あれ？香りがしない？

僕らは3年前から洗濯講座をしてきました。

参加しているメンバーは各々目的や考え方は違うと思いますが、僕個人がなぜやっているのか？というと、このように考えているからです。

洗濯がおかしくなり、その影響で服や汚れに対する考え方もずれていき、適切にクリーニングを利用できなくなっている。

洗濯を通して服や汚れのイメージを元に戻したらクリーニングの利用も適切になる。

とこんな風に考えてやっています。

さて、先日、石川県の珠洲市にある飯田高校に洗濯機を入れてきました。

入れた機械はコインランドリーで使われている20キロの水洗機。

ただ、そのままだと洗ってもキレイにならないので、設定をいじくってあります。

洗浄時間を変えて汚れが適切に落ちる設定に変えまして、お金を投入しなくても使えるように改造をしてもらったんですね。

その結果、一度にたくさんの衣類をキレイに洗える洗濯機が高校の保健室に設置されたんです。

使い方も簡単で、服入れて洗剤入れてボタン押したら終わり。

ある意味家庭の洗濯機と大して変わりません。

使う人たちはキレイさは段違いなのに、使い方はたいして違わない、なんでだろう？と不思議がっているかもしれませんね。

そんな中、設置してから数日経ってこんな事を言われたんです。

キレイになるんだけど、香りがしないからなんか変な感じがする、と。

僕らの洗濯では柔軟剤は使いません。

なぜ使わないのか？と言われたら必要がないから。

特に、今回学校で洗うようなアイテムに柔軟剤を使うと吸水性が落ちてしまうのであまり良くないんですね。

なので、普通に洗剤を使って洗うだけでいい、とお伝えしていました。

しかし、普段の洗濯で柔軟剤を当たり前に使っているので、洗濯物は香りがするのが当たり前になってしまっているわけです。

すると、保健室の洗濯機で洗っても香りがしないので違和感を感じる、というんですね。

柔軟剤を使わなくても、生乾き臭はしないですよね？と聞くと、しないと言います。

別に早く乾かしているわけでもないし、柔軟剤を使っているわけでもない。

それで、生乾き臭もしないし風合いも柔らかい。

なら柔軟剤はいらないじゃない、という事になりますね。

皆さんの常識がいつの間にか柔軟剤を使うものだに変化してしまってた、と言うことがこういうところからも見て取れます。

ちゃんと洗うことができれば、においで困ることもないし、風合いが固くなるということもないし、何よりも服や汚れに対するイメージ、洗濯に対するイメージが変わっていくんです。

今は、洗濯機の設定がおかしくて、汚れが落ちなくて、匂いがしてしまって、それをなんとかしようと柔軟剤の香りをつけたり、オキシ漬けしたり、煮沸したりと、やる必要のない作業を増やしてややこしくさせてしまっているんですよ。

いやー、みなさん本当に大変。

手間も増えるし、いらない柔軟剤や漂白剤を買わなきゃいけないし、それでいて服は長く待たないから買い替えのサイクルが早まるし。

早く適切な洗い方に変えたほうがいいですよ。

その方が楽ですもん。

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