アンケートの結果を読み解く。
クリーニングに関するアンケートが年に何回か出てきます。
今回はクリーニングに求めるものは何か?と言うアンケートが公開されていました。
実は似たようなアンケートは30年以上前からあります。
それは業界内で毎年やっていて、クリーニングに求めるものは?と言うのがあるんです。
それは例えば品質であったりしみ抜きであったり、宅配であったり。
そんな感じで実は今も求めるものはあまり変わっていません。
今回のアンケートの結果を見てもほぼ同じです。
例えば、特殊なケアの必要な物が利用する動機となっていたり。
スーツ類の頻度が高かったり。
改革が安いことが求められていたり。
昔から言われていることなんですよね。
これらを読んでいると、消費者は安いものを求めている、クリーニングに価値を見出せていない、品質が求められている、などと解釈をしがちなんですが、多分多くのクリーニング屋さんがする解釈は間違えているんですよね。
僕もずっと勘違いをしていました。
この手のアンケート、答えた消費者の皆さんが洗濯やクリーニングをどう考えているか?と言う視点からみると違う答えが見えてきます。
そしてそれが大きな問題になっていると言うことも見えてくるんです。
例えば特別なケアの必要なものがクリーニングする動機になると言うのも、言葉を言い換えれば家で洗えないものをクリーニングへ、と言うことでしょう。
ここでクリーニング屋さんは多くのウール製品やおしゃれ着などを想像したはず。
しかし、多分消費者は、ほとんどのおしゃれ着は自宅で洗えると思っています。
水洗いバツの表示があって、過去に失敗した経験があるとかならクリーニングに出しますが、下手したら洗えない表示でも選択をしてしまいます。
ここからすでに消費者とクリーニング屋さんでは解釈が違っているんですよね。
クリーニング屋から見たら、クリーニングの方がいい衣類なのに、洗濯をしてしまう、その心理がわからないと思うんですよ。
で、それは自分の店の前を歩く人たちの服装を見ているとよくわかるんです。
しわくちゃな服を併記できているんですから。
でも、それをしわくちゃだと思ってないんですよね、みなさん。
クリーニング屋だけ、しわくちゃだなあって思ってる。
他の人たちはちゃんと洗った服を着ていると思っている。
こんな風に、アンケートの背景を探ることで違う結果が見えてきます。
しわくちゃで着られてしまうんですから、クリーニングに求めるものもそこまでの品質は要りません。
だから最低限の品質で低価格で、となってしまうんですよ。
こう言うアンケートをせっかく取ってくれて公開してくれているんだからクリーニング屋さんもきちんと読み込んで生かして行った方がいいと思うんですよね。
で、それこそ今必要なのは啓蒙で。
その啓蒙というのは、クリーニングの必要性ではなく、今きている服のちゃんとした形を伝えることだと思うんです。
そのスーツ、恥ずかしくない?とか。
もっときちんとした方がいいんじゃない?とか。
しわくちゃなの、恥ずかしいんだよ、とか。
で、その後にクリーニングしたらもっときれいに着られるよ、と教えてあげればいい。
それをしないから、クリーニングの必要性を感じられなくなってしまってるんです。
だって、アパレルの店頭でマネキンが着ている服ですらしわくちゃなんですよ?
新品の服できれいに見せるためのディスプレイですらこんななんてありえないんだけど、それがまかり通ってしまっているわけですから。
そこがおかしくなっている、と言えるのはクリーニング屋さんだけだと思います。
クリーニング屋は職人なので、つい細かい技術論に行ってしまいがちですが、その技術を活かせない状況になっている以上、やるのはちゃんとだ服装とは、の啓蒙ですね。
ここをやれないならクリーニングはなくなりますよ。
必要ないですから。
東京都府中市住吉町2-17-13
TEL 042-362-6470
定休日 日曜日
営業時間
朝8:00~夜10:00
★宅配も随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
参考エリア 府中市 小金井市 国分寺市 国立市 三鷹市 調布市 多摩市 稲城市 他
公式LINEはコチラ
| 固定リンク | 0
コメント