クリーニング屋が無くなる話。
クリーニング屋さんの減少に歯止めが効きません。
1番の原因は高齢化です。
そして高齢化の原因は後継者がいない、という事。
どこのクリーニング屋さんも、自分の子供たちに家業を継がせたくない、と言います。
やばいぞ、まずいぞ、と話していましたが現実になって来ました。
能登に洗濯支援に入っていますが、現地のクリーニング屋さんがほとんど残ってないんですね。
かろうじて残っているクリーニング屋さんも殆どが一般というよりはリネン系、いわゆるホテルや旅館などのシーツなどを扱うクリーニング屋さん。
クリーニング屋とは言いますが、ちょっと違うんですよね。
みなさん、一般のクリーニングが集まらなくなってきて、リネンや会社系にシフトしていったんです。
その結果、能登半島に残っているクリーニング屋さんで、一般の服を扱うクリーニング屋さんがほぼいない状態にってしまったんですよね。
おそらく、いや確実に、数年以内に能登半島では個人のクリーニング屋さんはいなくなります。
下手すると一般の衣類を扱うクリーニング屋さんもほとんどいない状況になるかもしれせん。
もうね、歯止めが効かない。
だって、新しくクリーニング屋を始める人たちが誰もいないんですから。
増えようが無いんです。
大手チェーン店は店舗は増やせますが、新しくは出てこないでしょうね。
だから、どちらにしろ減っていくのみ。
僕らがものすごく危機感を感じているのは、個人店がなくなる事。
洗いも仕上げも、チェーン店とは大きく違う技術がなくなってしまうんです。
これによって消費者がどう困るのか?というと、仕上がった服を着ることができなくなるんですよ。
スーツやワイシャツ、ちゃんと仕上げたものとチェーン店では全然違います。
服は洗えば形が変わります。
それを直せる人がいなくなる、ということ。
つまり、今以上に服を長く着用することができなくなる、という事になります。
これが早ければ数年後から各地で起き始めるんです。
相当やばいですよ。
たくはいひを利用してとか、考えられますがそうなるとは日数が掛かるのとクリーニング代に送料が掛かるので倍以上するようになります。
その現実が来るのか、そもそも利用しなくなるのか。
能登の洗濯支援は、被災者のための支援とクリーニング業者への支援とふた通りあります。
クリーニング屋さんへの支援をしているんですが、仮に需要を作ったとして、受けるクリーニング屋さんが残るのか?常に悩みながら支援をしています。
能登だけの話では無い、日本でいずれ起きる話。
どうなってしまうんでしょうねえ。
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