支援の難しさ。
災害の支援活動をしていて、難しいなあと思うことにちょくちょく出会います。
またその難しいなあという物の中には、被災者の方の不便につながるものもあったりするので、どこで折り合いをつけるか?で悩むんですよね。
徐々に公費解体も進んでいき、また新たな問題が出ていると聞きました。
公費解体なのに、お金を請求される、と。
怪しい業者の話かと思いきや、そうではなかったようです。
要はこんな感じ。
公費解体を受注したんだが、始めてみると公費の範囲を超えるような家具などが残っていて赤字になるのでその分の請求をした。
という話のようです。
こういう問題って多いと思うんですよ。
例えば、僕らの洗濯支援。
被災地は混乱しているので、通常のクリーニングの受け方はできません。
人もいないし、数が多いのでいつものような受け付け方はできない。
すると、袋をひとつ渡して、その中に洗うものを詰め込んでください、という受け方になるわけです。
僕らは何の制限もないから何でも受けましたが、県から要請を受けて洗濯支援をしているクリーニング屋さんたちだと洗えるアイテムに制限があるんですね。
これは洗えるけどこれは洗えません、というようなものがあり、事前にそれを告知しています。
災害救助法の範囲内でしか受けられないので基本普段着のみなんです。
スーツは洗ってもらえないし、着物も洗ってもらえません。
でも、一般の方に洗濯とクリーニングの区別はつきません。
洗ってもらえるなら何でも入れてしまうものなんですよね。
すると、公費の範囲を超えた服が集まってしまうことがあります。
ここをどうするか?みんな悩むんですよ。
当然、県に話しても負担してくれません。
なら、被災者の方に請求をするか、自腹で洗うか。
クリーニング屋さんも被災者なので、被災者の辛さもわかります。
どうしていいか?悩んでいるという相談も受けたことありますから。
結局、この時は着物のクリーニング代を僕らの洗濯支援チームで負担します、という事にして洗ってもらいクリーニング屋さんにお支払いをしました。
こんな風にどこかが負担してくれたらまだいいです。
でも、そんなことは普通ありませんから、本当に難しいと思います。
普通ではない状況の話ですからね。
全部まとめていくら、なんて一括りにできないことも重々わかっている、その上で支援に名乗り出てくれているとは思いますが、自分の体を動かせば何とかなるものもあるし、重機や従業員を使わなければならないものもある、すると経費が掛かるのでその分は何とかしてもらいたい、と思うのもよく分かります。
こういう話をしていると、県が悪いんだ、国が悪いんだ、という人が必ず出てきます。
でもね、じゃあ潤沢に経費出すからやってよ!と言ったら今度は変な業者が入ってきたりするんですよ。
国が出すんだから、県が出すんだからとぼったくってやれと法外な料金を請求する人が出てくるかもしれません。
すると今度は、市民から変な奴にお金を出すなんて!税金だぞ!と別の角度から責められるかもしれません。
ここがねえ、難しい。
多少騙されてもいいから全員助ける方向で動くのか、悪い奴にはびた一文払わん!多少不便になろうがきっちりした業者にしか頼まない!いう方向で動くのか。
みなさん、どっちがいいですか?
ちなみに僕らは、便乗して利用する人も中にはいるだろう、という事は折り込み済みで、その人たちを締め出そうとしたら本当に必要な人の中に締め出されるてしまう人もいるかもしれない、という事で全部受ける判断をしています。
便乗して利用した人たちも被災者、困っているんだからみんな助けよう、というスタンスです。
被災者の人たちも支援活動をしている人たちも、みんな大変。
揉めないで上手にやっていってほしいと思います。
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