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泡の正体。

昨日のぽかぽかの中でいくつもおかしな話をしているんですが、その中でそんな事本当にある?と言う話をしています。



それは、今の洗濯機は泡が立たないように動いている、と。

そう言う動作になっている、と言うんですね。



そんなはなし、初めて聞きました。

泡が立ったら何故悪いのか?まったく持って意味がわかりません。

そもそも泡が何故立つのか?泡ってなんなのか?知っているのかなあ?



よく、泡が汚れを落としている、と言う話をする人がいますがそれは正しくありません。

また、あまり洗剤が多いと滑って汚れが落ちにくくなる、と言う話もあります。

もしかしたらこの辺を勘違いしたのかなあ?と思うんですよね。



この話、界面活性剤が洗濯機の中でどんな動きをしているのか?理解するとよく分かります。



イメージしてください。(笑)



まず、界面活性剤とは、洗剤の基本になるものです。

水とそれ以外の間に入って繋ぐ役目をします。

とにかく、物と物の間に入るのが好き、これを境界と言いますがそこにくっつきたがるんですね。


服と水の間にくっ付いたり。

洗濯槽と水の間にくっ付いたり。

空気と水の間にくっ付いたり。

汚れと水の間にくっ付いたり。


で、境界にくっつくと混ざりやすくなるんです。

で、汚れと水の間にくっつくので、水と汚れが混ざりやすくなって汚れが落ちる。

これが汚れの落ちる原理です。


洗濯機の中に水と洗剤を入れると、洗剤はあらゆる境界に入り込んでいきます。

先ほど書いた境界全部。

これが行き渡ると水が泡立つようになります。


なので、泡が汚れを落とす、のではなく、泡が立つ状態は洗剤が満遍なく行き渡っている状態、と言うことになるんですね。



で、泡の正体って水なんですよ。

水に、洗剤が境界につくことで、ゆるくなる。

表面張力が下がるんですね。

すると泡が立ちます。


この泡たちは、汚れには直接関与していません。

ならいらないか?と言うと、実はとても重要な役割をしている。


それは服から汚れが離れた時に、汚れ全体を取り囲むんです。

そして、その状態になると服に汚れが戻らなくなる。



これを逆汚染防止効果、と言います。



つまり、泡が立つことが悪いことでもないし、泡が立たないようにすることに意味があるか、と言われるとたいした意味はないんですよね。

だから、何言ってんの?と思ったんです。



洗剤が多いと服が滑って汚れが落ちにくくなる、と言いますが、そこを気にするなら洗剤が少ない方がもっと危ないんですよ。

なぜなら、汚れが服に戻るから。

一度落ちた汚れが服に戻ると落ちづらくなるんです。

こっちの方が厄介。

だから、洗剤は適量がいいよ、と言う話、多く入れるデメリットも確かにあるけど、あんな声高に叫ぶような話ではありません。


洗剤を多く入れると、すすぎが増える、と言う話をする人がいます。

そこがデメリットだと。

しかし、本当のデメリットはそこではないんですよ。

中性洗剤なら構いませんが、弱アルカリ性の洗剤を使っていて服に残ると、黄色く変色してしまうことがあります。


これをアルカリ焼け、と言います。


これも厄介。

と、こんなふうに洗濯は化学なので、洗濯機の中でいろんなことが起きています。

そして、一つ一つ、そうする意味がある。


服を詰め込みすぎないようにしましょう。

すすぎは三回しましょう。

洗剤は適量いれましょう。


これには理由がある訳ですね。

それを正しく言えてあげるのがプロだと思います。

おかしな説明はしちゃダメですね。









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