よく、これを使ったから縮みませんでした!とかいうのを見かけるんですよね。
洗濯で縮むって一番最悪な事故じゃないでしょうか。
どうして縮むのか?わからないので、グッズに頼ろうとするんです。
いや、よく分かりますよ。
僕もグッズ好きなので。
クリーニングではそんなものには飛びつきませんが、他のものではすぐ飛びつきます。(笑)
我が家にはピザッキーと言うピザ焼き機がありましてね、それを購入した決め手が、全米で一番売れたピザ焼き機だったからです。(笑)
それが上手にピザが焼ける保証にもならないのに、飛びついたんですよ。
そこそこ面白いものだったので長年使っていましたが、ピザを上手に焼く原理を知ったら使いません。
そう、グッズはあくまでも原理を補完するものなので、原理を知らないとグッズが優秀でも事故は起きるんです。
逆に、原理を知っていたらグッズなんてなくても縮まずに洗えます。
皆さんが縮むのを恐れるのはニット類でしょ?
縮むニットがあったり、平気なニットがあったり。
その違いがわからないからグッズに飛びつくんだろうな、と思います。
中には洗濯の専門家を名乗る人がおすすめしてたから高いけど買ったとかね。
そもそも洗濯をする時に、ニットという括りは考えますけどメインの情報にはなりません。
メインの情報は、ニットに使われている素材は何か?です。
これによって縮むかどうかが決まってきます。
縮みやすい素材はウールです。
羊毛ですね。
この素材が縮む可能性を秘めている。
で、中にはウールは水につけたら縮むとか長く着けていると縮むとか言う人がいますがそれも間違いです。
ウールが縮む原理はそう言うものじゃありません。
ウールが縮む原理は絡まるから。
これを想像できていると別にネットがなくても洗えるし、縮ませないで洗い上げられるんですよ。
何度も書いているので書かなくてもいいかな?とは思いますが軽く触れときますね。
ウールの表面にはスケールというキューティクルがあります。
これが水に濡れて、温度が上がると逆立つんです。
この温度が割とポイントで、低い温度だと逆立ちにくくなります。
そして、逆だった状態で、服が揉まれると繊維同士が絡み始めて縮んでしまいます。
これが原理。
で、水と温度と揉み作用、この三つが揃わないと縮まないんですね。
なので、この内のどれかを無くそうとするんですよ。
ある時は洗剤に滑るような薬品が入ってて逆だっても絡みにくくしていたり。
また、ある時はネットに入れて服が動きにくいようにして絡まないようにしていたり。
またまたある時は、押し洗いをする事で絡まないようにしていたり。
と、こういう理由でネットを使ったり専用の洗剤を使ったり押し洗いを勧められるわけです。
ここにさらに、ゆるい作りのニットの場合は動いやすいので縮みやすいとか出てきます。
柔らかいニットが縮みやすいのは動きやすいからです。
これ、逆にいうと、しっかりと詰まったようなニットやスーツのような生地だと簡単には縮まなくなります。
ぼくがなぜ原理を知りましょう、というのかというと、グッズを使っていても、何をしているのか?知らないとやはり事故は防げないからなんですよね。
ネットに入れてもその程度じゃ防げないほど柔らかい素材の時もあるわけで、その時はネットに入れてさらに押し洗いをする必要があったり。
また、そもそも洗濯では無理でクリーニング、しかもドライクリーニングをしなきゃいけないケースもあるわけです。
その違いを見分けるためにも、何をしているのか?どんな風になっているのか?を知った方がいいですよ、と話しています。
ウールの縮む現象をフェルト化と言いますが、このフェルト化をきちんと説明できる人はあまりいません。
洗濯専門家?ちゃんと説明できてた人いたかなあ?
見た事ないな。
洗剤メーカー?なんか怪しい説明が多かったな。
アパレルメーカー?適当だったな。(笑)
洗濯王子くらいですかね、ちゃんとしてたの。
クリーニング屋にとっては常識で簡単な話なのになぜか世間では誰もまともに答えない話。
本当に不思議です。
グッズ好きの僕がいうのもなんですが、グッズを活かすためにも原理は知っておいた方がいいと思います。
一伸ドライクリーニング店
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