着し、トイレを済ませ、駐車場を見渡すと給水車が停まっている。
ここも被災地の一つなんだなと実感が出てきます。
そこからまた走らせて避難所の周辺に近づくと様子が変わってきました。
みなさん、地割れって見たことありますか?
普通に走っている道路が割れているんです。
本当に酷いところは走れないくらい割れていると思いますが、僕らの言った地域ではかろうじて走れるけど地割れを起こしている。
真ん中が割れているケースもあるし、道路のはじが落ちてるケースもある。
本当に危ないところは赤いコーンが立っていて近付かないようになっています。
他にも周辺の家が真っ暗なんですよね。
そこに人が住んでいないから電気がついていない。
たまにポツリとついている所があるのは避難所ではなく自宅で避難しているんだろうなぁと思います。
そして。
屋根瓦が落ちている。
ブルーシートが被せてある。
そんなうちがちらほらと出てきました。
明らかな被災地です。
道路が凸凹しているのでスピードも出せません。
慎重に運転していきます。
そして。
いよいよ避難所につきました。
避難所にはたくさんの車が停まっています。
トイレはテレビでよく見るトレーラータイプの綺麗なトイレがある。
端っこの方には自衛隊のお風呂が設置されている。
避難所の入り口にはたくさんの物資が所狭しと積み重なっている。
ボランティアの人たちが忙しなく動いています。
担当の方とご挨拶をし、放送をかけてもらい、洗濯物を持って来てもらうことに。
今回は下着類を中心に洗うことにしました。
大きな洗濯ネットを用意しまして。
そこに洗って欲しい洗濯物を入れて持ってきてもらい、預かり伝票を渡して預かります。
なぜ下着類に限定をしたなのか?というと、100人規模の避難所でみんなが持ち寄ったらそれだけで千点近い洗濯物になるんですね。
で、下着類だけなら全部水洗いでいけるので確認の時間がない分、早く洗えるようになります。
何よりも朝預かってその日中に届けることを目標としていたので、検品をしたり、タグづけをするようなものまで対応できるとは思えなかったんですよ。
なので今回は限定をさせてもらいました。
しかし、そんなにことはうまく運びません。
一般の方が、素材の区別がつく人は多くないので、当然ウール製品もネットの中に入っています。
検品をしなくても洗える、という目論見はここで破綻をし、預かった後にネットの中を再度確認して、水洗いできるものとできないものの確認をしました。
1時間くらい待っていましたが、ここで洗濯物を預けてくださった人数は18人。
アイテム数で言うと300点を超える感じでしょうか。
この中には当然、水洗いのできないものも入っていましたが、そこはもう受け入れて服に合わせて洗おうという事にしました。
1人おじいちゃんがね、このセーターも洗って欲しいんだけど、と言ったんですよ。
で、すいません、今日は下着類が中心なんです、と話したら少し残念そうな顔をされて。
そこで僕らも気づいたんですよね。
そうか、普通にセーターとかズボンとかも洗いたいよな。
下着類に限っちゃダメだったんだな、と。
大きな反省をしました。
預かった服を車に積み、二手に分かれます。
3人はこのまま白山市のクリーニング屋さんへ行って洗う係。
残りの2人は現地に残って炊き出しの手伝いを。
というのも実は5人のうちの1人はキッチンカーで来ていて、イカ焼き屋さんなんですね。
うちらの話を聞いてご好意で避難所でイカ焼きを振舞ってくれることになってたんです。
洗濯物は3人もいれば片付いてしまうので、現地の炊き出しの方に1人ついていただいて、僕らは白山市のクリーニング屋さんへ向かいます。
のと里山海道というのが金沢まで通っていて。
その道を使い白山市の宮崎クリーニング社に向かいます。
今回、白山市の宮崎クリーニング社さんが協力してくれました。
僕らの他にも金沢に避難してきた子供達の服の洗濯もやっている素晴らしいクリーニング屋さんです。
昔、同じ勉強会にいて、月一で会ってたんですよね。
たまに連絡をとったりしていたので今回お願いをしたら快く受けてくれて。
本当助かります。
七尾の避難所から白山市の宮崎クリーニング社さんまでおよそ80キロくらい。
普通なら1時間で着きますが、今は状況がわからないので読めません。
とりあえず走って行くんですが、割とすんなり走るんですよね。
車もそこまでいないし、なんならスピードも普通に出てる。
これは1時間でつくんじゃない?飲んで話していたら、ドカン!と車に衝撃が走るんですよね。
おお、揺れたねえ、なんで話しててまた走っているとまたドカン!と揺れる。
道路がね、沈んでたり、隆起してたりしてるんですよ。
もちろん地割れもあって、そこは応急処置で埋めてあるんです。
でも、隆起や沈んでるところは直せません。
なので、危ないところにはスピードおとせ、徐行しろ!と看板を立てて赤いコーンを立てている。
そこに気づかずに普通に走っているとすごい衝撃を受けてしまうんですね。
どのくらいの段差かというとかなり大きな段差だと思うんですよね。
車の中のコーヒーカップがいちいち飛ぶくらいでかい衝撃が走るんです。
運転手が怖いとはっきり言いましたから。
まだ明るいから道路の状況を間ながら運転できるけど、これ夜で見えなくなったら怖くて運転できない、と。
事故起こしたら今ないから慎重にゆっくりと行こうね、と話してゆっくり向かいました。
半分くらい行ったところで凸凹もなくなり、普通に走れるように。
すると今度は車がものすごく多くなるんですね。
この辺は被災地ではないんだなあと実感します。
石川全体で語られてしまいますが、明らかに能登の方が被災地で金沢とかは普通の状態です。
生活もみんな普通。
なので、金沢周辺では普通にしてても何の問題もありません。
トイレも借りれるし、食事も普通にできる。
消費の貢献をしてあげた方がいいくらいです。
そんなこんなしているうちに宮崎クリーニング社さんに到着。
待っていてくれて、カゴを出してくれました。
さて、ここから洗っていきます。
続きは明日。
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